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チュニジアはアフリカ大陸の北端に位置する風光明媚な国。長い歴史を持つため遺跡などの見所も多く、地中海沿岸の街では新鮮なシーフードを堪能できます。かつては治安の良い国でしたが、2011年の民主化運動「アラブの春」以来、周辺の国を含め治安は不安定になっていのだとか。一部地域には、渡航中止勧告も出ています。ここでは、チュニジアを訪れる際に注意すべき点をご紹介いたします。
目次
【チュニジアの治安】テロのリスクが気になるも治安は良好!
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1.「アラブの春」以来の国内情勢と治安
アラビア半島やエピプト、チュニジアといったアフリカ大陸北側の国々の多くは、長年のあいだ独裁政治が行われていました。それに対する民主化運動が一斉に高まり、2011年に大きな動きになったものが「アラブの春」です。しかし、それにより国内情勢が逆に不安定になった国が多いのも事実なのだとか。
ちなみに、チュニジアもいまだ政治は安定していません。2015年には観光客を狙ったテロが発生するなど、治安も不安定なまま。ただ、元々は治安が良かった国でもあるので、現在も民間レベルの治安は悪くありません。治安の面で不安なのはテロなどの大きな事件だけと言えるでしょう。
2.まだ残るテロのリスク
外務省が発表している海外治安情報では、チュニジア全土が「レベル1」、一部の地域は渡航を控えるべきという意味の「レベル3」に指定されています。ただしこれも、一般的な生活や観光旅行に関する治安というわけではなく、テロのリスクが排除できないという意味だと言えるでしょう。
テロは突然発生するので、旅行者がいくら気をつけていても避けられません。しかし、チュニジアの情勢や周辺国の動向についての最新の情報を集め、渡航前や渡航中に充分注意することである程度は危険を回避することができます。チュニジア旅行を計画する際は慎重に検討してください。
3.行ってはいけない地域もある
アルジェリアとリビアは内戦に近い状態になっており、治安が非常に不安定です。そのため、この2カ国と国境を接するチュニジアの南部も治安が悪くなっています。過激派勢力が国境を越えてチュニジア側に入ってきたり、武器の密輸なども行なわれており、武装勢力同士の戦闘やチュニジア治安部隊との戦闘も発生しています。この地域に関しては、絶対に近寄らないようにしてください。
4.街なかではスリや置き引きに注意
バザールなどの人混みではスリの被害も多く、特に外国人観光客が狙われやすいことも確かです。
レストランやカフェで椅子に掛けておいた荷物が盗まれるなど、置き引きの被害も少なくありません。
ただ、これらの犯罪は比較的治安の良い国でも起こっていることで、注意を怠らなければ防げるもの。
「荷物から目を離さない」「人混みでは体の前にバッグを持つ」「貴重品は服の下のポーチなどに入れる」といった、基本的な対処を忘れずにしてくださいね。
5.両替時のトラブルが急増中
ここ数年チュニジアで急増しているのが、外国人観光客を狙った両替トラブルです。政情が不安定になり、為替レートに影響が出ていることが原因の一つかもしれません。ただ、急増しているとはいえ、手口は単純なものが多いので注意すれば防げますよ。
両替時にはきちんとレートを確認し、受け取った紙幣はすぐに数えること。後ろに人が並んでいても、気にせず必ずその場で数えましょう。また、両替商はマジックのように数えている枚数をごまかす場合がありますので、受け取ったら自分でも数え直すことを徹底してください。
6.イスラムの習慣は尊重すること
チュニジアはイスラム教徒が大多数の国ですので、イスラム教に則した習慣が徹底されています。犯罪や治安とは別に、もう一つの規則として尊重しなければなりません。
最もトラブルになりやすいのは服装。とにかく、女性も男性も肌を露出しないように注意しましょう。男性の短パンもNGですよ!
チュニジアは地中海に面するリゾート地でもあるので、つい開放的な気分になりがちですが、モスクなどの神聖な場所では突然拘束されることもあります。治安が良い国とはいえ、その土地でのルールを破ると大きなトラブルになることもありますので気をつけてください。
◎まとめ
ここ数年チュニジアについて耳にするのは、民主化デモや政治家の暗殺事件、テロ事件など残念なニュースばかり。そのため「治安が悪い国なのだろう」と思ってしまうかもしれませんが、元は観光業が盛んな国でホスピタリティが高い国民性なので、旅行者が危険を感じることはほぼありません。ただ、テロのリスクはまだ消えていないので、渡航前の充分な情報収集はお忘れなく!