ヨーロッパの中でも比較的治安のいいドイツですが、ここ数年は移民の増加に伴いテロによる殺傷事件などが増え治安が悪化しています。またベルリン、フランクフルト、ミュンヘンなどの大都市ではスリや置き引きの被害が多く、日本人旅行者もパスポートや財布を盗まれる事件が起こっています。
ドイツで楽しく過ごすためにも、自分自身で注意する必要がありますね。今回は被害に合わないためのポイントをご紹介いたします。
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【ドイツの治安】移民の大量受け入れにより、治安悪化の恐れ
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1.テロの恐れのある人混にはあまり近づかない
元々移民の多いドイツですが、2015年にはさらに治安情勢不安の国より多くの移民を受け入れました。その弊害としてここ数年シリアやアフガニスタン国籍の人物によるテロ行為が増え、ドイツでも治安が悪化してきています。ベルリンで発生したクリスマスマーケットを狙ったトラックの暴走テロがあったように、人の多く集まる場所を狙ってテロが起きています。
テロに巻き込まれないようにするためにあまり人の集まる場所に行かない、長く留まらない、周囲に常に気を配るなどの注意を怠らないようにしましょう。もし事件が発生した際は2次災害を避けて、速やかにその場を逃げ出すことも忘れてはいけません。そのためショッピングセンターや空港などでは常に出口や非常口の確認を忘れないで下さい。
2.スリや置き引きに注意
海外に来るとついつい観光に夢中になり気が散漫になってしまうものですが、治安のいい日本と比べるとスリや置き引きの被害が非常に多いドイツ。多くは空港や中央駅、または繁華街などで起こっています。椅子の下に一瞬おいた鞄を後ろから取っていかれる、繁華街を歩いていたらポケットに入れていた財布がなくなるなんてこともよくあります。
ドイツでスリや置き引きの被害を避けるには、財布や貴重品はなるべくチャックの付いている鞄に入れ、常に肌身離さず目の届く所に置いておく、背後など近くに人が立つ気配を感じたら離れるなどの注意が必要です。様々な人が集まる中央駅や繁華街にはあまり治安の良くない場所もありますので、常に周囲に気を配る必要がありますよ。
3.偽警官に注意
比較的治安のいいドイツでは、よく警察官が街や駅をパトロールしている姿をよく見かけます。近年のドイツの治安悪化のために、職業質問のようなことをしていることを目にすることもあります。しかし、それに便乗した詐欺が発生しているのです。偽警察官が旅行者に声をかけパスポートや財布を確認するふりをして、そのまま奪って逃走するという手口です。
海外で警官に声をかけられれば、多くの人が驚いてしまうもの。しかしまずは落ち着いて、相手の身分証明書を確認するようにしましょう。またドイツの多くの警察官は2人1組で行動します。何か怪しいなと思ったらその場ではすぐに提示せず「警察署で見せます」と伝えるようにしましょう。
4.車上荒らしや自転車の盗難に注意
車で移動することの多いドイツでよく発生する犯罪が車上荒らしです。ベルリンやフランクフルトなどの大都市で治安のよくない場所に車を駐車して、窓ガラスを割られたり車のライトや部品を盗まれるという被害が発生しています。治安の良くない暗すぎる場所やあまり人通りのない場所に駐車したり、鞄を車内に置き忘れないように注意して下さい。
また自転車大国ドイツでは自転車泥棒の被害も頻発。たとえ頑丈なチェーンをかけていても自転車ごとトラックなどで持って行かれるという被害が起きています。自転車を止める際には、駐輪スペースにある柱など動かない物と一緒にチェーンをかけることをお薦めします。
5.暴行などの被害
近年ドイツでよく発生している犯罪が暴行などの被害です。駅や繁華街などはあまり治安が良い場所ではなく、薬物使用者やネオナチと呼ばれる外国人排斥思想を持つ人達が多くいる場所でもあります。最近でも、とあるドイツの町のマクドナルドのトイレで女性が暴行され死亡する事故が起こっています。
そのような被害を避けるためには、夜治安の悪い場所には行かず常に周囲に気を配り、怪しい言動や行動をしている傍の人の近くに行かない、なるべく一人で行動しないなどの注意が必要です。もしトラブルに巻き込まれた場合は警察を呼ぶ、近くの人に助けを求めることをお薦めします。
6.デモなどの集会
元々給料の賃上げなどのデモの多い国ドイツですが、近年ではテロなどのドイツの治安悪化のため移民に反対する政治的デモ、反イスラムデモなどが頻繁に行われています。基本的にデモが行われる際には治安維持の為多くの警察官が警備していますが、興奮した人達同士の衝突など不測の事態も予想されます。
自分の身を守るためには不用意にデモや集会に近づかない、うかつな発言をしないなどの注意が必要です。中には外国人排斥主義者のデモもあり、そのようなデモに近づくと怪我をする恐れがありますので注意が必要です。
まとめ
ドイツの治安情報はいかがでしたか?ドイツでは元々あったスリや置き引きの軽犯罪に加え、移民によるテロ事件が増えているのは事実です。もちろん移民全員がテロ行為を行うような危険人物というわけでは決してありません。しかし受け入れる移民の数が多すぎるため、本当に逼迫して自国を逃れてきた移民と危険人物とのチェック体制がうまく行えていないのが事実です。常に日本とは違うことを自覚して注意を怠らなないようにして、思う存分ドイツ観光を楽しみましょう。