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外務省海外安全HP:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=131
中央アフリカに位置するルワンダ。1994年に国内で発生した大虐殺を振り返ると、治安の良さを心配するかもしれませんが、そんなイメージとは裏腹に街は清潔に保たれ、治安も諸外国と比較してとても安定しているんですよ。なぜなら、ルワンダ政府が積極的に治安維持対策に乗り出しているからです。
それでも、海外に行くのなら、治安状況について確認しておきたいですね。治安良好のルワンダでも気をつけることを具体的に紹介していきますね!
目次
【ルワンダの治安】首都キガリはゴミひとつ落ちていない清潔で安全な街?
1.人が大勢集まる場所での長時間滞在を避ける
一般犯罪の発生件数が少ないルワンダでは治安が安定しているので、穏やかに観光を楽しむことができるといえるでしょう。しかし、2010年から2014年には一時治安が悪化し、ルワンダ首都キガリの街中で手榴弾が投げ込まれた事件がたびたび発生して、多くの死傷者が出たこともあります。外国人を狙った事件ではないとされていますが、一応頭に入れておいてくださいね。
日没後の市場やタクシー、バス乗り場という外国人観光客が被害に遭う可能性も捨て切れません。ルワンダや周辺諸国の治安状況の変化には気を配りましょう。そして、人が混雑している場所に長時間いないようにして、万が一事件に巻き込まれることをなるべく未然に防ぎましょう
2.宿泊先を慎重に選ぶ
旅行をするならば必ずついてまわることが宿泊先の選定。ルワンダの治安が比較的良いとはいえ、極端な安宿や治安があまり良くない雰囲気のエリアはなるべく避けるようにしましょう。実際にホテルの部屋で貴重品や現金が盗まれるケースも発生しています。すべての荷物を持ちながら観光に出かけることは難しいので、やはり荷物の保管は信頼の置ける治安の良い場所を選ぶように。
ルワンダ首都キガリには大虐殺時に避難民を匿った「ミル コリン」などの宿泊施設があります。予算や目的と照らし合わせながら、快適な観光ができるように宿泊先は入念に選ぶことをおすすめします!
3.国境付近の観光は注意する
現在ルワンダ国内の治安は安定しているものの、周囲を4つの国に囲まれているため、周辺国の治安情勢に影響を受けることもしばしばあります。特にコンゴ民主共和国東部の治安は不安定で、2015年にはルワンダの反政府武装勢力の掃討作戦が実施されました。また、南側に位置するブルンジの治安は2015年の大統領選挙などを巡り大統領派と反大統領派の争いが勃発していて、死傷者が出ているほどです。
このような状況のため、ルワンダ国防軍は国境警備を強めています。国境周辺などで兵士を見かけても安易に写真撮影を行わないようにしてください。撮影器具の没収という措置がとられることもあります。周辺国の治安状況についても確認しておくといいでしょう。
4.キブ湖での水遊びは死亡事故も発生!
アフリカの中でも比較的治安が良いとされるルワンダ。思わぬ災害に巻き込まれるかもしれません。ルワンダには毒ガスを含んだ危険な湖があります。それが、ルワンダ西部にありコンゴ民主共和国との間にまたがるキブ湖です。
湖底に溜まっている炭酸ガスが何かの拍子で爆発を起こし、地上に大量に放出されると周辺にいる人々は窒息死してしまうと想定されています。。爆発が発生していない状況でも、水遊びをしている人々の炭酸ガスの多量吸引による死亡事故が多数報告されているのでくれぐれも気をつけてください。
また、キブ湖観光の際はルワンダの治安を調べるよりも、治安が不安定なコンゴ民主共和国の最新情報を得るように努めましょう。
◎まとめ
ルワンダの治安は政府主導の対策により良く保たれています。清掃が行き届いているキガリの町並みは、治安の良さを感じることでしょう。そのため、「千の丘の国」と呼ばれる雄大な大地の魅力を感じるために、ぜひルワンダを観光してみてください。
しかし、異国の地に滞在しているという感覚を忘れないようしにてくださいね。特に、ルワンダ国内の治安状況とは裏腹に、ルワンダ周辺には治安や国内情勢が不安定な国々も存在します。現地ガイドに同行してもらったり、日中のみの移動に限定するなど最低限の安全対策は施した上で観光に臨むようにしましょう!