名称:ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度
住所:Palazzo Bianco Via Garibaldi, 11 16124 Genova
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1211
イタリアリグーリア海の海岸線に沿って広がる、開放的な雰囲気が魅力のジェノヴァ。街の中心にあるフェッラーリ広場周辺に観光スポットがたくさんあります。
広場から少し歩いたところに、世界遺産「ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」があり、豪華な貴族の邸宅群が密集しています。
今回は、イタリアが誇る世界遺産「ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」をご紹介します。街を彩るかつての貴族たちの栄華を感じながら、世界遺産の通りストラーデ・ヌオーヴェをお散歩してみませんか。
目次
【世界遺産】ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度とは?
ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度とは?
世界遺産の「ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」があるジェノヴァは、かつて海洋貿易で栄えた都市。1576年の全盛期の頃に、貴族の館を来賓用迎賓館とし、国家来賓の宿泊先とする法律ができました。
16~17世紀にかけて豪壮な貴族の館(パラッツォ)が競うように建設されます。この貴族の館をリストにし「ロッリ」と名付けたことが、世界遺産のロッリ制度の始まり。大邸宅群の豪華さは、ヨーロッパの上流階級で有名となり館を結ぶ道が建設されました。新しい通りを表す「ストラーデ・ヌオーヴォ」と名づけられます。
イタリア統一運動に貢献したガリヴァルディに因み、1882年にガリヴァルディ通りと改名されました。ストラーデ・ヌオーヴォは、ガリヴァルディ通りを中心にコルベット広場から北西に約1.5km、南に約600mに及ぶ通りの総称です。
バロックやルネサンス様式の邸宅群にはスタッコや彫刻などが施され、荘厳かつ華やかにストラーデ・ヌオーヴォを彩っています。ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度は、2006年に世界遺産に登録されました。
ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度へのアクセス
ミラノから行く場合は、FS線でミラノ中央駅からプリンチペ駅まで、約2時間です。プリンチペ駅からは、世界遺産のジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度の一つバルビ通りはすぐですよ。
まっすぐのびるバルビ通りを進み、ゼッカ広場で右折し、世界遺産のカリローリ通りを直進すると、中心通りのガリヴァルディ通りに着きます。駅からは徒歩で約15分なので楽しみながら散策できますよ。
ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度おすすめポイント
ロッリの邸宅群
世界遺産に登録されているロッリの邸宅群は、王宮と赤の宮殿、白の宮殿、スピノーラ宮殿、ドーリア・トゥルシ宮などが有名です。ロッリの邸宅群の特徴は、3~4階建てで統一されており、どの邸宅も広い玄関にスタッコ(漆喰細工)やフレスコ画で装飾された華麗な部屋が並んでいます。それに加えて広く素晴らしい中庭が備わっていますよ。
マニエリスム様式やバロック様式のロッリの邸宅群は、華やかで当時の栄華を感じられます。かつて貴族の邸宅として輝きを見せていた世界遺産のロッリの邸宅群のほとんどが、現在も銀行やオフィスとして活躍。ぜひ見てみてくださいね。
ストラーダ・ヌオーヴァ博物館
世界遺産のロッリの邸宅群の中で、赤の宮殿と白の宮殿、ドーリア・トゥルシ宮の3つの邸宅が博物館になっています。
赤の宮殿は、17世紀後半に建てられたブリニョーレ・サ-レ家の館。赤を基調とした外観が印象的で、館内にはグエルキーノの『クレオパトラの死』やヴェロネーゼの『ホロフェルヌスの頭を持つユデット』などの名画が展示されています。
一部が市庁舎になっている白の宮殿は、バロック様式のファサードや玄関から左右に広がる大階段が見どころ。また17~18世紀のジェノヴァ派とフランドル派の絵画も見学できます。白の宮殿の最上階から続くドリーア・トゥルシ宮は16世紀に建てられた館で、現在市庁舎となっています。
ジェノヴァの風景画や、ストラーダ・ヌオーヴァのジオラマの展示、バガニーニが愛用したバイオリンのグァルネリも必見。世界遺産のロッリの邸宅群の魅力を存分に体感してくださいね。
ストラーデ・ヌオーヴェ
世界遺産のストラーデ・ヌオーヴォには、ガリバルディ通りやバルビ通り、カイローリ通りやロメッリーニ通りなどがあります。ゆったりとした坂道の左右には、宮殿(パッラッツォ)群が建ち並び、中心的な存在のガリヴァルディ通りは歴史地区の大通り。かつて、スタール夫人はこの通りを「王たちの通り」と呼ぶのにふさわしいと言われていました。
この地区には至る所に堂々たる邸宅が並んでいるので、中庭や大玄関を見ながらジェノヴァの栄華を垣間見ることができます。ヌンツィアータ広場とプリンチペ駅を結ぶ約500mの薄暗い通りには王宮や大学宮殿があり、こちらも見てみてください。
◎まとめ
かつて、ジェノヴァの商人と呼ばれた人々は、富を得て貴族になりこの世界遺産の「ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」をつくりました。
イタリア最大の港町となったジェノヴァは、有名なコロンブスが生まれた街。ヴェネツィアと並ぶほど繁栄したジェノヴァの古を思いながら、豪華な邸宅に酔いしれてみてはいかがでしょうか。