名称:サンガ川流域の3か国保護地域 ヌアバレ=ンドキ国立公園
住所:コンゴ共和国北東部、サンガ州とリクアラ州
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1380
世界遺産サンガ川流域の3か国保護地域!コンゴ共和国側の魅力と見どころ
世界遺産「サンガ川流域の3か国保護地域」は、コンゴ共和国にある「ヌアバレ=ンドキ国立公園」と、カメルーンにある「ロベケ国立公園」、そして、中央アフリカ共和国の「ザンガ=ンドキ国立公園」の3地区が対象で、それぞれが国境付近にある隣接した自然保護区です。
世界遺産として登録されたサンガ川流域は、昔から進化があまり見られない原生生息地で、森林や草原、湿地帯に熱帯雨林などの風景が見られます。未開発の森林は、他の地域ではあまり見られなくなったマルミミゾウやニシローランドゴリラなどの、野生動物と植物相が多く存在する貴重な場所。
このような特徴が評価されて、2012年に世界遺産として登録されました。ここでは主に、コンゴ共和国のヌアバレ=ンドキ国立公園を中心に、その魅力や見どころをお伝えします。
目次
世界遺産サンガ川流域の3か国保護地域!コンゴ共和国側の魅力と見どころ
世界遺産サンガ川流域保護地域のヌアバレ=ンドキ国立公園とは?
出典: U.S. Fish and Wildlife Service Headquarters
世界遺産「サンガ川流域の3か国保護地域」の一つ、ヌアバレ=ンドキ国立公園はコンゴ共和国の北東部にあるサンガ州とリクアラ州にまたがる公園です。公園の周りには人間の住居が少なく、豊かな自然が見られます。
この公園では、茶色と白の縞模様が特徴のボンゴや、他の地域では見られなくなったマルミミゾウ(シンリンゾウ)、チンパンジーやゴリラなどの霊長類が多く見られます。鳥類は300種を超え、マホガニーという希少な種も含めた植物相は1000種以上も!このヌアバレ=ンドキ国立公園と、中央アフリカ共和国のザンガ=ンドキ国立公園、ザンガ・サンガ特別保護区は、3つの地域で自由に行き来するマルミミゾウを守るために設立されました。またヌアバレ公園の中には、「Mbeli Bai」と呼ばれるエリアがあります。ゴリラが見られる特別な場所で、観光客でじっくり観察することができますよ。
ヌアバレ=ンドキ国立公園へのアクセス
世界遺産サンガ川流域保護地域の一つである「ヌアバレ=ンドキ国立公園」に行くには、日本から空路でコンゴ共和国の首都ブラザビルへ行きます。ブラザビルから国内線に乗り換え、世界遺産ヌアバレ近くの町ウエッソまで飛びます。ウエッソからは、モーターカヌーでサンガ川を北に向かって6時間ほど行くと、ヌアバレ=ンドキ国立公園に到着。世界遺産であるサンガ川周辺の風景をぜひ楽しんで下さい。
ヌアバレ=ンドキ国立公園のおすすめポイント2
ゴリラ
世界遺産ヌアバレ=ンドキ国立公園に行くなら、現地を知らない観光客でも安心して参加できる信頼のおけるガイドツアーに参加してください。観光ツアーは、まず電動カヌーで世界遺産ヌアバレ公園に入るところから始まります。ジャングルでは多種多様な植物と動物を見ながらトレッキングを楽しみ、ベースキャンプへ向かいます。夜は、田舎風景の中で食事をしたり話をしながら楽しめますよ。
次の日は、いよいよ世界遺産の見どころである「Mbeli Bai」へ。3平方kmのこのエリアには、180匹以上のゴリラが暮らしています。間近でみるゴリラ達は迫力満点。Mbeli Baiとその周辺には、他にも白黒コロンブスや赤コロンブス、クラウングエノン、ホオジロマンガベイなどの様々な霊長類が見られますよ。他の観光スポットでは、本当にゴリラと親しく接触することが許されていますが、ここヌアバレ=ンドキ国立公園では禁止されています。世界でも多数のゴリラが集まる稀なこの地域。ツアーでのルールを守って観光してくださいね。
野生動物
世界遺産ヌアバレ=ンドキ国立公園には、ゴリラ以外にも沢山の野生動物達がいてるので、見どころ満載。鳥類が豊富なヌアバレでは、バードウォッチングも楽しみの一つです。300種以上生息する鳥の中には、オウムやワセリン、フクロウやワシなどが見られます。
また、巨体のドゥワーフ・フォレスト・バッファローや、立派な角を持つボンゴ、大きな鼠のようなブルーダイカー、ヒョウなどの動物も生息。もちろん、世界遺産ヌアバレの代表的な哺乳類、シンリンゾウもいますよ。観光ツアーによっては、ヌアバレの森林研究チームに会って話をすることができるかもしれません。世界遺産の動物や自然について、きっと面白い発見がありますよ。
◎まとめ
世界遺産ヌアバレ=ンドキ国立公園の観光ツアーでは、保護区でのワイルドライフが楽しめますよ。ツアーを選ぶときには、信頼がおける組織なのか十分に気をつけて選んでくださいね。自然や動物保護団体を通して紹介してもらうのも一つの方法です。