【世界遺産】サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会とは?フレスコ画に注目!

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【世界遺産】サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会とは?フレスコ画に注目!

フランスの世界遺産といえば「モンサンミッシェル」や「ヴェルサイユ宮殿」が有名ですが、実はフランスには、観光スポットとしてあまり知られていない穴場的存在の世界遺産がたくさんあります。今回ご紹介する世界遺産「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」もその一つ。ロマネスクの壁画がきれいな状態で残された、知る人ぞ知る観光名所です。ここでは、「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」のおすすめポイントやアクセス方法についてご紹介していきます。

目次

【世界遺産】サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会とは?フレスコ画に注目!

1.「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」とは?

出典: Gregory Valle/Shutterstock

1983年に世界遺産に登録された「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」は、フランス西部の都市ポワティエ(Poitiers)近郊にある教会です。ユグノー戦争時に資料が焼損してしまったため定かではありませんが、諸説によると8世紀に建設されたという非常に古い建造物になります。

マケドニアでの迫害から逃れるため、この地にやって来たキリスト教徒のサヴァンとシプリアン兄弟。しかし、ポワティエ近郊のガルタンプ川で殺害され葬られてしまいます。それから300年後の8世紀に彼らの遺骨や遺品が発見されたことを受け、聖遺物を安置しておくための修道院が建設されることになったのです。
ちなみに、「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ」とは「ガルタンプ川沿いの聖サヴァン」を意味します。

「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」で有名なのが40点近くの壁画。現在に至るまで様々な宗教戦争や暴動で都度危機にさらされてきましたが、村人たちが壁画を守るために壁を塗りつぶし難を逃れてきました。その後も塗っては剥がしを繰り返しながら、大事な壁画を守り続けてきたのです。

2.「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」へのアクセス

「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」の観光拠点となる街はポワティエです。日本から行く場合はパリで国内線に乗り換えるか、モンパルナス駅から高速鉄道TGVを利用しましょう。おすすめは一日に17便運行しているTGV。所要時間も片道1時間40分程なので、日帰り観光も可能です。

サン=サヴァンは、ポワティエから東に約40kmの場所に位置します。バスでおよそ50分の距離ですが、タクシーをチャーターしたりレンタカーでのんびり周るのも良いでしょう。途中にある街ショーヴィニー(Chauvigny)に立ち寄って観光するのもおすすめです。

3.「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」のおすすめポイント

◆壁画

出典: khd/Shutterstock

「フレスコ画」とは壁に直接絵を描く技法で、生乾きの壁に顔料を水で溶いて絵を描き、壁の乾燥によって定着させる技法です。「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」の内部には至るところにフラスコ壁画が描かれており、最大の見どころとなっています。

これらの壁画は主に12~13世紀頃に描かれたものです。中でもおすすめは、約460平米・高さ17mの天井を埋め尽くすように描かれたフレスコ画。旧約聖書に登場する「創世記」や「ノアの箱舟」、「バベルの塔」などのエピソードがモチーフになっており、まるで空に浮かぶ巨大な絵本のようです。

地下の納骨堂には、この地の名前の由来となったサヴァンとシプリアン兄弟の遺体が収められています。
壁には彼らの生涯が描かれているので、そちらも要チェックです。ただ眺めるだけでも充分価値はありますが、事前に勉強しておくとより一層楽しめますよ。英語のガイドツアーもぜひ利用してみましょう。

4.「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」見学の際の注意事項

営業時間が時期によって異なるので、訪れる際は必ずホームページをチェックしておきましょう。ちなみに、毎年1月の1ヶ月間と11月11日、12月25日、12月31日はクローズです。

ハイシーズン:7月・8月
ミドルシーズン:4月・5月・6月・9月・10月
オフシーズン:2月・3月・11月・12月

◎まとめ

12世紀頃の壁画が鮮やかな色彩を放ったまま残されているという点も素晴らしいのですが、世界遺産「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会」はロマネスク様式の建物そのものも魅力です。教会内部の柱には彫刻が施され、壁画と同じような模様が描かれているほか、高さ77mの鐘楼は圧巻!この鐘楼は、サン=サヴァンの街のシンボルでもあります。別名「ロマネスクのシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるのも納得の美しさを、ぜひ見に来てみてくださいね。

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