6か国の世界遺産「アルプス山系の先史時代杭上住居群跡」フランス編

6か国の世界遺産「アルプス山系の先史時代杭上住居群跡」フランス編

今回ご紹介する世界遺産は、フランスにあるアルプス山系の先史時代杭上住居跡群です。アルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、フランスのほかイタリア、オーストリア、スイス、スロベニア、ドイツの計6ヶ国にまたがる世界遺産です。アルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、紀元前5000年ごろから紀元前500年ごろのアルプス山脈周辺の人々の暮らしを知ることができる遺跡です。この記事では、アルプス山系の先史時代杭上住居跡群の概要や、アクセス方法、見どころを紹介します。

目次

6か国の世界遺産「アルプス山系の先史時代杭上住居群跡」フランス編

アルプス山系の先史時代杭上住居跡群とは

アルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、フランス、イタリア、オーストリア、スイス、スロベニア、ドイツの6ヶ国に点在する世界文化遺産です。数多くの遺跡のうち111の遺跡が世界遺産に登録されており、その内訳はスイス56ヶ所、イタリア19ヶ所、ドイツ18ヶ所、フランス11ヶ所、オーストリア5ヶ所、スロベニア2ヶ所となっています。

杭上住居とは、浅い水辺などに建てられることの多い、柱の上に床をつくった高床式の住居のことです。アルプス山系の先史時代杭上住居跡群では、紀元前5000年ごろから紀元前500年ごろにかけてアルプス山脈周辺で杭上住居が建設された跡が発見されていますが、現在はそのほとんどが湖の中や地中に埋まっているため実際に見ることはできません。他の国では湖上に残る杭上住居をみることができる場所がありますが、残念ながらフランスにはなく水中に杭がささっているだけです。

また、住居と一緒に当時のものと思われる骨や生活道具が保存の良い状態で出土されています。長い間水没していたことが物の劣化を防ぐ役割をしていたとされています。多くの出土品から、先史時代のこの地域の人々が独自の文化を築き生活を営んでいたことがわかっています。ヨーロッパには新石器時代の遺跡があまり残っていないため、考古学上においても重要な役割を果たしている世界遺産なのです。

アルプス山系の先史時代杭上住居跡群へのアクセス

世界遺産・アルプス山系の先史時代杭上住居跡群は、フランスでは11ヶ所で登録されています。ここでは、ブルジェ湖とアヌシー湖へのアクセス方法を紹介します。

まずはブルジェ湖への行き方ですが、東京・大阪から出ている直行便でパリ=シャルル・ド・ゴール空港に行きます。所要時間は約13時間です。パリからは高速鉄道を使ってシャンベリーに行きます。所要時間は約3時間です。シャンベリーからは30分程度でブルジェ湖に到着です。

アヌシー湖はブルジェ湖同様、シャルル・ド・ゴール空港まで行き、パリからは高速鉄道でアヌシー駅まで約4時間、駅からは1時間程度で行けます。もしくはスイスのジュネーブ空港から車で1時間30分かけて行くことも可能です。

アルプス山系の先史時代杭上住居跡群の見どころ

出典: David ROUSSEAU

先ほども紹介したように、フランスでは杭上に住居は残っておらず、水中に杭がささっているのが確認できるだけです。残された杭から、ここに大昔には杭上住居があり先人が生活を営んでいたことを感じてくださいね。

杭上住居があった場所として、世界遺産に登録されているブルジェ湖、アヌシー湖、レマン湖は観光地としても人気です。ブルジェ湖は、フランス最大の湖。周りは山々に囲まれており絶景です。また温泉街もあるので多くの観光客でにぎわっています。アヌシー湖はブルジェ湖に次いで2番目に大きな湖で世界屈指の透明度を誇っています。観光遊覧船で湖周辺をまわることができますよ。

注意事項

ここではアルプス山系の先史時代杭上住居跡群を訪問するにあたっての注意事項を紹介します。

①服装:ブルジェ湖、アヌシー湖、両湖とも山々に囲まれています。夏場でも涼しく、冬はとても寒いので通常の服装より暖かめの服装で行かれることをおすすめします。

②テロの脅威:フランスでは近年テロが多発しています。アルプス山系の先史時代杭上住居跡群を訪れる際も、最新の情報を手に入れるなどして十分ご注意ください。

まとめ

ここまで、世界遺産・アルプス山系の先史時代杭上住居跡群についてご紹介しました。6ヶ国にまたがるアルプス山系の先史時代杭上住居跡群。フランスではブルジェ湖やアヌシー湖などが遺跡に登録されています。この2つの湖は観光スポットとしても人気の場所ですので、近くに行かれた際はぜひ足を運んでみてください。

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