ペル―最大の自然保護区、世界遺産マヌー国立公園は野鳥の楽園!

画像出典:OSTILL

ペル―最大の自然保護区、世界遺産マヌー国立公園は野鳥の楽園!

ペルーの秘境、世界遺産マヌー国立公園。ボートで川を遡るなど、アクセスはとても不便なのですが、その分、未開のジャングルが広がるペルー最大の自然保護区。オレンジ色に輝くペルーの国鳥アンデスイワドリをはじめ、800種類以上もの野鳥が生息していて、バードウォッチングには最高の場所なのです。

世界遺産マヌー国立公園は、海抜4000mを超すアンデス山脈からアマゾン川流域のジャングル、プーナ(寒冷な高原)に至るまであらゆる自然環境を含んでいて、世界でも類のない規模の自然公園。エコツーリズムに最高の観光地として、一度は訪れてみたい世界遺産のひとつです。

目次

ペル―最大の自然保護区、世界遺産マヌー国立公園は野鳥の楽園!

目次を閉じる

マヌー国立公園とは

マヌー国立公園とはペルー最大の国立公園で、1987年にユネスコの世界自然遺産リストに登録されました。自然豊かな世界遺産のマヌー国立公園には、数多くの動生物が生息しています。哺乳類は220種類、昆虫では蝶だけでも1300種類以上も生息しているとか!また、鳥類は800種類、魚類は210種類と世界でも類をみない規模なのです。

世界遺産マヌー国立公園は、その40%がアマゾン川の低地性の熱帯雨林。アンデス山脈からマドレ・デ・ディオス川に注いでいるマヌー川流域全体が公園になっていて、熱帯雨林のほかにも淡水の湿地林、三日月湖、ヤシの茂る湿地帯、高地性の森林など多彩な地形を見せています。それらの地域にはなんと、2万種類もの植物が繁茂しているんだそうですよ!

世界遺産マヌー国立公園にはアマゾンの先住民族の一つであるマチゲンガ人が川沿いに定住しています。また公園に隣接する保護区では観光、狩猟、材木の伐採なども認められています。

マヌー国立公園へのアクセス

世界遺産マヌー国立公園はアクセスがとても難しいのです。まずは飛行機でリマのホルヘ・チャベス空港へ。直行便はないので経由便で、所要時間は19時間~24時間。そしてリマからクスコへ空路で1時間半。クスコから世界遺産マヌー国立公園までバスと船を使って約20時間です。

マヌー国立公園のおすすめポイント① : 観光ツアー

出典: www.istockphoto.com

世界遺産マヌー国立公園は、自然保護のためその9割が一般の立ち入りを禁止しています。先住民族は定められたところに住み、狩猟、漁業、森林伐採が自然環境を破壊しない範囲までなら許されているそうです。一般の人はエコツーリズムに開かれた地域で観光を楽しむことができます。ここにはコテージがあり、宿泊しながらバードウォッチングなどを楽しめます。

世界遺産マヌー国立公園の観光シーズンは乾期の4~10月。特に7~8月には動物たちがマヌー川へ水を飲みにくる姿が観察することができます。観光シーズンにはクスコからツアーが出ているのでご利用ください。植物や野生動物が多く観光におすすめのスポットは、サルバドール、オトロンゴ、フアレス、パキツァ、リモナルの5か所。ツアーは主にこの5か所を回り、途中、湖または沼地をボートに乗って進むこともあります。湖に住むオオカワウソなども見ることができますよ!

マヌー国立公園のおすすめポイント② : マヌー国立公園に住む動物

出典: www.istockphoto.com

世界遺産マヌー国立公園には多種多様の動物が暮らしています。コルパやベニコンゴウインコの群れや、オレンジ色の羽が美しいペルーの国鳥アンデスイワイドリ、繁殖期に華麗なダンスを踊ることで知られるマイコドリなどもいます。また、オウギワシ、ズグロハゲコウ、ベニヘラサギ、オリノコガンなども生息しているんです。高さが20m近くある鉄塔が作られていて、ここから野鳥を観察することもできますよ。また世界遺産マヌー国立公園には遊歩道が完備されていて、ガイドとともにバードウォッチングを楽しむことができます。

世界遺産マヌー国立公園の動物では、ジャガーやブラックタイガー、アメリカバク、クビワペッカリー、シカ、カピバラ、スパイダーモンキーなど220種類を超える哺乳類が住みかとしています。またトレス・クルセス展望台からは美しい光景を見ることができますよ。特に5月から8月にかけて晴れの日は、自然現象で2度の日の出を見ることができるそうです。

マヌー国立公園のおすすめポイント③ : 公園内の施設

出典: www.istockphoto.com

世界遺産マヌー国立公園にはコチャカシュ生物学調査研究所とリモナル監視所に設けられた学習センターがあり、アマゾン川流域の動物や植物についての研究が続けられています。また公園にはケチュア語を今でも母語とする先住民族が住んでいて、30あまりの村があります。世界遺産マヌー国立公園には古代の遺跡があるらしいことがわかっているのですが、発掘調査は進んでいません。

マヌー国立公園の注意事項

世界遺産マヌー国立公園へはツアーのみ入園することができ、個人では入ることができません。

ジャングルでは日中の平均気温35度。大雨が降ると冷え込むことがあります。雨期は1月から3月で、この時期は朝夕の気温は10度前後まで下がることがあります。また一年を通じて雨が降るので、雨具を忘れずにご持参ください。

◎まとめ

世界遺産マヌー国立公園をご紹介しましたが、いかがでしょうか?ここへ行くにはクスコから四輪駆動トラックで10時間、次いで船で川を7時間かけて上り、その後再びマヌー川まで進みます。観光というよりは探検なのですが、その分、その大自然はとても美しいものです。生涯に一度は訪れてみたいですね!

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ペルーでおすすめの記事

ペルーのアクセスランキング