「山陰の小京都」島根県津和野町で歴史・文化を楽しむ観光スポット5選

島根県の津和野町は「山陰の小京都」とも呼ばれ、鎌倉時代から約700年続く城下町。島根県と山口県の県境に位置する緑豊かな田園地帯で、景色が美しいことで有名な町です。津和野駅はSLやまぐち号の終着駅としても知られ、大勢の観光客が訪れます。

津和野の名産品には源氏巻や、色が黒っぽくて味の濃いいなり寿司、うずめ飯などがあります。うずめ飯は、豆腐・茸・三つ葉・海苔・山葵などの具がごはんの下に埋まり、だし汁がかかったごはん。混ぜると具だくさんでカラフルになり楽しみながら食べられます。そんな津和野で、歴史と文化、温泉を楽しめるおすすめの観光スポットをご紹介します。

1.美肌効果の温泉でのんびり「津和野温泉」

津和野温泉は、美肌効果のあるなめらかな透明の天然温泉です。硫黄などの臭いもなく、適応症は神経痛・関節痛や冷え性、火傷などとされています。津和野の温泉施設は全部で2ヶ所。一つは「道の駅　津和野温泉なごみの里」内にある「あさぎりの湯」で、もう一つは「津和野温泉宿わた屋」です。

「津和野温泉宿わた屋」には、津和野の町を見下ろしながら浸かれる展望露天風呂があり、観光客に人気があります。源泉の温度が低いため小さな子どもも安心。ファミリーで利用するにはおすすめの温泉です。
　　　　　　　　　　　　　　

2.観光リフトに乗って城跡まで行ける「津和野城跡」

「津和野城跡」は1942年10月に国の史跡に指定され、現在は公園として親しまれています。山口線津和野駅から車で約5分。さらにそこから5分程リフトで登り、およそ20分歩くと津和野城跡が現れます。石垣と櫓の遺構が残る城跡ですが、石垣が連なっている独特の雰囲気はまるで天空の城のようですよ。

頂上からは、津和野の町を一望することもできます。新鮮な空気を味わいながら絶景を眺めるなんて贅沢ですよね。体力に自信がある方は、日本五大稲荷の一つである「太鼓谷稲成神社」の朱い鳥居が連なる階段を登って、頂上まで行くのもおすすめですよ。

3.リーズナブルな温泉は家族水入らずで「道の駅津和野温泉なごみの里」

「道の駅津和野温泉なごみの里」は、津和野のお土産、温泉はもちろん体験コーナーやレストランがある施設。地元の人にも観光客にも親しまれています。「まめ茶」が人気で、まめ茶アイスやまめ茶ようかんといった、ちょっと珍しいスイーツも揃っていますよ。

この道の駅には大浴場の「あさぎりの湯」だけでなく、家族でお風呂を楽しむことのできる家族風呂「だんらん」も完備。竹を使用した体験コーナーでは、竹とんぼや風車、竹馬、水鉄砲、ざる作り、土人形の色付けなどの工芸品作りも楽しめます

4.津和野出身の画家が作り出す世界「安野光雅美術館」

安野光雅（あんのみつまさ）氏は、2012年に文化功労者に選ばれた津和野出身の画家。本の表紙や絵本なども手掛けているので、聞いたことがあるという人も多いかと思います。優しい雰囲気の水彩画が特徴で、日本だけでなく海外でも高く評価されています。

美術館は展示室をはじめ、プラネタリウムや絵本の閲覧ができる図書館があり、安野氏の世界観にたっぷり浸れます。また、美術館に珍しいプラネタリウムは、安野氏の強い希望で設置されました。あなたも安野氏の独特な世界に足を踏み入れてみませんか？

5.古来からの参拝方法でお参り「太鼓谷稲成神社」

全国的にも珍しく「稲成」という漢字を使用する「太皷谷稲成神社（たいこだにいなりじんじゃ）」は、日本五大稲荷の一つされる神社です。創造開拓や夫婦円満、良縁成就、開運、鬼門除けなどにご利益があるといわれています。

太皷谷稲成神社では「四ヶ所参り」といって、境内四ケ所の参拝所を、元宮、命婦社、新殿、新殿裏奉拝所の順でお参りするのが古くからのならわし。この四ケ所の参拝所にはお供物台とローソク台があり、言い伝えにのっとって「油あげ」をお供えするのです。

手水舎の前で、油あげとローソク、マッチのセットを購入して、ぜひ順番に参拝してみましょう。
また、季節ごとに様々なお祭りが開かれているので、時期をあわせて訪れてみてくださいね。

◎まとめ

島根県の津和野町には歴史ある神社や建造物があり、様々な観光名所があります。何百年も前から町を見てきたケヤキの木や建物にふれることで、津和野町の歴史を感じてみてはいかがでしょうか？
少しでも興味が沸いた方はぜひ、津和野町へ観光に行ってみてくださいね。

「山陰の小京都」島根県津和野町で歴史・文化を楽しむ観光スポット5選