夢にまで見た野生の王国へ!タンザニアの世界遺産セレンゲティ国立公園

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夢にまで見た野生の王国へ!タンザニアの世界遺産セレンゲティ国立公園

タンザニアの北部に位置する世界遺産「セレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)」は、まさに野生動物の王国です。東アフリカに生息する動物のほとんどがここにいます。アフリカならではのサファリを体験したい人は、ぜひ一度このセレンゲティ国立公園を訪れてみてください。

四輪駆動車でのサファリはもちろん、気球に乗って上空から動物を眺めるバルーンサファリも楽しめますよ!宿泊設備や食事も充実しており、快適なサファリ旅行が楽しめるのもここならでは。
それでは、タンザニアの世界遺産「セレンゲティ国立公園」の魅力についてご紹介しましょう。

目次

夢にまで見た野生の王国へ!タンザニアの世界遺産セレンゲティ国立公園

セレンゲティ国立公園とは?

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世界遺産である「ンゴロンゴロ保全地域(Ngorongoro Conservation Area)」と隣接し、公園北部は国境を挟んでケニアの「マサイマラ国立保護区(Masai Mara National Reserve)」と接する「セレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)」。マサイ語の言葉で「どこまでもつづく平原」という意味を持つセレンゲティには、アフリカを代表する様々な動物が約300~400万頭も生息しています。

ここでは「ビッグ5」と呼ばれるライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローのほか、ハイエナやチーター、カバ、ワニ、キリン、シマウマ、ヌーなど40種以上もの哺乳類と、ダチョウやハゲタカ、ホロホロチョウ、ヘビクイワシなど500種以上もの鳥類を見ることができるんですよ。中でもヌーの数は群を抜いており、なんとこのセレンゲティ国立公園に棲んでいる動物の約30%を占めるのだとか。

ヌーやシマウマなどの草食動物は餌になる草原を求めて、隣接しているマサイマラ国立保護区とセレンゲティ国立公園の間を乾季と雨季に大移動します。何十万頭ものヌーの大群が幅100mのマラ川を渡る景観はまさに圧巻!この「グレイト・ミグレーション」と呼ばれる大移動は、セレンゲティ国立公園の観光の目玉となっています。力尽きたヌーやシマウマと、肉食動物との命をかけた戦いにも注目してみてくださいね。

アフリカで最も古く最も有名な保護地区であるセレンゲティ国立公園は、1981年に世界遺産に登録されました。生態系そのものを間近で見ることができる貴重な場所として、また、手つかずの自然が残る地球の宝物としていつまでも守っていきたい世界遺産なのです。

セレンゲティ国立公園へのアクセス

日本からタンザニアへの直行便は運航していないので、アムステルダムまたはフランクフルトを経由して、まずはキリマンジャロに入りましょう。セレンゲティ国立公園の観光拠点となる街はアルーシャ(Arusha)で、キリマンジャロ国際空港からはバスかタクシーで約1時間です。

アル―シャからセレンゲティ国立公園の中心部セロネラ(Seronera)までは約360Kmも離れており、車で7時間ほどかかります。日帰り観光は難しく、公園内でのキャンプや宿泊が必要となるので余裕を持ってスケジュールを組みましょう。観光の際は現地のサファリツアーに参加すると便利ですよ!

セレンゲティ国立公園のおすすめポイント

◆ヌーの大移動

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世界遺産「セレンゲティ国立公園」の観光のハイライトといえば、かの有名なヌーの大移動「グレート・ミグレーション」でしょう。毎年雨季(5月~7月)と乾季(11月~1月)の年2回行われるビッグイベントは、野生動物たちの生死をかけた戦いでもあります。これを見ずして、セレンゲティ国立公園は語れませんよ!

ガゼル、シマウマ、ヌーなどの草食動物は、乾季になるとケニアのマサイマラ周辺から南のセレンゲティ国立公園へ草を求めてやって来ます。総移動距離はなんと1,000Km以上!この長距離を2ヶ月近くかけて、100万~300万頭もの大集団で移動するというから驚きですよね。雨季が来ると、動物達は再びセレンゲティからマサイマラへ逆戻り。つまり「グレート・ミグレーション」は永遠に繰り返されるのです。

サバンナの大地に広がる草を食べた草食動物は、糞を残しながら大地を移動して行きます。大地は糞と雨季の水を栄養とし、また芽を出して草に成長。セレンゲティ国立公園では、この何千年も続く輪廻を実際に見ることができるんですよ。一方で、草食動物がこの大移動をするのは命がけでもあります。

最大の難関は、約100mの川幅を有するマラ川の横断。体長7m以上にもなる巨大ワニがうようよいるというマラ川では、ワニがヌーを丸呑みするという衝撃的なシーンに遭遇することも!また、せっかく川を無事に渡れても向こう岸にはライオンやチーターなどの肉食動物が待ち構えており、見学者は大自然の脅威を感じざるを得ません。ちなみに、餌食になるのは体力のない子供がほとんどなのだとか。

その光景はまさに「弱肉強食」そのものと言えるでしょう。しかし肉食動物もまた、命を繋ぐために必死に狩りを行っているのです。動物たちが一生懸命生きようとする力強い姿をマジマジと観察できるのも、セレンゲティ国立公園ならではですね。

◆バルーンサファリ

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世界遺産「セレンゲティ国立公園」で最近注目されているのが、空から動物たちを眺めるバルーンサファリ。風の無い明け方に気球に乗って出発すると、水平線に上る大きなオレンジ色の太陽が観光客を出迎えてくれます。車でのサファリと違い車で入れないエリアでも上空から入れるので、より一層多くの動物を見ることが出来るのです。

大型動物を真上から見ることができるのは、恐らく鳥かバルーンサファリに参加した人間くらいでしょう。上空から見るヌーの大群は圧巻の一言。こんな光景はなかなかお目にかかれませんよ!
せっかく遥々アフリカまで来たのですから、ぜひこの機会に真上から野生の王国を眺めてみましょう。

バルーンサファリは少々高額のため、シャンパン付の朝食とセットになってる場合がほとんどです。
サバンナのアカシアの木の下で、イギリス風ブレックファーストを味わえるなんて素敵だと思いませんか?
この朝食付きバルーンサファリツアーは、非日常を味わえるとあって観光客に大人気!そのため、ご希望の方は早めの予約をおすすめします。

セレンゲティ国立公園観光の際の注意事項

公園内には様々な動物が生息しており、中には危険な肉食動物もいます。くれぐれも勝手に車から降りたりしないよう注意しましょう。単独行動は厳禁です。休憩スポットなども予め決められているので、ガイドさんの指示に従って安全に観光を楽しんでください。

◎まとめ

「一生に一度のサファリを経験したかったら、セレンゲティへ行け」と言われるくらい、セレンゲティ国立公園では様々な動植物を観察することができます。日本では絶対に体験できない大自然の中でのサファリキャンプは、チャレンジしてみる価値あり!生涯に一度の貴重な体験は、きっと世界観までも変えてしまうことでしょう。
また、ちょっと足を延ばしてマサイ族の村や「ンゴロンゴロ保全地域」、「マサイマラ国立保護区」を訪れてみるのもおすすめです。それぞれ異なる特色があってとても面白いですよ。

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