人類発祥の地!世界遺産「南アフリカ人類化石遺跡群」に迫る!

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人類発祥の地!世界遺産「南アフリカ人類化石遺跡群」に迫る!

アフリカ大陸最南端に位置する南アフリカ共和国。通称南アフリカには8つの世界遺産があります。その内の一つ「南アフリカ人類化石遺跡群」は、誰もが一度は教科書などで見たことのある類人猿から人類への進化についての展示品や、大迫力の洞窟など見どころ満載な世界遺産です。この記事では人類発祥の地とも言われている、南アフリカ人類化石遺跡群について紹介していきます!

目次

人類発祥の地!世界遺産「南アフリカ人類化石遺跡群」に迫る!

南アフリカ人類化石遺跡群とは?

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南アフリカ人類化石遺跡群は、アフリカ生まれの初期人類・アウストラロピテクス属が最初に発見された遺跡「アウストラロピテクス・アフリカヌス」や、「パラントロプス・ロブストゥス」などたくさんの人類化石が発見された人類発祥の地です。「スタルクフォンテイン、スワルトクランスス、クロムドライおよび周辺地域」、「マカパン渓谷」、「タウング頭蓋化石出土地」の3エリアに分類されています。

1999年に「スタルクフォンテイン、スワルトクランス、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」として南アフリカの世界遺産に登録。2005年には「マカパン渓谷」や「タウング頭蓋化石出土地」が追加登録され、2013年に現在の名称「南アフリカ人類化石遺跡群」の名に変更されました。

南アフリカ人類化石遺跡群へのアクセス

「南アフリカ人類化石遺跡群」は、南アフリカ最大都市・ヨハネスブルクから北西35キロメートルの場所に位置しています。車で移動すると約1時間で到着します。ミニバスなどを利用して移動することもできますが、治安が悪く危険なため、レンタカーを借りるか現地ツアーに参加することをおすすめします。

南アフリカ人類化石遺跡群のおすすめポイント2

スタルクフォンテイン

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1896年金鉱山の探索者によって発見され、それ以来石炭岩の採掘場になっていたスタルクフォンテインの洞窟群。1947年の調査でアウストラロピテクス・アフリカヌスのメス成体と見られる頭蓋骨化石が発見され、ミセス・プレスとの愛称が与えられました。

その後も学者たちによってスタルクフォンテインの発掘が続き、約260万年前から約150万年前までと見られる化石人骨が670個体分も出土。そのほとんどはアウストラロピテクス・アフリカヌスでした。

1997年に発見されたリトル・フットと呼ばれている化石は、全身骨格の保存状態が良く、現在も慎重な取り出し作業が続いています。実際にガイド付きのツアーも行われていて、スタルクフォンテインの洞窟を見学することが可能です。ガイドは英語ですが、貴重な体験になるのでぜひ参加してみるといいでしょう。

スワルトクランス

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スタルクフォンテイン洞窟群から約1.2キロ離れてところにあるスワルトクランスは、古生物学者のロバート・ブルームとその助手のジョン・ロビンソンによって1948年に発掘作業が開始されました。パラントロプス・ロブストゥスやホモ・エレクトゥスなどの化石人骨が出土していて、シロアリを食べる時などに使用していたと考えられている骨角器の先端部分なども見つかっています。

1966年に発掘作業を始めたチャールズ・ブレインは、約150万年前から100万年前の地層に火の使用痕があることを突き止め、これは人による火の使用が確実視できる最古の例となりました。

◎まとめ

「南アフリカ人類化石遺跡群」の魅力は人類化石だけではなく、鍾乳洞としても有名な遺跡クロムドライやスタルクフォンテインの洞窟に併設されている博物館などもあるので、見どころ盛りだくさんの世界遺産です。南アフリカを訪れる際にはぜひ足を運んでみてくださいね!

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