巨大クレーターは世界最大の動物園!世界遺産ンゴロンゴロ保全地域

画像出典:chuvipro

タンザニアの北部に位置する世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域(Ngorongoro Conservation Area)」は、世界最大級のカルデラと広大なサバンナが広がる自然保護地区です。標高2,400mの外輪に囲まれた巨大なすり鉢状のクレーター「ンゴロンゴロ」の中には湖やオアシスがあり、水と食べ物が豊富なことからたくさんの動物や鳥類が生息しています。

東アフリカに生息する動物のうち、キリンとインパラ以外のほとんどの動物が棲んでいるというこのンゴロンゴロ保全地域。動物たちはこの中で生まれ育ち、そして一生を終えるそうです。ちなみに、ここは国立公園では無いので人間が住むことも許されているんですよ!
それでは、タンザニアの世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」の魅力についてご紹介しましょう。

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巨大クレーターは世界最大の動物園!世界遺産ンゴロンゴロ保全地域:目次

ンゴロンゴロ保全地域とは?

出典:jacobeukman

世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」は、タンザニア北部の街アル―シャ(Arusha)から約180kmの場所に位置します。兵庫県ほどの大きさを誇るというンゴロンゴロ保全地域は、他の国立公園と異なり人間と野生動物が共存できる自然保護地域であることが特徴です。

この地域には1800年代頃から遊牧民族であるマサイ族が住んでいました。ところが、隣のセレンゲティ地区が当時の統治国イギリスによって国立公園に制定されると、彼らはその地を追いやられてしまいます。
その後、猛抗議の甲斐あって、元々セレンゲティ地区の一部に属してたンゴロンゴロがマサイ族の権利を守るために「ンゴロンゴロ保全地域」として設けられたのです。

外輪に囲まれたクレーターの内部は乾季が来ないため、湖や沼地、草原などバラエティー豊かな自然に恵まれています。特に水辺が多いことから、鳥類がたくさん集まってくるんですよ。
湖一帯を鮮やかなピンク色に染めるフラミンゴや、草原を駆け抜けるダチョウ、14色のカラフルなライラックニシブッポウソウなど、どれも見逃せないものばかり。

他にも、ここにしか生息していないという絶滅危惧種のクロサイや、希少動物のシロサイ、定番のライオンやヒョウ、バッファローなど様々な動物たちを間近で観察することができます。
「世界最大の動物園」とも称されるンゴロンゴロ保全地域は、まさに動物たちの楽園なのですね。

クレーターの西側にある「オルドバイ渓谷(Olduvai Gorge)」では、最古の人類といわれるアウストラロピテクスの足跡の化石や人骨などが発見されており、これらは人類の進化を証明する貴重な証拠として考古学的価値を高く評価されています。1979年にタンザニア初の世界自然遺産に登録された「ンゴロンゴロ保全地域」はこの歴史的発見により、2010年に世界複合遺産として拡大登録されました。

ンゴロンゴロ保全地域へのアクセス

観光の拠点となるのはアル―シャ(Arusha)です。アル―シャへは近郊のキリマンジャロ空港が便利。成田からキリマンジャロ空港へは直行便が運航していないので、ドーハやドバイ、またはアムステルダムで乗り継ぐ経由便を利用しましょう。キリマンジャロ空港からアル―シャまでは、バスかタクシーで約1時間です。

アル―シャからンゴロンゴロ保全地域までは、現地のサファリツアーに参加するのが一般的。ただし、参加人数によってツアーの価格が変動するので、交渉する際は注意しましょう。ちなみに、ンゴロンゴロまでは約220Km、車で3時間弱の道のりです。

ンゴロンゴロ保全地域のおすすめポイント

◆ンゴロンゴロ

出典:Abdelrahman Hassanein/Shutterstock

世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」にはオルモティ(Ormoti)とエンパカーイ(Empakaai)、そして、世界最大級のカルデラであるンゴロンゴロ(Ngorongoro)と3つのクレーターがあります。
およそ200万年~300万年前に火山の噴火によってできたというクレーターの中は、水と食料が豊富で周囲から完全に閉ざされているため、ほとんどの動物はこのクレーターから出ることなく一生を終えるそうです。

内部には広大な草原地帯や森林、沼、湖などが広がっており、200~300頭のアフリカゾウと約600頭のハイエナ、約60頭のライオンのほか、チーター、ヒョウ、シマウマ、ヌー、ガゼルなど25,000頭以上の動物や鳥たちが生息しています。運が良ければ、絶滅危惧種のクロサイも見ることができますよ!カバが水浴びを楽しむ「ゴイトクトクの泉」や、フラミンゴの群れでピンク色に染まる「マカトゥー湖」も見応え充分です。

クレーター内部に入れるのは朝8時から夕方4時までで、1グループにつき6時間以内の観光と定められています。入口部分にはマサイ族の村もあるので、ぜひあわせて訪れてみてくださいね。

◆マサイ族の村

出典:David Berkowitz/Flickr

世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」を形成するンゴロンゴロ・クレーターの外輪には、マサイ族が生活する村があります。1800年代からケニアとタンザニアの国境周辺に住み始めたと言われているマサイ族。
かつては農耕や遊牧などをしながら生計を立てていましたが、ンゴロンゴロを訪れる観光客が増えるにつれてガイドや密猟の監視などの仕事も増え、少しずつ生活習慣も変わってきているそうです。

それでもやはりマサイ族ならではの伝統儀式は健在ですよ。観光客が来ると彼らは赤や青などの民族衣装を身にまとい、歌や踊りで温かく出迎えてくれます。日頃から観光客と接する機会が多いため、皆とてもフレンドリー。かの有名な「マサイ族のジャンプ」も見られますよ!女性たちが身につけているビーズの手作りアクセサリーは、お土産として販売しているので記念に購入してみるのも良いでしょう。

ンゴロンゴロ保全地域観光の際の注意事項

ンゴロンゴロ保全地域内には、肉食動物をはじめとする危険な動物がたくさん生息しています。くれぐれも車から降りたり勝手に行動しないよう注意しましょう。
キャンピングエリアにはテントがたくさん張っていますが、食べ物の匂いを嗅ぎつけた動物が近づいて来たり、テント内に侵入してくることがあるようです。テント内は食べ物を持ち込むこと自体禁止されていますので、ルールに従って安全に観光を楽しみましょう。

◎まとめ

世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」は、動物たちが集まり共存する巨大なサファリパークです。動物好きはもちろん、そうじゃない人もきっと楽しめますよ!日本ではなかなか見ることができない、スケールの大きな自然に感動すること間違いなしでしょう。

ンゴロンゴロ保全地域は、同じくタンザニアの世界遺産である「セレンゲティ国立公園」と「マニャラ湖国立公園」にそれぞれ隣接しています。
それぞれ特色のある国立公園なので、ぜひあわせて訪れてみてくださいね。

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