「サヘルの真珠」と呼ばれるチュニジアの世界遺産!スース旧市街

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「サヘルの真珠」と呼ばれるチュニジアの世界遺産!スース旧市街

世界史でおなじみのカルタゴ遺跡や、青と白の建物が人気の観光地シディ・ブ・サイドなど、多くの観光名所があるチュニジア。2017年時点で7件の世界遺産があり、世界中から観光客が訪れる国です。

7件のうちの1つスース旧市街もまた、地中海に面した美しい世界遺産の観光スポット。「サヘルの真珠」とも呼ばれる街並みと青い海が楽しめるビーチリゾートとして知られています。

城壁に囲まれた海岸の要塞都市は、中世アラビア世界のようすを今に伝えてくれます。今回は、そんなチュニジアの世界遺産都市スースについてご紹介します。

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「サヘルの真珠」と呼ばれるチュニジアの世界遺産!スース旧市街

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スース旧市街とは?

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スースの前身となる街ハドルメントゥムは、カルタゴと同じく紀元前9世紀ごろにフェニキア人によって建設されました。第三次ポエニ戦争でカルタゴはローマに滅ぼされますが、ハドルメントゥムはローマと同盟を結んでいたため、破壊されることはありませんでした。

しばらく平和な時代が続いたのち、7世紀にイスラームのウマイヤ朝に征服され、スーサと改名されます。現在の世界遺産のメディナ(旧市街)は、ウマイヤ朝以降に整備されたものです。

18世紀にはフランスに占領され、町の名前が今と同じフランス風のスースに改められます。植民地支配下でも城壁や旧市街の町並みは残され、1988年に世界遺産に登録されました。

スース旧市街へのアクセス

スースはチュニジアの首都チュニスの南約140kmのところに位置しています。チュニスからスースへは、鉄道で行くのが一般的。世界遺産の旧市街は、スースの駅から歩いてすぐです。

また、スースの南東郊外のモナスティル・ハビーブ・ブルギーバ国際空港を利用する方法もあります。ただし、ヨーロッパとの間にしか便がなく、首都チュニスからの定期便もないので注意が必要です。モナスティル空港とスースの間には鉄道が通じています。

スース旧市街のおすすめポイント①:リバト

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リバトとはスース旧市街の北端にある要塞のこと。世界遺産に登録されているなかで最古の建築物として知られています。旧市街だけでなくスースの港を防衛する目的で築かれたもので、高さ38mの塔からは、世界遺産の町並みと美し地中海の港を一望することができますよ。

もともとは要塞でしたが、後にはイスラム教の礼拝に利用されていました。そのため、2階部分はイスラム教徒の住居となっていて、その名残が見られます。世界遺産スース旧市街で最も目立つ建物でもあるので、観光の際はまずリバトを訪ねてみると良いでしょう。

スース旧市街のおすすめポイント②:カスバ

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カスバもまた城砦という意味で、一般には同じく世界遺産のアルジェのカスバが有名です。スースのカスバは世界遺産の旧市街の南西端にあり、現在は考古学博物館となっています。

スースのカスバは旧市街の丘でもとくに高い場所にあり、かつては緊急時に狼煙を焚いたり、夜はたいまつを灯したりしていました。屋上に出ることもでき、ここからはリバトと同じく、世界遺産の町並みと地中海の景色をまた違った角度から楽しむことができますよ。

スース旧市街のおすすめポイント③:グランドモスク

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リバトのはす向かいにあるスースのグランドモスク。851年の建立で、リバトやカスバに次いで、世界遺産スース旧市街で3番目に古い建造物です。モスクには付きもののミナレット(尖塔)がないのが一番の特徴で、リバトの塔がその代役を果たしていました。

もう1つの特徴は、ローマ時代の建物を転用していること。中庭に入ると、周囲の建物の回廊や柱がどことなくアラブではなくローマやギリシャの雰囲気を漂わせていることに気付くでしょう。

残念ながら、イスラム教徒以外は礼拝堂に立ち入ることはできません。ですが、リバトの塔から眺めたり、中庭から建物のようすをうかがうだけで、いくつもの時代をくぐり抜けてきたスースの歴史を感じることができますよ。

◎まとめ

チュニジアの世界遺産スース旧市街をご紹介しました。アラブの王朝時代からの姿で残る街並みは、他の同様の世界遺産のなかでも指折りの美しさ。当時の歴史の風を感じながら街をめぐれば、きっと楽しいひとときを過ごせることでしょう。

ただし、2018年現在チュニジアには外務省の危険情報レベル2が出ています。これは、不要不急の渡航を中止するよう要請するものです。2015年にはスースの海岸沿いのホテルで乱射事件が発生し、観光客が犠牲となりました。世界遺産スースを訪れる際は、万全の準備と情報確認を怠らないようにしてください。

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