世界有数の植物王国!世界遺産「ケープ植物区保護地域群」

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世界有数の植物王国!世界遺産「ケープ植物区保護地域群」

2010年のサッカーワールドカップで、アフリカ大陸初の開催国に選ばれた南アフリカ共和国。アフリカ経済を先導している経済大国ですが、豊富な自然も目が離せません。そんな南アフリカ共和国には、ここでしか咲いていない希少な植物も存在しているのです。この記事では南アフリカの世界遺産、「ケープ植物区保護地域群」の見どころ魅力について紹介していきます。

目次

世界有数の植物王国!世界遺産「ケープ植物区保護地域群」

ケープ植物区保護地域群とは?

出典: SomchaiChoosiri

「ケープ植物区保護地域群」は南アフリカ南部にある8カ所の保護地域から構成されています。総面積は5530平方キロ。アフリカ大陸の0.5パーセントにも達しない総面積ですが、アフリカ大陸で生育する植物の約2割が存在しています。そのうちの6000種以上がこの地域にしか存在しない固有種です。

「ケープ植物区保護地域群」を説明する上で欠かせないのがフィンボスという植物。「フィンボス」という名はアフリカーンス語で「細い灌木」を意味しています。フィンボスの植生の多くが細い針状の葉を持つことに由来し、南アフリカの有名なルイボスティーもフィンボスの品種の一つです。

「ケープ植物区保護地域群」は世界六大植物区の中一つでもあって、その総面積は比較的小さいですが、面積あたりの植物の多様性が世界でも有数のエリアと言われています。2004年にケープ半島国立公園、セデルベルフ原生自然環境保全地域などを含む8ヶ所の地域が「ケープ植物区保護地域群」として世界自然遺産に登録されました。

ケープ植物区保護地域群へのアクセス

日本から南アフリカへの直行便はないため、香港やシンガポール、ドバイなどで乗り継ぐことが一般的なルートになります。ヨーロッパの主要都市は日本からの直行便が多く運航しているので、チケットも取りやすいでしょう。ただ、香港で乗り継いで南アフリカへ行くルートが一番リーズナブルなルートになります。

「ケープ植物区保護地域群」の玄関口となる最寄りの空港は、ヨハネスブルグ国際空港です。日本から南アフリカへのフライト時間は、約17時間から22時間程度。ケープタウンからはレンタカーを利用するのが一般的ですが、現地ツアーもおすすめです。

ケープ植物区保護地域群のおすすめポイント3

テーブルマウンテン

出典: HHakim

標高1086メートルのテーブルマウンテンは、ケープタウンのシンボル的存在。南アフリカの有名な観光スポットでもあります。1990年にニューケープ半島国立公園として登録され、1998年にはテーブルマウンテン国立公園として登録されました。昨今では自然版新・世界七不思議の一つにも選出されたそうです。

テーブルマウンテンはハイキングやクライミングも人気ですが、頂上までロープウェーで登ることもできます。ロープウェーは乗っている間に360度回転するという、世界でも3台しかない貴重なロープウェイです。頂上から眺める絶景を求め世界中から多くの観光客が訪れています。ぜひロープウェーに乗って絶景を満喫しみてはいかがでしょうか?

プロテアの花とオナガミツスイ

出典: Marion_Smith

フィンボスの中でも特に目立つ花、プロテア。南アフリカの国花でもあるプロテアの名前は、ギリシャ神話の神プロテウスに由来していると言われています。フィンボスのプロテアは全部で300種以上。美しいプロテアの特徴的な形は見る者を魅了します。

また、オナガミツスイに遭遇することもあるでしょう。プロテアの蜜が好きなオナガミツスイは「ケープ植物区保護地域群」のにしか生息していない鳥。その名の通り尾が長く、長い舌で蜜を吸います。オナガミツスイはプロテアにつく昆虫を食べるので、プロテアとオナガミツスイは見事に「ケープ植物区保護地域群」で共存し支え合っている存在です。

カーステンボッシュ国立植物園

出典: EcoPic

カーステンボッシュ国立植物園はテーブルマウンテンの麓に広がる「ケープ植物区保護地域群」唯一の植物園です。南アフリカで生育する9000種の植物が栽培されています。先ほど紹介したプロテアも生育され、約100種類以上のプロテアが咲き誇る風景は見ごたえ抜群です。迫力あるテーブルマウンテンを背景に写真を撮ってみるのもいいでしょう。

また、広い園内は施設も充実しています。園内全体を見渡せる全長130メートルの空中遊歩道や巨大なサボテンが見どころのサボテン園、さらにレストランやお土産ショップなど楽しめる要素が豊富です。南アフリカの人気観光スポットでもあるので、ぜひ訪れてみてください。

ケープ植物区保護地域群での注意事項

ケープタウンは南アフリカ共和国内でも比較的安全と言われています。南アフリカ共和国は、2010年にヨハネスブルグで開催されたワールドカップをきっかけに治安対策への改善がはじまりました。空港内やショッピングモールなどの広い場所は、警備の体制が整っているので比較的安全です。しかし外出時で身の回りの貴重品などを扱う際には注意が必要になります。アクセサリーなども目立たないものを身につける方が無難です。

◎まとめ

「ケープ植物区保護地域群」の見どころと魅力について紹介しました。フィンボスが約半分の面積を覆っている植物地区。日本からは少し遠いイメージがありますが、行くだけの価値はあるでしょう。世界遺産巡りや南アフリカ旅行に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

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