デンマークの自然を体感!世界遺産シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観

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デンマークの自然を体感!世界遺産シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観

世界遺産に登録されたシェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観は、16世紀当時にデンマーク王室で流行していた狩猟文化を色濃く残す地域です。広大な森林の中に狩猟用として整地された区画が存在し、その中心には当時の王族たちが使用したお城のような豪華な狩猟小屋が建築されています。

そして現在でもこの地域周辺には、たくさんの鹿たちが生息しています。少し散策するだけで何匹もの鹿を目にすることができるため、動物好きの観光客にも人気を博しているんですよ。そんなかつての王族たちの文化や歴史に触れデンマークの美しい大自然も体感できる世界遺産、パル・フォルス狩猟景観のおすすめポイントをご紹介します。

目次

デンマークの自然を体感!世界遺産シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観

シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観とは

出典: Andrew Balcombe / shutterstock

世界遺産シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観とは、コペンハーゲンから北西におよそ30キロの場所にある森林地帯。16世紀デンマーク王室によって、盛んに狩猟が行なわれた場所です。伝統的な狩猟文化を象徴する土地であることと、非常に計算されて整備された区画であることなどから2015年に世界遺産に登録されました。

パル・フォルス狩猟景観は3つの森林の総称で、ストア・ディアヘーヴェ、グリブスコウ、イェーヤスボー森林に分けられています。ディアヘーヴェは鹿公園という意味で、パル・フォルス狩猟景観の世界遺産に訪れた人々は現在でも多くの鹿と出会えます。

デンマーク王室は1560年以降、狩猟のための狩場としてシェラン島北部に大規模な王家専用の狩猟場を作りました。1670年以降には当時の国王クリスチャン5世が狩猟専用の鹿公園を作るなど、狩猟が盛んに行なわれていました。

パル・フォルス狩猟とは馬に乗りながら猟犬を伴って鹿を狩る狩猟法です。この狩猟場はバロック文化やその当時の思想等を色濃く反映しているとされ、世界遺産に登録される大きな要因となったのです。

パル・フォルス狩猟景観へのアクセス

世界遺産パル・フォルス狩猟景観へのアクセスは、デンマークの首都コペンハーゲンから車で30分北上し、クランペンボーの町へ向かいます。そこからパル・フォルス狩猟景観のイェーヤスボー・ディアヘーヴェ(鹿公園)までは、徒歩でおよそ50分程です。

電車も通っており、コペンハーゲンからクランペンボーまでは12分間隔でダイヤがあり、約30分弱で到着します。そこから鹿公園までも30分間隔で電車が出ており、約5分程の距離です。

パル・フォルス狩猟景観のおすすめポイント①:バロック様式の狩猟小屋

出典: Kyle Magnuson / flickr

世界遺産パル・フォルス狩猟景観に訪れた際のおすすめポイントのひとつは、イェーヤスボー・ディアヘーヴェに建てられた狩猟小屋です。イェーヤスボーは猟師の城という意味で、狩猟小屋として使用された城が建築されており、現在内部に入ることはできませんが、外側からその様子を眺めることができます。

バロック様式で建てられたこの狩猟小屋はまるでおとぎ話のお城のような美しい外観で、中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。またこの狩猟小屋は小高い丘の上に建築されているため、世界遺産パル・フォルス狩猟景観を一番見渡せるビューポイントでもあります。

この地域は非常に計画的に区画整備されているため、きちんと升目状に道路が張り巡らされています。数学を元に設計され、フランスの星型道路網を参考に整備されたパル・フォルス狩猟景観。こうした非常に整った景観も見どころといえます。

パル・フォルス狩猟景観のおすすめポイント②:鹿の群れ

出典: commons.wikimedia.org

世界遺産パル・フォルス狩猟景観のもうひとつのおすすめポイントは、同じくイェーヤスボー・ディアヘーヴェで群れをなす鹿たちです。イェーヤスボー・ディアヘーヴェは別名「鹿公園」ともいわれ、城の周辺には現在でも何十頭もの鹿を観察することができるのです。大きく立派な角を生やした個体も多く存在していますよ。この広大な世界遺産パル・フォルス狩猟景観の中で、のびのびと暮らしている鹿たちを見るだけでも訪れる価値があるでしょう。

当時の王族や貴族たちが狩猟を行なうために馬に乗り、この小屋から狩りに出かけたことに思いを馳せながら、この狩猟小屋の周囲を散策するのもいいですね。世界遺産パル・フォルス狩猟景観の醍醐味を堪能したいなら、必ず訪れたいスポットです。

◎まとめ

デンマークの世界遺産、シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観のおすすめポイントをご紹介しました。16世紀に盛んに行なわれていた狩猟文化を色濃く残した地域であり、現在もその当時に王族や貴族たちに使われていた狩猟小屋を確認することができるパル・フォルス狩猟景観。デンマーク王室の伝統や文化に触れることのできる、貴重な文化的世界遺産です。デンマークの歴史と自然にぜひ触れてみてくださいね。

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