セルジューク朝時代の首都コンヤを旅しよう。お勧め観光スポット4選!

画像出典:Kyle Taylor/flickr

セルジューク朝時代の首都コンヤを旅しよう。お勧め観光スポット4選!

コンヤは、トルコの内陸アナトリア地方の主要都市の一つ。かつては回転するダンスで知られる、トルコを代表するイスラム神秘主義教団「メヴレヴィー教団」の総本山があったことから宗教関連の観光スポットが多数あります。教団自体は「脱イスラム」を掲げた1923年のトルコ革命によって解散しました。現在はその文化的価値が見直され、舞踏などを伝統的な遺産として保護しているんですよ。

ローマ時代から続く古い街はイコ二ウムと呼ばれていました。1077年にはテュルク人によって支配され、後にセルジューク朝(1077年~1308年)が開かれ首都にもなった事から、セルジューク朝時代の歴史的な建築物が多く残されています。そんなコンヤの街でのお勧め観光スポットをご紹介しますので、観光の参考にしてくださいね!

目次

セルジューク朝時代の首都コンヤを旅しよう。お勧め観光スポット4選!

1:メブラーナ博物館

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コンヤで一番の観光スポットといえるのが、メブラーナ博物館です。メブラーナ師は1207年アフガニスタンで生まれ、後にコンヤに移り詩人かつ神秘主義的哲学者として使徒達を指導しました。その教義はこの世に存在する全ては無限に回転(循環)し、精神を無にして回り続けることで神に近づくという独特な物です。その廻り続ける舞踏「セマー」は非常に美しく一度見たら忘れられないですよ!

トルコ革命が起こり、政教分離の一環として教団を解散させ旋回舞踏は禁止となってしまいました。そして霊廟兼モスク、修道場は博物館となりました。現在は、年に一度のメヴラーナ追悼祭の時だけこの場所で旋回舞踏を行う事が許されています。どんな物か見たい!という観光客のために、メブラーナ文化センターにてショーが行われていますよ。大型ホテルでも有料のショーがありますので、確認してみて下さいね。

2:アラアッディンモスク

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コンヤの町を見おろすアラアッディンの丘に建つのが、アラアッディンモスクです。1220年、この時代の統治者セルジューク朝スルタン、カイクバード一世によって古代のコンヤ城の跡地に建てられました。

イスタンブールなどで観光できるモスクからすると、地味で質素な印象を受けますが、トルコ人が中央アジアからアナトリア地方に移り住んだ当初、中央アジアの文化の影響でドームのない四角形の簡素なモスクが多かったといいます。後にセルジューク時代を経て、オスマン帝国時代になるとドームのある豪華なモスクが多く作られるようになったのです。

内部で注目したいのが、説教壇です。説教壇は黒檀で出来ており、セルジューク王朝の木工技術の素晴らしさが良くわかります。青いタイルが随所に使われていて、派手さはないけれど落ち着いた雰囲気のあるモスクです。ちょうどモスクの入り口あたりからコンヤの市街地が一望でき、裏側からはコンヤの住宅街が見えるので人気の観光スポットになっています。

3:カラタイ神学校

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コンヤにあるカラタイ神学校は、1251年セルジューク朝時代の高官ジェラッティン・カラタイによって建てられ、オスマン帝国時代の19世紀末まで、イスラームについて学び、コーランの暗唱などを習う神学校として使われていました。

1955年からは、陶器博物館として開館していて、コンヤとその周辺で発見されたセルジューク朝とオスマン帝国時代のタイル、陶器製の皿、ランプ、漆喰製の出土品が多数展示されていて必見です。観光ツアーでは内部に入らない事も多いのですが、スタラクタイト(鍾乳石)で作られた、セルジュク様式のレリーフ装飾が見事な正面玄関だけは見逃さないようにして下さいね。

4:インジェミナーレ神学校

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次のコンヤの観光スポットも、元神学校です。こちらは1267年に建てられた神学校ですが、主に預言者達の言行録であるハディースを学ぶ神学校として1254年にセルジューク朝の大臣サヒブ・アタ・ファーレッディン・アリによって建てられました。カラタイ神学校と同じく1955年から博物館として開館しています。こちらは、セルジューク朝、カラマン候国、オスマン帝国時代に作られた石製、木製の工芸品や陶器類が展示されています。

インジェ・ミナーレとは、細い尖塔という意味ですが、名前の由来になった細い尖塔は1901年に落雷に遭い、土台のみの三分の一の長さになってしまったので特に細いとは感じませんね。コンヤに観光に行く際にはぜひ足を運んでみてください。

◎まとめ

2011年開業したトルコ高速鉄道のアンカラ・コンヤ線により、首都アンカラからコンヤまで従来の鉄道では10時間以上かかっていたのが、たったの1時間半で往来できるようになりました!道路も整備されたので、車では3時間です。

トルコ周遊の観光ツアーでは、行程上コンヤで一泊するコースが多いので、日本人観光客もよく見かける町です。観光箇所がモスクや霊廟、元神学校ばかりで派手さはないですが、せっかくやってきた内陸部のコンヤをじっくりと観光してみてくださいね。同じトルコでも、イスタンブールとは全く違った建築様式や装飾を持つ建物が多いので、比べて見るのも面白いですよ。コンヤ名物の細くて長いトルコ風ピザ、エトリ・エキメッキを食べるのもお忘れなく!



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