名称:アレキパ歴史地区
住所:Arequipa Peru
公式・関連サイトURL:http://www.discover-peru.org/arequipa/
ペルー南部にあるアレキパは、アレキパ県の県都で首都リマに次いでペルー第二の都市。3つの火山に囲まれたこの町は、シジャールと呼ばれる白い火成岩で造られた古い建物が多く残っていることから「白い街」と呼ばれています。
標高約5822mもあるアンデス西部山脈のミスティ火山の麓にあり、アレキパの街自体の標高も約2380mと高地。ミスティ火山は富士山に良く似ているので親しみを感じるかもしれませんね。「アレキパ市の歴史地区」の名称で2000年に世界遺産に登録された街についてご紹介します。
目次
白い火山岩で造られた白い街!ペルーの世界遺産アレキパ市の歴史地区
アレキパ歴史地区とは?
出典: Stephanie van Deventer/shutterstock
アレキパは、13世紀から14世紀にインカ帝国の第4代皇帝マイタ・カパックによって建設されました。アレキパとは、ケチュア語の「アリ・ケパイ」が由来で、皇帝が「ここへ住みなさい」と言ったことから名付けられています。
南米で見られるスペイン征服時代に建てられたコロニアル調の建物はカラフルなイメージですが、アレキパではほとんどが白。そこに時折青や黄色の家が混じっているので独特です。また2001年に起きたマグニチュード8.1の大地震に次いで、何度も大きな地震に見舞われているアレキパ。大聖堂や歴史的な建物も被害を受けていますが、アレキパ市民の努力により復興を遂げています。
アレキパ歴史地区へのアクセス
日本からのペルーへの直行便はないので、アメリカやカナダ、メキシコ経由などでペルーの首都リマへ行き、国内線を乗り継ぐのが一般的です。リマから
アレキパのロドリゲス・バロン国際空港まで約1時間30分。空港から市内へは定額制のタクシー利用が便利です。
アレキパ歴史地区おすすめポイント2
アルマス広場
アレキパ歴史地区の中心にあるのがアルマス広場です。広場の北側には、16世紀から17世紀にかけて建設されたアレキパ大聖堂が建ちます。何度も増改築が繰り返され、今の姿になったのは19世紀の事。シンプルな大聖堂ですが、繊細な彫刻が施されたパイプオルガンは必見です。周辺には二階建ての回廊がある美しい建物が並び、いつも地元の人達や観光客で賑わっていますよ。
効率的に観光したい方におすすめなのが、二階建てのバスで巡るアレキパ市内観光ツアー。いくつかのコースに分かれており、市内と郊外を効率良く巡るのでアレキパの街の全容をつかむのにピッタリです。またアルマス広場では、回廊の二階にあるレストランで、食事をしながら大聖堂と、大聖堂越しに見える山々の景色を眺めるのがおすすめ。夕暮れからライトアップの時間がとてもキレイなので、ディナーにもどうぞ。
サンタカタリナ修道院
アレキパ市内で最大の見所とも言われるのが、1579年に創設された「シエナのサンタ・カタリナ修道院」です。1970年まで修道女たちが暮らしていました。清貧、貞潔、服従というカトリックの三つの誓いの中でも、清貧を最も重んじたドミニコ会修道女達の暮らしが見られます。最盛期には500名以上の女性たちが禁欲的な生活の中、強い信仰を持ちながら暮らしていました。
2万平米もの広大な敷地内には、教会や礼拝堂、回廊や中庭、居住スペースがあり、入り組んだ小道を歩いていると修道院の中だという事を忘れてしまいそうです。スペインから来た修道女が多かったので、壁が青や赤に塗られた一角にコルドバやグラナダ、セビージャなどスペインの地名を表示。絵になる場所が多く、写真を撮る手が止まらなくなりそうな修道院です。
◎まとめ
市内観光が終わったら、街の北西にあるヤナワラ展望台に登るのがおすすめ。ミスティ山とアレキパ旧市街を一望できる人気スポットです。周辺には、シジャール造りの白い建物が並び、レストランやカフェで休憩もできますよ。アレキパは美食の街として知られており、有名なのは川エビのスープ。ぜひアレキパ市の歴史地区を見ながら、グルメも味わってみてくださいね。