名称:パレオ・フルリオ
住所:Kerkyra 49100 Greece
公式・関連サイトURL:http://www.in-corfu.com/historic/old_fortress.html
ギリシャの西側、地中海のイオニア海に浮かぶケルキラ島は、別名コルフ島とも呼ばれ、ヨーロッパに暮らす人々からは絶大な人気を誇る高級リゾートです。海の底が見えるくらい透明な海、世界遺産にも登録されている美しい街並みは、ギリシャをはじめ、イタリア、フランスなど各国の文化が入り混じった不思議な島。
また[「風の谷のナウシカ」の名前の由来になった、ギリシャ神話に登場する小島の王女ナウシカアーはこの島の王女です。文化や伝説の残るケルキラ島。日本ではまだまだメジャーになっていない今のうちに、ぜひ足を踏み入れましょう!
1:パレオ・フルリオ
パレオ・フルリオとはケルキラ島に古くから存在し、ゴツゴツした岩が特徴的な要塞として、重要な観光スポットです。海につきでた旧要塞は、スピアナダ公園と川で隔てられ、堀までは橋が渡されているので、そこから中へ入っていきます。
ベネチア共和国時代に作られた要塞は、小さな小島を海と岩を活用し、長きに渡り役割を果たしてきました。要塞内には、アギオスゲオルギウス教会があり、イギリス統治時代に建設された古典主義のギリシャ正教会を見ることができます。また、閑散とした雰囲気の中からは戦いの歴史を感じます。そんな雰囲気の中、カフェやレストランがあるのでゆっくり休憩しながらの散策も可能です。
迫力のある要塞の頂上からはケルキラ島を一望できる絶景スポットが広がっています。
2:ネオ・フルリオ
コルフ島には2つの要塞があり、パレオ・フルリオ(旧要塞)に対し、こちらはネオ・フルリオ(新要塞)として、1577年〜1588年にかけて建てられた要塞です。新旧に分かれていますがどちらも同じベネチア時代に作られたものです。保存状態が良いネオ・フルリオは、旧市街の西部にあるフェリー乗り場の近くに位置しています。
要塞内はレンガ造りで岩などがむき出しの原始的な雰囲気。レンガの間から映える花が長い歴史を感じさせます。長いトンネルや石畳の道、大砲など保存状態が良く、当時使われていた部屋や通路も残っており、頂上まで上がれます。こちらの要塞からの景色は、コバルトブルーの海と旧市街がよく見え、絶景ポイントと言えるでしょう。出入り口にはカフェやデイベッドまで用意されていて、チケット購入とともにドリンクも付いてきます。
名称:ネオ・フルリオ
住所:Kerkyra 49100 Greece
公式・関連サイトURL:http://in-corfu.com/historic/new_fortress.html
3:考古学博物館
文字を使っていなかった先史時代からローマ時代にかけて、ケルキラ島の各地で発掘された品が展示されています。建物は二階建てになっており、一階部分には、古風で素朴な芸術様式のアルカイック後期からローマ期にかけてのブロンズ像の展示室があります。2階には、紀元前6世紀ごろに製作されたゴルゴンのレリーフなどの有名な品も。
また、日本の掛け軸、中国の様々な時代の衣類や作品、インドなどのアジアの美術品も展示してあります。日本には現物はほとんどないとされる浮世絵の写楽の作品も3年に一度くらいの頻度で展示されるなど、多種多様なコレクションを楽しめます。
名称:考古博物館
住所:Armeni Vraila St., 1, Corfu Town, Greece
公式・関連サイトURL:http://www.allcorfu.com/cu-museums.html
4:アヒリオン宮殿
1891年にオーストリア皇妃エリザベート(シシー)によって建てられたネオ・クラシック様式の宮殿です。彼女が過ごしたと言われる離宮。宮殿内は美しい壁画や調度品などで豪華に装飾されています。当時エリザベートはヨーロッパで最も美しい皇后と言われておりましたが、その暮らしは幸せとはいえず、窮屈な宮廷生活から逃げるようにキルケラ島に滞在していたと言われています。
また、ギリシャ神話が大好きだったエリザベートが最も気に入っていた英雄のアキレウス。その名前をとってこの場所はアヒリオン宮殿と名付けられたと言われ、美しく手入れがされた庭園にはアキレウスの像が2つも建てられています。
緑や花に囲まれて、海を見渡せる静かな離宮は、彼女にとってお気に入りの場所だったでしょう。
名称:アヒリオン
住所:Achillion, Achilleio 490 84
公式・関連サイトURL:http://www.achillion-corfu.gr/default_en.html
5:コルフ旧市街
コルフ旧市街はコルフ島の東海岸に位置し、2007年に世界遺産(文化遺産)に登録されたケルキラ島にある旧市街地。「コルフ」という名称はかつて、この地がイタリア ベネチア共和国の植民都市時代に名付けられたものです。 歴史上、戦略するのに非常に重要な場所にあることからたくさんの国々に支配されてきました。そのため、現存する建造物の多くは18世紀から19世紀頃の新古典様式で建てられ、現在でも美しい街並みが残っています。
また、市街に広がる道路は迷路のように舗装された細い道が入り組んでおり、その中でも古いものは、狭く不規則でほとんど自動車での通行はできなくなっています。
名称:コルフ旧市街
住所:Corfu Town, Greece
◎まとめ
南北におよそ60km伸びた細長い島。「ギリシャ人がいつかは住みたい島」という代名詞がつくほど国内からは人気を集め、夏のベストシーズンでは、多くの観光客がヨーロッパ中から訪れます。また多くのクルーズ船も来航するため、活気に満ちた雰囲気を味わえます。ビーチで日光浴、マリンスポーツをしたり、古い町並みや美しい海をゆっくり歩きながら見て回るのもいいでしょう。未だアジア人観光客が皆無に等しいケルキラ島で思いっきり羽を伸ばしてみましょう!