【世界遺産】雲南三江併流とは?|多様な地形と生態系に迫る

画像出典:Yoshimi Matsuura / PIXTA(ピクスタ)

【世界遺産】雲南三江併流とは?|多様な地形と生態系に迫る

長江をはじめ、アジアを代表する3つの川の源流が集まる「雲南三江併流」には、多様な動植物が生息しています。地球規模でも見ても貴重なエリアで固有種も多くいます。

雲南三江併流は雲南省の省都である昆明の北西にある広大なエリアで、標高の高い世界遺産であるというのが特徴。そのため、人気も高い反面、現地に到着するまでのアクセスも大変です。まさに地球の秘境といわれるようなエリアなので、しっかり準備しておくといいですね!

それでは、世界遺産の雲南三江併流は、具体的にどんな場所であるのかということも交えながら、おすすめポイントを紹介していきます!

目次

【世界遺産】雲南三江併流とは?|多様な地形と生態系に迫る

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雲南三江併流の保護地域群とは?

雲南三江併流

世界遺産の「雲南三江併流の保護地域群」は、中国南部の雲南省西北山区の三江国家公園内にあり、8つのエリアを含む170万haの面積があります。
長江上流、メコン川上流、サルウィン川上流の3つの川を総称して、「雲南三江併流」と呼び、雲南三江は3,000mを超える深い峡谷や6,000m級の雪山を経て、北から南へと流れ出ています。

雲南三江併流には、中国で最も生物の多様性のあるエリアというだけでなく、世界の動物の約25%が生息しているとされ、高く評価されました。そして、2003年7月にユネスコが雲南三江併流を「世界自然遺産」として世界遺産登録リストに登録しました。

雲南三江併流の保護地域群へのアクセス

雲南三江併流

「雲南三江併流」は、雲南省の省都・昆明から北西にあります。

昆明長水国際空港まで飛行機で行き、車で現地まで行くルートがおすすめです。昆明空港までは東京成田空港から香港もしくはバンコクを経由して、10時間ほどでアクセスできます。

昆明からは現地オプショナルツアーの参加が、安全かつ便利なのでオススメします。

雲南三江併流の保護地域群のおすすめポイント①:自然景観

出典: 気ままカメラ / PIXTA(ピクスタ)

長江上流、メコン川上流、サルウィン川に並行して流れる峡谷は、雲南に特徴ある自然景観を作り出しました。3つの河川は、ちょうど区域の外側にあり、渓谷のメインスポットです。ひときわ高いのが梅里山で、白馬山とハバ山が空の輪郭を描いています。

多様な地形は高山だけではありません。「石月亮」では高山カルストの典型的な景観を眺めることができます。さらに、低緯度での海洋性氷河など珍しい景色に出会うことができますよ!

雲南三江併流の保護地域群のおすすめポイント②:生物の多様性

世界遺産の「雲南三江併流」は、世界でもトップ10に入る生物種の富んだエリアです。雲南三江併流には、北半球・南アジアの熱帯から寒帯までのさまざまな気候が存在し、多くの生物が生息しています。

地球の温度計でもあり、絶滅を危惧される動植物の避難場所でもあります。雲南三江併流には高山植物が210種以上あり、中国の20%の高山植物が生えています。

雲南三江併流の保護地域群のおすすめポイント③:石鼓鎮の石碑と第一湾

出典: colors / PIXTA(ピクスタ)

長江最大の第一湾は、石鼓鎮の名所です。世界遺産の石鼓鎮は、白い大理石の彫刻(石碑)が有名で、石碑は直径1.5m、厚さが0.7mあります。この石碑は、明の時代に土司の勢力の拡大を記念して造ったものです。そして、石鼓鎮では中国とチベットとの間での交易の舞台となりました。

世界遺産の石鼓鎮を訪れれば、素朴な町並みと大きく湾曲した「第一湾」が観光客の目を楽しませてくれることでしょう。

◎まとめ

「雲南三江併流」の自然景観や生物の多様性などから、世界的にも貴重なエリアだということが分かりましたね!800種もの生物が存在するエリアは、雲南三江併流一帯。それぐらい生物の保護が重要な場所なのです。世界遺産でも自然遺産を訪れる際は、環境の保護にも関心を持く必要がありますよ。

なお、ヒマラヤ山脈も近く標高が富士山よりも高いエリアばかりなので、くれぐれも高山病には気をつけましょう。それでは、よい旅を!

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