名称:リマ歴史地区
住所:
公式・関連サイトURL:http://www.peru.travel/jp/
ペルーの中西部にある首都リマは、政治や文化、商業などの中心地として南米でも有数の大都市です。マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵などペルー観光の玄関口として国内各地へ向かう飛行機やバスが出入りしており、活気に溢れた魅力的な町。
16世紀から17世紀頃のスペイン植民地時代には、南米で一番栄えたリマ旧市街。1988年にサン・フランシスコ教会・修道院が、1991年にリマ歴史地区全体がユネスコの世界文化遺産に登録されました。ここでは、魅力的なリマ歴史地区についてご紹介します。
目次
スペイン文化が色濃く残る街!ペルーの世界遺産「リマ歴史地区」を散策
リマ歴史地区とは?
出典: Christian Vinces/shutterstock
15世紀後半にインカ帝国を滅ぼし、広大な国土を植民地としたスペイン。スペイン人のフランシスコ・ピサロが、ここリマを南米征服の拠点として首都建設を始めたのが1535年のこと。リマの名は市内を流れるリマック川から付けられました。スペイン植民地時代にリマは、巨万の富を生み出した南米支配の拠点として栄えましたが、その栄華は次第に衰退していきます。
18世紀末に南米各地で起こったスペインからの独立運動が勃発し、そして独立戦争になりました。周辺諸国は本当の意味での自由を獲得していきます。1821年にアルゼンチン軍人ホセ・デ・サン・マルティンによりペルーの独立が宣言され、ぺルー共和国が誕生しました。
リマの見どころは、旧市街に集中しています。90パーセントがカトリック信者のリマ市内には多くの教会があり、大聖堂以外にも、サンフランシスコ教会や修道院、ペルーの守護聖女メルセーが祀られているラ・メルセー教会などもおすすめ。世界遺産のリマ歴史地区の観光に出かけてみましょう。
リマ歴史地区へのアクセス
日本からペルーの首都リマへの直行便はないので、ヒューストンやロサンゼルスなどアメリカの空港を経由することになります。リマの空港から市内までは、定額制のタクシー利用が一般的です。
リマ歴史地区おすすめポイント3
アルマス広場
リマの行政や観光の中心地といえば、アルマス広場は見逃せません。広場の東には、リマ大聖堂や宗教美術館、その隣には優雅なバルコニーが美しい大司教宮殿があります。北側にあるのが大統領府で、もともとはペルー征服者のフランシスコ・ピサロの屋敷でした。建物は何度も増改築を繰り返され、公式に大統領府と定められたのは、1939年のこと。毎日午前11時45分から衛兵交代の儀式が行われるのでお見逃しなく。
また、大統領府の左隣がリマ市庁舎で、可愛らしいクリーム色のコロニアル風な建物と国旗が絵になりますね。一日中、地元の人と観光客で賑やかなアルマス広場は、リマの観光のスタート地点にピッタリ。周辺を観光した後は、ラ・ウニオン通りを通ってサン・マルティン広場に向かってみてはいかがでしょうか。夜のライトアップもお勧めですよ。
リマ大聖堂
リマ旧市街のアルマス広場の東側に、リマ大聖堂があります。1535年にスペイン人の征服者フランシスコ・ピサロが礎石を置き、建設が始まりました。最初は小さな教会でしたが、1775年に現在の姿になります。入ってすぐ右手の礼拝堂にフランシスコ・ピサロが眠っており、ガラスと大理石の彫刻で彫られた棺の墓碑銘に「リマ創設者でペルーの征服者ドン・フランシスコ・ピサロが眠る」と記されています。1985年にリマ創設450年を迎えたのを機にここに移されました。
中央祭壇の両側には、建築家で彫刻家でもあったスペイン人バルタサールによる木製の聖歌隊席が並び、中央祭壇の地下には、歴代の大司教達が眠る地下納骨堂があります。長年に渡り増改築が繰り返されてきたので、ゴシックやルネッサンス、バロックなど様々な様式が混在。中南米の主要都市のカテドラルに比べると、華美な装飾を排したシンプルな大聖堂と言えるでしょう。
サン・マルティン広場
出典: Christian Vinces/shutterstock
アルマス広場に次ぐ観光名所といえば、サン・マルティン広場。1850年代にはリマ旧市街とチョリージョス地区を結ぶ路面電車の駅があった場所でした。ぺルー独立100周年の記念事業の一つとしてこの駅を取り壊し、1921年ペルー独立記念日の前日にサン・マルティン広場がオープンしました。ぺルー独立記念日には毎年様々な催しが行われており、一層賑やかになりますよ。
またペルーの独立宣言を行ったホセ・デ・サン・マルティン将軍の名が付けられた広場の中央には、馬にまたがるサン・マルティン将軍の勇ましい像が立っています。周囲に立ち並ぶコロニアル調の美しい建物は、カフェやレストランが多く、リマ市民が多く訪れる人気の場所です。
◎まとめ
リマ市内観光のお勧めは、真っ赤な二階建てバスでのミラブスツアー。午前、午後の二回催行で約3時間かけて、リマ市内の旧市街や新市街を巡り、サンフランシスコ教会の入場観光も含まれています。ツアーで概要を掴んでから、気に入った所は後からゆっくり観光するというのも良いですね。リマの歴史がぎゅっと詰まった世界遺産の街を、じっくり観光してみませんか。