名称:カールスクローナの軍港
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/871/
スウェーデンのブレーキンゲ地方には、スウェーデン海軍基地と海港があり、全体が世界遺産に登録されている町があります。それが「カールスクローナの軍港」で、当時ヨーロッパにおける政治の決定力にまで影響を及ぼすスウェーデン海軍の象徴でもありました。
現在でもそんなスウェーデン海軍の歴史や、このカールスクローナの軍港が発展した背景などを学ぶことができる海洋博物館、当時の街並みや雰囲気を感じることができる教会など見どころ満載。様々な魅力が詰まったカールスクローナの軍港についてご紹介します。
目次
【スウェーデン世界遺産】カールスクローナの軍港|スウェーデン海軍の象徴
「カールスクローナの軍港」とは?
「カールスクローナの軍港」とは、カールスクルーナ市に属すスウェーデン海軍の海軍基地と海港のことです。ブレーキンゲ市の中でも最東部にあるカールスクルーナ市は、東側と南側をバルト海に囲まれた同県の中心都市として人々から人気。1998年にカールスクローナの軍港は、世界遺産に登録されました。
カールスクローナの軍港の特徴として、17世紀末のヨーロッパの計画的海軍都市の典型であることが挙げられます。当初は先進国の施設に倣って建設を進めていたカールスクローナの軍港ですが、その計画的海軍都市の典型という特徴からその後は他国の軍港のモデルとなるまでに発展。カールスクローナの軍港は、スウェーデンの政治に大きな影響を及ぼすとても重要な役割を果たしていました。
カールスクローナの軍港にある建造物は、17世紀から18世紀初頭に建設されたもので、今もなおカールスクローナの軍港の発展を教えてくれる施設として現存しています。ただし軍港の町の大部分がスウェーデン軍の敷地となっているため、個人では見学できない場所も多いのでご注意ください。
「カールスクローナの軍港」へのアクセス
出典: By Henrik Sendelbach, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=276370 (CC BY-SA 3.0)
スウェーデンのブレーキンゲ県にあるカールスクローナの軍港は、スカンジナビア半島の南端にあります。スウェーデンの首都であるストックホルムからは列車で向かい、ハッセルスホルム駅で乗り換えてカールスクローナ駅で下車。
カールスクローナの軍港の市内を観光するには、徒歩で周ることが可能ですが、世界遺産に指定されている地域は沖合の島々も含まれているので、そちらを見学する際はフェリーなどの交通機関をご利用ください。
「カールスクローナの軍港」おすすめポイント①:海洋博物館
カールスクローナの軍港の一番の見所といえば、市街地にある海洋博物館。ここでは、ヨーロッパにおける政治の決定にまで影響力を及ぼしていた当時のスウェーデン海軍の情報や歴史、背景などを展示しています。このカールスクローナの軍港の歴史についても併せて学べるので、特に海軍やこのような軍港の歴史などに興味のある方には外せない観光スポットです。
また海洋博物館に訪れた際は、博物館の向かいにある船舶用の倉庫もぜひ見学してみてください。一風変わった造りになっているこの倉庫は、現在博物館の一部として利用されているのでおすすめ。さらに市街地には海洋博物館以外にも海軍に関連するようなグッズが販売されている様々なショップやレストラン、バー、小さなショッピングモールなどが揃っています。
「カールスクローナの軍港」おすすめポイント②:建築物
カールスクローナの軍港の特徴の一つとして、17世紀から18世紀初頭に建設された当時の建築物が今も良好な保存状態で現存していることが挙げられます。カールスクローナの軍港に訪れた際は、これらの建築物を見学することによって当時の街並みや雰囲気を感じることができますよ。
そんなカールスクローナの軍港の建築物の中で、おすすめの一つがフレデリック教会。ヨーロッパの影響を受けた建築家であるNicodemus Tessin the Youngerによって建設された教会は、スウェーデン特有の建築方法とは異なった黄色の壁の装飾が特徴。是非周辺の建築物と比較しながら見学してみてください。また聖三位一体教会もカールスクローナの軍港の中において一見の価値がある建築物の一つです。
◎世界遺産「カールスクローナの軍港」まとめ
スウェーデンの世界遺産、カールスクローナの軍港についてご紹介しました。カールスクローナの軍港は、スウェーデン海軍の象徴ともされる町。町の歴史や発展の経緯を学ぶことができる施設や、当時の雰囲気を感じることができる建物群など見どころがたくさんあります。是非スウェーデンに観光に訪れた際は足を運んでみてくださいね。