古代から文化の栄えた島!クロアチアの世界遺産「スタリー・グラード平原」

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古代から文化の栄えた島!クロアチアの世界遺産「スタリー・グラード平原」

クロアチアといえば、なんといってもドゥブロヴニクが有名ですが、ほかにも魅力的な世界遺産がいろいろあります。そのなかの1つが、2008年に登録されたスタリー・グラード平原です。ドゥブロヴニクの北西、ダルマチア地方のアドリア海に浮かぶフヴァル島にはり、「スタリー・グラード」とはクロアチア語で「古い町」を意味します。

その名の通り、紀元前から人が住んでいて、フヴァル文化と呼ばれる独自の伝統をもっていました。その後はギリシャ人が入植し、彼ら古代人の残した遺跡が、世界遺産となっています。そのほか、島内に点在する聖堂のいくつかが構成資産となっています。「スタリー・グラード」という都市名ではなく、「平原」とつくのはそのためです。とはいえ、島全体でも人口は1万2千人ほどしかいないのどかなところ。広すぎて観光に困るというほどではありません。

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古代から文化の栄えた島!クロアチアの世界遺産「スタリー・グラード平原」

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スタリー・グラード平原とは?

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紀元前3000年ごろには、フヴァル島に人が定住し、フヴァル文化を築いていたと推測されています。紀元前4世紀にギリシャ人が移住し、町を建設しました。スタリー・グラードがアドリア海の島々で最も古い集落の1つとされるゆえんです。

ギリシャ人たちは石の壁を造り、幾何学的に土地を区画整理していきました。そして、ブドウやオリーブを中心とした農業活動を始めます。今でもスタリー・グラード平原では、古代のギリシャ人たちが拓いた農地を使い続けています。

農業に適した平原と天然の良港をもつフヴァル島は、その後さまざまな勢力に狙われます。7世紀前半にはスラヴ人が来襲し、12世紀にはヴェネツィアが島を占領。さらに東ローマ帝国やハンガリー、ボスニア、オスマン帝国、オーストリアなどの国々が、フヴァル島を巡って争いました。

スタリー・グラード平原へのアクセス

世界遺産スタリー・グラード平原へは船で行くことになります。

クロアチア本土スプリットからスタリー・グラードへのフェリーが出ています。チケットは現地のチケットセンターかインターネット予約で購入ができます。夏のバカンスシーズンには売り切れることも多いので早めに購入しましょう。

スタリー・グラード平原のおすすめポイント①:トヴルダリ城

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スタリー・グラードの旧市街は、アドリア海で最も古い集落とはいってとても小さく、石壁の家々が石畳の上に身を寄せ合うように建っています。中世の面影を残すこの街の一画に、世界遺産の構成資産の1つトヴルダリ城があります。クロアチアの詩人ペタル・ヘクトロビッチの夏の別荘として15世紀に建てられたもので、16世紀にはオスマン帝国の攻撃を受け、市内住民のシェルターとして活躍しました。

ルネサンス様式の邸宅には、アーチ状の丸天井のテラスや、海水を引き込んだプールがあります。また、敷地内にはハーブや薬草を育てていた庭園もあります。壁にはラテン語とクロアチア語の碑文があり、クロアチアの中でも最も古いものとされています。

シンプルなデザインの石造の屋敷は、どことなくおしゃれで上品な雰囲気。先述のオスマン帝国の攻撃や分割相続などにより改築と改修が繰り返されましたが、今でも世界遺産として美しい姿を残しています。

スタリー・グラード平原のおすすめポイント②:マスリノヴィク、グラヴィツァ

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古代ギリシャ人の住居跡のマスリノヴィクと、イリュリア人の住居跡のグラヴィツァも、世界遺産スタリー・グラードで重要なエリアです。

マスリノヴィクはスタリー・グラード平原の北側に位置しています。少し離れた丘の上には物見塔があり、城壁はスタリー・グラード平原の農地まで続いていたと考えられています。ここからは、4世紀ごろの陶器が発掘されています。マスリノヴィクには英語の案内板もあるので、世界遺産の島フヴァルについての基礎知識を得ることもできます。

グラヴィツァは、スタリー・グラードの港と町を見下ろす北の高台にある砦跡です。こちらはギリシャ人の入植以前にフヴァル島に定住していたイリュリア人が築いたもので、同じく石壁の跡が残っています。1900年に20世紀を記念して建てられ、1990年に再建された白い十字架が目印で、スタリー・グラードを見渡す絶景ポイントになっています。

スタリー・グラード平原のおすすめポイント③:石造の教会

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世界遺産に登録されている地区に建っている教会はどこも素朴で、他の都市のものと比べて小さいのが特徴です。また、そのほとんどが石造。15~16世紀ごろに建てられた教会が多く現存しています。

聖母マリア礼拝堂や聖ヘレナ礼拝堂はスタリー・グラードの平原にある教会で、どちらも一見すると農家の物置のようにしか見えないほどです。他の教会も決して大きいとはいえませんが、どれもそれぞれ牧歌的な趣があります。

見た目は素朴ながら、内部に大きな見どころのある教会も少なくありません。聖ステファノ聖堂にあるパイプオルガンは、教会の外観からは想像もつかないほど大きくて立派!聖ニコラウス聖堂の祭壇も厳かで見ものですよ。インテリアや祭壇の装飾など、それぞれの特徴に注目しながら散策するのも、世界遺産スタリー・グラード平原観光の楽しみの1つです。

◎まとめ

世界遺産、スタリー・グラード平原はいかがでしたか?スタリー・グラードは古代の人々の生活がそのまま感じられる貴重な町です。世界遺産でも注目されていますが、リゾート地としても有名なスタリー・グラード。世界遺産と一緒にバカンスも一緒に楽しみいってみてはどうでしょうか?

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