名称:ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/829/
世界で1番世界遺産の数が多い国・イタリア。イタリアに世界遺産が多い理由は、ローマ帝国の首都があった事が大きく関係していると言われています。今回紹介する世界遺産は「ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」です。
人類史上の中でも、特に貴重な芸術や文化を見て取ることのできる世界遺産とはどのような場所なのでしょう。
目次
【世界遺産】ポンペイ遺跡とは?|ローマ帝国をも凌ぐ繁栄を誇った都市
ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域とは?
1997年、古代都市ポンペイの遺跡をはじめとしたナポリ近郊の地域が世界遺産に登録されました。ポンペイ遺跡群の中には「アポロ神殿」「フォロ公共広場」「スタビアーネ浴場」「大劇場」「小劇場」「アッボンダンツァ通り」「娼館」「ファノウの家」「秘儀荘」などが含まれいて、見どころ満載となっています。
現在、ポンペイ遺跡の中で展示されているフレスコ画や彫刻などのほとんどが、レプリカ。遺跡から出土した発掘品は、ナポリの国立考古学博物館に収蔵されています。
ポンペイ遺跡へのアクセス
ナポリからポンペイへアクセスする方法は、2つあります。どちらもナポリ中央駅を利用しますが、1つ目はヴィッラ・ディ・ミステリ駅。下車したらすぐそばに遺跡の入り口があります。2つ目はポンペイ駅。駅から20分くらい歩くとポンペイ遺跡に到着します。
ポンペイ遺跡おすすめポイント
秘儀荘
秘儀荘は、大小90もの部屋がある大豪邸で、建設当時は簡素な住宅であったものに増築を繰り返して現在のような姿になったとされています。建設されたのは、おおよそ紀元前2世紀頃ではないかと言われており、中にはワインの製造所まであったようです。
最大の見どころは、秘儀荘の地下室の壁に描かれたフレスコ画「デュオニュソス秘儀の図」です。等身大で人体が精密に描かれており、全体的にパワーを感じ取れるこの絵は、赤い背景が特徴的でギリシアの影響を色濃く見て取ることができます。
アポロ神殿
マリーナ門から少し行くとあるのがアポロ神殿です。アポロは、ギリシャ神話の中に出てくる最高神で、全知全能の神とされています。また、太陽と芸術の神ともされていて、ポンペイの街でみられる彫刻や建築のアート性はアポロ信仰からきているのだと感じさせせてくれます。
神殿内には、アポロ像のレプリカも置かれていて、ポンペイが最も栄え華やいだ時代を想起させられます。アポロ神殿はポンペイの世界遺産の中でも非常に保存状態が良いので、観光の大きな見どころとなっています。
オデオン
ポンペイ遺跡のアッポンダンツァ通り歩いているとオデオンが見えてきます。約5000人を収容していたと言われており、馬蹄形の客席を有し、また保存状態が非常に良いです。
建築的にエコー効果が得られるような設計になっており、小さな音でも増長されて聞こえるようになっていたようです。当時のポンペイではこの劇場を使って合唱や音楽の演奏、喜劇や悲劇が公演され、周辺地域からも沢山の人々が集まってきていたと考えられています。
◎まとめ
「ポンペイ遺跡」を紹介させていただきましたが、いかがでしたか?ポンペイ遺跡は、1日あれば充分に見てまわることができます。ナポリを訪れる際は、ぜひポンペイもあわせて行くことをおすすめします。ぜひ、その際はこの記事を参考にしてくださいね!