【世界遺産】ビスカヤ橋の観光ポイントとは？｜世界最古のゴンドラの橋

スペイン・ビルバオ郊外のあるビスカヤ橋。一見すると普通の橋のように見えるかもしれませんが、実は巨大なゴンドラが吊るされている運搬橋という、現在ではほとんど見ることのない、ユニークな橋なんです。このゴンドラは人だけでなく、車も運ぶことができ、今もビルバオの人々の大切な交通手段となっています。

立って揺られながらゴンドラに運ばれていく感覚はなんだか奇妙で、でもワクワクする体験ができます。また、ビスカヤ橋からはビルバオの街も見渡せることができ、とっても気持ちがいいですよ。今回はそんな世界遺産・ビスカヤ橋をご紹介します！

ビスカヤ橋とは

ビスカヤ橋は、スペイン・ビルバオの郊外にあるネルビオン川（イバイザバル川）にかかっている橋で、ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区を結んでいます。
ビスカヤ橋は、高所の橋からゴンドラを吊るして、そのゴンドラに人や車を乗せて運ぶ「運搬橋」という特殊な橋で、2006年に世界遺産に登録されました。

エッフェル塔の建築で有名なギュスターヴ・エッフェルの弟子のアルベルト・パラシオによって設計されたこの橋は、当時ではかなり高い技術であった軽量のねじり鉄鋼ロープを使ってゴンドラを吊るすことに成功し、世界に知れ渡りました。

この橋の最大の利点は海上交通の妨げになることなく人や車を運べることと、長い傾斜の橋を作らずに済むということ。このビルバオの世界遺産の橋は、今もなお人々の貴重な交通手段となっています。

産業革命時代には世界で多用されていましたが、今ではこの世界遺産のビスカヤ橋と合わせてフランス、ドイツ、イギリス、アルゼンチンにある5つの橋しかなく、その中でもこのビルバオのビスカヤ橋が世界最古のものとなっています。

橋の長さは164m、水面からの高さは45m。ゴンドラはおよそ2分かけて、最大6台の車、300人を運びます。

ビスカヤ橋へのアクセス

ビスカヤ橋へのアクセスは主に3つ。1つ目は地下鉄のアレータ駅から歩く方法。駅から徒歩10分ほどで着きます。2つ目は地下鉄ポルトゥガレテ駅から川に向かって歩く方法。街並に溶け込んで見えるビスカヤ橋がみられます。

3つ目は地下鉄サントゥルツィ駅の遊歩道を歩く方法。こちらも街並みを楽しみながら向かうことができます。

ビスカヤ橋のおすすめポイント

遠目からの景色を楽しもう

地下鉄を出て、橋へ向かっている途中で、街から顔をだす世界遺産・ビスカヤ橋の姿を見ることができます。茶色い屋根の可愛らしいビルバオの街の建物から見える大きな赤茶色の橋は、街の景観になじんで美しい景観の一部になっています。

このビルバオの世界遺産の橋ですが、実は最近黒からこの赤茶色に塗り替えられたんだとか。この色はビルバオの町が鉱工業が盛んだったことから市民がこの色を選んだそうです。スペインの美しい街並を壊すことなくなじんでいて、とてもきれいですよ！

吊り下げられたゴンドラが動いていく様子を見るのも見どころの一つ。大きなゴンドラが人を乗せて動いている姿はぜひ見ておきたいところ。また、夕暮れ時に赤く染まった空にそびえたつ世界遺産の堂々たる姿にも心が惹かれます。

ゴンドラに乗ってみよう

やはり、ビスカヤ橋の醍醐味と言えばこのゴンドラではないでしょうか？ここまで来たのならぜひこの巨大なゴンドラに揺られながら、ビルバオの向こう岸まで渡ってみましょう。およそ2分ほどで到着。乗っているとあっという間の時間です。

橋の高さは45mですが、ゴンドラはその下に吊るされているので、街を一望できるような景色は望めません。ですが、風が気持ちよく、どんどん街に近づいていっている様子を見るのは楽しいですよ。

ビスカヤ橋のおすすめポイント③：上の橋をあるこう

ビスカヤ橋はその上を歩くこともできます。10cmほどの幅の板が置かれていてその上を歩くのですが、隙間があり、下の海がチラリと見えます。高さ45mからはビルバオの美しい街並が一望でき、キラキラ光る川に美しい茶色の屋根に統一された街には思わずため息がでます。ビルバオの世界遺産・ビスカヤ橋から見られる絶景は必見です。

◎まとめ

いかがでしたか？世界遺産・ビスカヤ橋は世界最古の運搬橋。そのゴンドラに揺られながら向こう岸まで行く体験は貴重で、ぜひ試して欲しいことの一つ。そしてこの橋からはとっても美しい街が一望でき、その絶景にきっとうっとりしてしまうでしょう。

また、橋へ行くまで街を散策しながら進むのも楽しいですよ。ぜひスペインのゴンドラを体験しに、ビルバオの街を訪れてくださいね！

【世界遺産】ビスカヤ橋の観光ポイントとは？｜世界最古のゴンドラの橋