名称:チャコ文化
住所:Nageezi, NM 87037
公式・関連サイトURL:https://www.nps.gov/chcu/index.htm
アメリカの南西部に位置するニューメキシコ州には、10世紀から12世紀にかけてプエブロ文化の最大の中心地があります。プエブロとは、インディアンの伝統的な共同体や集合のことをいい、世界遺産に登録されているチャコ文化国立歴史公園では、現在も遺跡の数々が残っています。
8000平方kmもの面積を有し、650から800もの部屋、大小合わせて36もの地下礼拝堂があるプエブロ・ボニートなどの遺跡を見学したり、圧倒的な美しさを味わうことのできる夜空の星座観測プログラムなどを楽しむことができます。今回はそんな様々な魅力が詰まった世界遺産「チャコ文化」についてご紹介します。
目次
プエブロ文化の中心地、世界遺産のチャコ文化に触れてみよう!
チャコ文化とは?
チャコ文化国立歴史公園は、メキシコ北部にある古代遺跡を含み、アメリカで最も魅力的な文化的歴史的遺産のある区域として保存されています。ニューメキシコ州の北西部チャコキャニオンと呼ばれる、険しく涸れた厳しい自然環境の渓谷の中に開いた文化が保存されているチャコ文化国立歴史公園は、かつて10世紀から12世紀にかけてプエブロインディアンが住んでいたプエブロ文化の最大の中心地でした。
城壁に囲まれた大きな集落は12、小規模な集落は400以上あり、園内には全部で2400以上の遺跡があるとされています。しかしその中でも発掘調査が行われているのはまだわずかであり、チャコ文化国立歴史公園はいまだ未発見のものが多く残っていますが、現在ではアメリカ南西部地方で最もプエブロ文化の遺跡が集中している地域として有名となっています。
チャコ文化へのアクセス
チャコ文化国立歴史公園へのアクセスは車が必須となります。ニューメキシコ州最大の商工業都市であるアルバカーキから車で北西へおよそ3時間移動した場所に位置します。そのため、移動時間は余裕をもってスケジュールに組み込んでおくことをおすすめします。なお、公園内は車や自転車、徒歩で巡ることができますので、車でチャコ文化国立歴史公園に訪れても徒歩でじっくり遺跡の数々を見学できますよ。
チャコ文化のおすすめポイント2
遺跡の数々
チャコ文化国立歴史公園の最大の特徴としてチャコキャニオンの渓谷の底の部分に沿って14kmにわたり遺跡が分布していることであり、その中でも一番の見所であるのが最大の集落跡であるプエブロ・ボニートです。
なんとその面積が約8000平方kmにも及ぶプエブロ・ボニートには、一部が4階建てになった建築物や、650以上もの部屋、36もある「キヴァ」と呼ばれる地下礼拝所などがあり、そのスケールの大きさに圧倒されてしまいますよ!建物は内外ともに厚さ1mにも達するような分厚い石済みで美しく仕上げられてあり、その外観も魅力の一つとなっています。
また地下には灌漑施設や食料貯蔵庫がありますので、その当時の生活状況などを感じることができますよ。他にもプエブロ・ボニートの近くにあるプエブロ・デル・アロヨやシェトロ・ケートル、プエブロ・アルトなどの遺跡がありますので、ぜひ見学してみてくださいね。
天体観測
チャコ文化国立歴史公園はかつて天体観測が行われていたことが推測されている場所です。そして現在もチャコ文化国立歴史公園は国際ダークスカイ協会が選定している、ダークスカイ公園の一つに選ばれているほど、世界有数の星座観測スポットとなっているのです。
日中はそのスケールの大きさが特徴の遺跡の数々を見学することをおすすめしますが、時間に余裕のある方は夕暮れ時にチャコ文化国立歴史公園で星を観測してみてはいかがでしょうか?日本では体験することのできない、綺麗でいて吸い込まれそうな星空を眺めることができますよ!
なお、夕暮れ時のチャコ文化国立歴史公園では、キャンプファイヤーを囲んで語らいながらその美しい夜空の星を観測するプログラムも開催されていますので、興味のある方は参加してみてくださいね。スケジュールなどは事前にホームページなどで確認しておきましょう。
◎まとめ
ニューメキシコ州にある世界遺産、チャコ文化についてご紹介しました。このチャコ文化国立歴史公園には日本とは比べものにならないくらいほどのスケールの大きさに圧倒される遺跡であるプエブロ・ボニートや、世界でも屈指の絶景スポットである星空観測プログラムなど、様々な魅力が詰まっていますよ!そんなチャコ文化国立歴史公園にぜひ足を運び、プエブロ文化の歴史を感じてみてはいかがでしょうか?