【世界遺産】ベルリンの近代集合住宅群とは?|現役の集合住宅が名所に!

画像出典:Sebastian Trommer (CC BY-SA 3.0)

【世界遺産】ベルリンの近代集合住宅群とは?|現役の集合住宅が名所に!

ドイツの首都であるベルリンには現在の公共団地の先駆けともいうべき近代集合住宅群があり、それらは世界遺産に登録されています。現在も住居として使われている、いわゆる団地のような集合住宅群が世界遺産になっているという珍しいスポット。当時画期的であった様式や外観などの特徴を持った建物を見学することができますよ。

さらに世界遺産ベルリンの近代集合住宅群は衛生的で快適でありながら、低所得者でも気軽に居住することをコンセプトにした斬新な集合住宅でした。6つある集合住宅で構成されたベルリンの近代集合住宅群についてご紹介します。

目次

【世界遺産】ベルリンの近代集合住宅群とは?|現役の集合住宅が名所に!

ベルリンの近代集合住宅群とは?

出典: Doris Antony, (CC BY-SA 3.0)

ベルリンの近代集合住宅群はドイツの首都ベルリンにある世界遺産です。世界遺産登録の対象になっているのは6つあるジードルングと呼ばれる集合住宅で、「ガルテンシュタット・ファルケンベルク」「ジードルング・シラーパルク」「グロースジードルング・ブリッツ」「ヴォーンシュタット・カール・レギーン」「ヴァイセ・シュタット」「グロースジードルング・ジーメンスシュタット」があります。

これらの集合住宅はバウハウス(国立の芸術・美術学校)の初代校長であるヴァルター・グロピウスやマルテイン・ワーグナー、ハンス・シャウロンなど一流の建築家が携わっており、モダンなデザインが特徴的です。しかもそれだけではなく機能的かつ衛生的で快適でありながら、低所得者でも住むことができるという家賃体系も画期的でした。

この斬新な集合住宅はこれ以降の世界中の集合住宅の様式に多大な影響を及ぼし、世界遺産として登録されることとなりました。世界遺産でありながらも、今なお人が居住しているのも特徴的ですね。

ベルリンの近代集合住宅群へのアクセス

この世界遺産の建物一つ一つはベルリンの中でも違う場所に位置し、そのどれもが地下鉄の最寄駅から徒歩5分ほどの場所に建っています。しかし立地はベルリン中心部から外れた郊外にありなおかつ現在も人が住んでいることから、他の観光スポットとは違い一目でわかるような目立つ看板がありません。事前にしっかり住所などを調べておくことをおすすめします。

なおガルテンシュタット・ファルケンベルクの最寄り駅はGrunau駅、ジードルング・シラーパルクの最寄り駅はRehberge駅、グロースジードルング・ブリッツの最寄り駅はParchimer Allee駅、ヴォーンシュタット・カール・レギーンの最寄り駅はPrenzlauer Allee駅、ヴァイセ・シュタットの最寄り駅はParacelsus-Bad駅、グロースジードルング・ジーメンスシュタットの最寄り駅はSiemens-damm駅となっています。

ベルリンの近代集合住宅群のおすすめポイント①:ガルテンシュタット・ファルケンベルク

出典: Mangan2002 (CC BY-SA 3.0)

ベルリンの近代集合住宅街の中でも最大の見所が、ガルテンシュタット・ファルケンベルクでしょう。建築家ブルーノ・タウトが最初に手掛けたこの住宅は1913年から1916年にかけて建設され、その特徴は外壁をオレンジや赤、黄、白などカラフルな色で塗るという当時では非常に珍しいデザインにあります。

その明るくカラフルなデザインからガルテンシュタット・ファルケンベルクは「絵具箱の住宅」と呼ばれるようになり、ここに入居したいという人々が続出する人気の住宅となりました。現在も人が住んでいるガルテンシュタット・ファルケンベルク。およそ100年前に作られたとは思えないようなカラフルでオシャレな外観を見学してみてくださいね。

ベルリンの近代集合住宅群のおすすめポイント②:ヴァイセ・シュタット

出典: Torstenww (CC BY-SA 3.0)

ベルリンの近代集合住宅群の一つであるヴァイセ・シュタット。「白い町」という意味があり、その名の通り真白な建物が建ち並んでいる集合住宅です。このヴァイセ・シュタットの最大の特徴は、生活に困らないようにと敷地内に医療施設やその他の商店が入っていることです。

当時そのようなタイプの集合住宅は非常に珍しく、公共団地のシンボルとしてドイツ国内だけでなく世界的にも話題となりました。現在の公共団地の礎となった純白の建物を見に、ヴァイセ・シュタットにぜひ立ち寄ってみてくださいね。

ちなみに同じくベルリンの近代集合住宅群の一つであるズィードゥルング・シラーパークはへ歩いて行ける距離にあるので、あわせて見学することをおすすめします。

◎まとめ

世界遺産「ベルリンの近代集合住宅群」を紹介しました。現役の公共団地でありながら世界遺産に登録されているユニークな事例ですが、その画期的なデザインや様式などを見ていくと納得ですね。

ぜひベルリンの近代集合住宅群に足を運び、現在の公共団地の基礎となったモダンな集合住宅を見学してみてくださいね。

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