名称:古都トロギール(Historic City of Trogir)
住所:Trogir, Italy
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/810#top
クロアチアのトロギールは、美しいアドリア海と歴史ある建物が魅力的なクロアチアの小さな港町。トロギールの旧市街地は、クロアチア本土とチオヴォ島の間に浮かぶ、橋で結ばれた小さな島にあります。
気軽に中世の町へタイムスリップした気分を味わえる古都トロギールは、世界遺産に登録された美しい中世の街並みを今に伝えています。
一歩足を踏み入れたとたんに穏やかな空気に包まれ、不思議な感覚に陥る世界遺産の美しい町は、石畳の路地をただ散策するもよし、世界遺産の建物をひとつひとつじっくり見学するもよし。古都トロギールのあふれる魅力とおすすめのポイントをご紹介します。
目次
中世の街並みが美しいクロアチアの世界遺産「古都トロギール」
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古都トロギールとは?
トロギールは、世界遺産に登録された小さな島と、その島をはさむ本土、チオヴォ島からなるアドリア海東海岸の町。1997年に「古都トロギール」として世界遺産に登録されたのは、中世に敵の侵入を防ぐために造られた水路で本土から隔てられた島にある旧市街地です。本土から橋を渡って、世界遺産の旧市街地へ行ってみましょう。
城壁のある古都トロギールの中心部は、まさに中世の町そのもの。こぢんまりと限られた範囲内に教会や時計塔、市庁舎など中世の建物が建ち並んでいます。古代ギリシャや古代ローマなどの影響を受けて生み出された独特な文化と、ロマネスク様式やルネッサンス様式などさまざまな建築様式の歴史的建造物が多い観光地として人気があり、日帰りでも充実した観光ができますよ。世界遺産の古都トロギールで、中世の街並みを思いっきり楽しんでくださいね。
古都トロギールへのアクセス
日本からクロアチアへは直行便がないため、ヨーロッパの主要都市を経由して行くのが一般的です。パリやフランクフルトなどで乗り継いで、クロアチアのスプリット空港へ向かいましょう。スプリット空港からトロギールまでは車で約15分ほどと近く、バスでもアクセスできます。
スプリット市街地からバスで行く場合は、長距離バスターミナルから約30分、スプリット旧市街北側の公共バスターミナルからなら約45分ほどです。
古都トロギールのおすすめポイント①:聖ロヴロ大聖堂
世界遺産の古都トロギールでひと際目を引くのは、鐘楼がそびえ立つ「聖ロヴロ大聖堂」。13世紀から17世紀にかけて建てられたロマネスク・ゴシック様式の代表的な建築物です。
世界遺産の風格が漂う大聖堂の入り口は「ラドヴァンの門」と呼ばれ、聖書の場面を忠実に再現した細かい彫刻が施されています。この美しいロマネスク様式の門は、クロアチアを代表する建築家・ラドヴァン作。門の上部にはイエスの生誕と生涯、両側には獅子に乗るアダムとイヴが彫られています。
大聖堂内部には美しい美術品が飾られた宝物室などもあり、見ごたえ抜群!世界遺産巡りの中でも、時間を掛けてじっくり見学してくださいね。 高さ約47mの鐘楼に上ると、360度のパノラマ絶景を見渡せます。
古都トロギールのおすすめポイント②:イヴァナ・パヴラ広場
島の東側には、聖ロヴロ大聖堂や市庁舎、時計塔などが囲む「イヴァナ・パヴラ広場」があります。この広場を中心にして世界遺産の建物が多く建ち並んでいるので観光拠点としてもおすすめ。いつもたくさんの観光客でにぎわっています。
普段はとても落ち着いた雰囲気で、地元トロギールの人がのんびりと寛いでいる光景が見られます。広場の周りにはカフェもあるので、ゆっくりティータイムなどいかがでしょう。運が良ければ素敵な演奏が聴けるかもしれません。世界遺産の街並みを存分に満喫してくださいね。
古都トロギールのおすすめポイント③:カメルレンゴ要塞
島の北西部には、異彩を放つカメルレンゴ要塞があります。15世紀のベネチア統治時代に造られたこの砦は、トロギール旧市街地の建物群とは違って、外観がとてもシンプル。機能重視の建物であることがよくわかります。
砦の上からは、世界遺産の街並みやアドリア海を一望できます。昼間の景色も最高ですが、夕日が見える時間に行くのもおすすめ。島東部にある聖ロヴロ大聖堂の鐘楼からとは異なる眺めですので、ぜひ両方に足を運んでみてくださいね。
◎まとめ
クロアチアの小さな世界遺産、古都トロギールはいかがでしたか?限られたエリア内に魅力がぎっしり詰まったトロギールは、訪れる人の心を掴んで離しません。世界遺産の歴史的な建物やアドリア海の美しさに囲まれているだけで、幸せな気分になれますよ。中欧には密かに人気の美しい町が数多くあり、トロギールもその中のひとつ。ゆっくりと訪れたいおすすめの世界遺産の町です。