独創感溢れるフィンランドの世界遺産!ペタヤヴェシの古い教会を巡る旅

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独創感溢れるフィンランドの世界遺産!ペタヤヴェシの古い教会を巡る旅

フィンランドのほぼ中央に位置する町、ペタヤヴェシの世界遺産ペタヤヴェシの古い教会。地元住民の希望により、地元の大工たちの手で造られた木造の教会です。

ペタヤヴェシの古い教会は、地理的に西からのスウェーデン文化も東からのロシア文化も入って来なかったため、とても面白い独特的な建築物。唯一無二のこの教会は、ペタヤヴェシの文化を語る上で大事な世界遺産です。

目次

独創感溢れるフィンランドの世界遺産!ペタヤヴェシの古い教会を巡る旅

ペタヤヴェシの古い教会とは?

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世界遺産ペタヤヴェシの古い教会は、1763年から1765年の間に地元棟梁のヤーコ・レッパネンの指導の下建てられました。周辺の松の木を使用し、地元の大工たちが造った中世の教会です。

ペタヤヴェシの古い教会内部は、カンナ削りの木肌が見られ、ランプの装飾に至るまで全て木材を使用。黒く見える外壁は、松から採れた防腐剤の役目をしているタールが塗られているためです。

1821年に棟梁の孫、エルッキ・レッパネンによって、渡り廊下になっている木造の鐘楼に聖具室、うろこ状の木片の屋根が組み入れられ、ギリシャ十字型教会になりました。

ペタヤヴェシの古い教会へのアクセス

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世界遺産のペタヤヴェシの古い教会への行くには、列車とバスを利用します。ヘルシンキ駅からロバニエミ行きの列車で、ユヴァスキュラ(Jyväskylä)駅まで行きます。そこからオウル(Oulu)行きのバスに乗りJämsä で下車すると、ペタヤヴェシの古い教会まで歩いて10分ほどで到着。

レンタカーで行かれる方は、ヘルシンキから北へ高速E75に乗り、18番出口からルート24と56で、およそ2時間40分(約225km)走ります。さらにルート604を40分程走り、Petäjävedentie方向のルート23に入って直ぐ左手のSiltatie通りを進むと、old churchの看板が見えますよ。

ペタヤヴェシの古い教会おすすめポイント3

独創的な説教壇

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世界遺産ペタヤヴェシの古い教会のおすすめは、独創性あふれる説教壇です。その説教壇の下で支えている聖人の像と説教壇に散りばめられた天使や使徒たちは、キリスト教に触れることのなかった地元の棟梁や大工たちが想像して創った手作りのもの。とても素朴で可愛らしいので、来た人たちの足を止めます。

説教壇の後ろには、カール・フレデリック・ブロム (Carl Frederic Blom) の絵画『聖なる堅信』とモーゼとマルティン・ルターの肖像画が吊るされているので、じっくり見てみてくださいね。

八角形の丸天井

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教会に入ると、まず目を引くのがこの八角形の丸天井。この天井には、ペタヤヴェシの古い教会が建築された年号の1764年がくっきりと掘られているのが見られます。

さらにこの教会の建造に携わった棟梁や大工たちのイニシャルが刻まれているので、一段と手作り感やぬくもりが感じられますよ。中には、逆文字が刻まれたイニシャルもあり、その当時の文化が垣間見えます。

教会建築構造

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3つ目に注目したいのが教会建築の構造です。元々は、ストックホルムにあるイタリアン建築式の石造り教会を真似て造られたもの。地元の松の木を使い、ルネッサンス様式建築とゴシック様式建築のデザインを取り入れ、大きな三角の屋根が特徴の教会はとてもユニークな出来上がりになっています。

複数の建築様式を取り入れ、独自の教会を完成させたペタヤヴェシの古い教会は、現代に残る貴重な建築の資料です。

◎まとめ

世界遺産ペタヤヴェシの古い教会は、ひっそりとフィンランドの湖畔に建っています。湖の側に教会が建てられているのは、どんな状況でも住民が教会にやって来られるようにとのこと。ペタヤヴェシの人たちの手で造られたペタヤヴェシの古い教会は、地元の人々に愛されている世界遺産です。独特な文化が見られるフィンランドの世界遺産にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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