【世界遺産】エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群とは?|炭鉱の傑作をチェック!

【世界遺産】エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群とは?|炭鉱の傑作をチェック!

ツォルフェライン炭鉱業遺跡群はドイツの北西部、教科書でもおなじみの「ルール工業地帯」の都市エッセンにある世界遺産です。ヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントの1つでもあり、今ではエッセン最大の観光地となっています。

ヨーロッパ最大の炭鉱の1つというだけでなく、ツォルフェラインは優れた近代建築としても高い評価を受けています。とくに2本の足で支えられた第12採掘坑は、「世界で最も美しい炭鉱」とも称されるほどです。本記事では、そんなドイツを代表する産業世界遺産「ツォルフェライン炭鉱業遺跡群」について解説します。

目次

【世界遺産】エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群とは?|炭鉱の傑作をチェック!

ツォルフェライン炭鉱業遺産群とは?

ツォルフェライン炭鉱は1847年に設立されました。1852年には第2採掘抗が開かれ、1866年には近代的なコークス炉や機械炉が導入されました。19世紀後半にエッセンを含むルール地方で石炭業とそれを燃料とする鉄鋼業が発達すると、ツォルフェラインはドイツ最大の鉱山企業の1つにまで成長します。

第一次世界大戦後も、周辺の炭坑と連携して維持と発展が図られました。1928年には、技術だけでなく建築面でも一流の施設たることを目指し、当時流行していたバウハウス様式のデザインで第12採掘坑が建てられました。第二次世界大戦での被害も少なく、ツォルフェラインはすぐに操業を再開しましたが、鉄鋼業の衰退で1986年に炭鉱採掘が終了。最新鋭のコークス工場も1993年に停止されました。

その後、ノルトライン=ヴェストファーレン州が跡地を購入し、全体を産業遺産として保護の対象としました。2001年に世界遺産に登録されると、デザイン教育の新たな中心として新たな発展を続けています。

ツォルフェライン炭鉱業遺産群へのアクセス

ツォルフェライン炭鉱業遺産群へは鉄道が便利です。まずはエッセンかゲルゼンキルヒェンの中央駅へ行き、そこから路面電車の107番に乗れば、その名も「ツォルフェライン(Zollverein)」という電停があります。

ツォルフェライン炭鉱業遺産群のおすすめポイント

1. 第12採掘抗

出典: mary / PIXTA(ピクスタ)

世界遺産ツォルフェライン炭鉱業遺産群で最も人気のあるスポットといえば、「世界で最も美しい炭鉱」とまでいわれる第12採掘抗です。1927年から1932年にかけて産業とアートの融合を目指して、フリッツ・シュップとマルティン・クレーマーの2人の建築家が手がけました。

合理性と表現性の調和を重視したバウハウスらしい、無駄なく機能的でありながら芸術的なフォルムがとても印象的!立坑櫓は鉄骨だけでできているにもかかわらず、1つのアート作品として存在感を放っています。鉄骨と赤レンガの組み合わせが美しいボイラー室は、現在はレッド・ドット・デザイン・ミュージアムという美術館として利用されています。

2. ルール博物館

第12採掘抗に併設されている、世界遺産の中の博物館です。選炭場として使われていた高さ40メートルの建物が目を引きます。内部のデザインもモダンでありながら、当時の雰囲気を壊すことなく作られています。

館内では、ルール地方の石炭産業の歴史をはじめ、文化や自然史について展示されています。ディスプレイだけでなく、スペースの隙間や通路に置いてある、選炭に使われたローラーなども見どころですよ。かつての抗内の様子が写真や道具で紹介されていて、トロッコもあるなど見応えたっぷりです。

3. コークス工場エリア

世界遺産ツォルフェライン炭鉱業遺産群は3つのエリアからなっています。1つ目がメインの第12採掘抗エリア、2つ目が第1・2・8採掘抗エリア、そして最後がコークス工場エリアです。

コークスとは、石炭を高温で蒸し焼きにして、炭素部分だけを残したもの。コークスの方が石炭そのままより高温で燃焼するので、製鉄などには欠かせない燃料でした。コークス工場エリアの景色はとてもきれいで、道に置かれているちょっとしたオブジェにもデザインのセンスが感じられます。

コークス工場エリアでは、シーズンによって大きなイベントがしばしば開かれています。遊園地やプール、アイススケート場など、季節によっていろいろな施設が表れるので、開催時期に訪れる人は世界遺産の中で遊べるチャンス!どんなイベントが開催されるかは、ホームページでチェックしてみましょう。

◎まとめ

世界遺産とはいえ稼働してない工場なんて観光には向いてないと思われるでしょう。ですが、ツォルフェライン炭鉱業遺産群は、歴史だけでなく芸術的な価値もある貴重で特殊な世界遺産です。

実際に見るとその迫力や建物の美しさは格別!さっと見て回るだけでも3時間はかかるので、ゆっくり観光したい方は1日確保して訪れるのが良いでしょう。

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