【世界遺産】サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院の観光情報

画像出典:Eric00000007 (CC BY-SA 3.0)

【世界遺産】サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院の観光情報

スペインの南西部エストレマドゥーラ州カセレス県グアダルーペにある、世界遺産「サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院」。遠目からみるとまるでお城のような修道院は、1993年にユネスコの世界遺産として登録されました。

200年以上にもわたって、スペインの最も重要な修道院として大切にされています。サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院のあるグアダルーペは、とてものどかな村なのですが、今もこの修道院にある黒い聖母像を求めて、多くのキリスト教の信者が訪れています。今回はそんなグアダルーペの壮大な世界遺産、サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院の見どころを一挙にご紹介します。

目次

【世界遺産】サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院の観光情報

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院とは?

出典: Lorenzo Vallés (CC BY-SA 3.0)

このサンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院を特別なものにしているのは、祭壇中央に置かれている黒い聖母像です。この聖母像は、伝道師聖ルカが掘ったもので、714年にイスラム教徒から逃げる際、キリスト教徒がグアダルーペの山中に埋めました。その後の1320年、羊飼いヒル・コルデロが羊が死んでいるのを発見し、近づいたときに聖母が出現し、「私の像をほりおこしなさい。そして教会をたてなさい」と告げたと言われています。

それ以降、エンリケ4世やコロンブスなど、多くの信仰者がこの教会を訪れて、聖母に祈りを捧げています。はじめは小さな教会でしたが、ルフォンソ11世や時代の王などが増築を命じ、今の修道院になっていきました。そんなサンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院は今では世界遺産に認定され、キリスト教徒以外にも多くの観光客をひきつけています。

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院へのアクセス

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院へ行くには、マドリードからバスで4時間ほどでグアダルーペの町に着きます。レンタカーを利用できる方は、近くに駐車場がるのでレンタカーがおすすめです。

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院のおすすめポイント

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ

テンプロ・マヨールと黒の聖母像

出典: Aeronavegante (CC BY-SA 3.0)

テンプロ・マヨールは世界遺産、グアダルーペ修道院の主礼拝堂で、黒い聖母像(グアダルーペの聖母マリア)が祀られているところ。14世紀に「聖堂が小さすぎる」と嘆いたアルフォンソ11世がつくったもので、教会の増築の先駆けとなった建物です。正面のムデハル様式の作り、ドアを飾っているブロンズの飾りが美しく、その繊細な作品には思わず感嘆のためいきが。

内部はネーブとその側面の美しいアーチがかかっている通廊、煌びやかに飾られている墓石と祭壇に思わず目がひきつけられます。そしてその中央の聖母の像は神々しく、神聖な雰囲気。大聖堂からはその世界遺産の威厳を感じることができるでしょう。

ムデハル様式の回廊とゴシック様式の回廊

出典: Chemiya (CC BY-SA 3.0)

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院は、何世紀にもかけて増築、改築がされてきたため、様々な建築様式が混在しています。この回廊もまた、様々な建築様式が生み出した代表の一つ。有名な回廊はムデハル様式の回廊で、1389年から1405年にかけて造られました。また1531年から1533年にかけてはゴシック様式の回廊がつくられています。

プラテレスクの入り口にあるムデハル様式の回廊は、特に見ごたえがありますよ。様々な時代背景が感じられる世界遺産なので、その回廊を歩いているだけで、神聖な気持ちになります。いたるところに様々な建築様式が採用されているので、それも楽しんでくださいね。

◎まとめ

まるでお城のようなグアダルーペ修道院。その心を奪われてしまうような美しさも魅力ですが、何世紀にも渡って世界中のキリスト教徒が祈りを捧げに来ている、歴史的な重みも感じられます。外観も内観も見どころ満載なので、ぜひ見に行ってみてくださいね。

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