ジャズとフレンチの香り!異色の街ニューオリンズは観光名所だらけ!!

画像出典:Arpad Benedek

ジャズとフレンチの香り!異色の街ニューオリンズは観光名所だらけ!!

ジャズ発祥の地として有名なニューオリンズ。しかし、この街の名物はジャズだけではありません。アメリカの中では珍しく、植民地時代にフランス領だったことから、ほかの北米都市とは違った異色の文化が根付いており、全米有数の観光都市になっています。ニューオリンズの意味は、「新しい(New)オルレアン(Orleans)」。フランス領ルイジアナの首府として、当時のオルレアン公フィリップ2世に因んで名づけられたものです。街中には、可愛らしいベランダが備わった独特のフランス風家屋やフレンチの名が付く観光スポットがたくさんありますよ。さらに、世界的にも有名なカーニバルや全米有数のフットボールの試合会場があるので見どころ満載!ニューオリンズの観光スポットをご紹介します。

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ジャズとフレンチの香り!異色の街ニューオリンズは観光名所だらけ!!

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1.フレンチクォ―ター

出典: SeanPavonePhoto

フレンチクォーターは、街の中心にあるカナルストリート、エスプラネードアベニュー、ランパートストリートで囲まれたエリアのこと。ニューオリンズの旧市街と言っても良い場所で、多くの観光スポットがここに集まっています。スペインやフランスによる統治時代の建物などが残っており、1965年にアメリカ国定歴史建造物に指定されました。

ニューオリンズに来た観光客が真っ先に訪れるこの場所、昼間は錬鉄製のベランダを備えた可愛らしい建物が並ぶ通りを馬車が通り、夜になるとあちこちから音楽が聞こえ、ストリートミュージシャンがパフォーマンスを始めます。

レストランやバー、ホテル、土産物屋が軒を連ね、一日中観光客が絶えませんが、特に夜になってからの賑わいぶりは大変なもの。音楽の流れる中、ほろ酔い気分で各国の観光客に交じりこの通りを歩くと「あぁ、ニューオリンズにいるんだなぁ!」と強く感じられる場所なのです。

2.ジャクソン広場

出典: ablokhin

ジャクソン広場はフレンチクォーター内にある公園で、ニューオリンズ戦争(米英戦争)の英雄でありその後第7代合衆国大統領になったアンドリュー・ジャクソンを記念した広場。中央には1856年に造られたジャクソンの騎馬像があり、背後にある大聖堂をバックにしたこの像の姿は、ニューオリンズを代表する撮影スポットでもあります。

この広場は、地元住民ばかりではなく観光客にとっても憩いの場。大道芸人やストリートミュージシャン、自分の作品を売るアーティストなどが常におり、観光に疲れた足を休めながら、彼らのパフォーマンスを楽しむことができます。

広場の向かいには、名物のベニエ(粉砂糖をかけた四角いドーナッツ)とチコリ入りのコーヒーで有名なカフェ・デュモンドがあるので、ぜひここで休憩してください。ニューオリンズを訪れた観光客が必ず食べるとも言われるこの名物、食べてみてくださいね。

3.バーボンストリート

出典: commons.wikimedia.org

バーボンストリートと言う名前、どこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ニューオリンズで一番有名な通りで、数多くのバーやレストラン、ナイトクラブなどが軒を連ねており、夜は観光客で埋め尽くされます。

フレンチクォーターを真横に横切るバーボンストリートは、この街ができた頃から、中心的役割を果たし続けてきた歴史的な通り。飲み屋が多く集まっているので、バーボンウィスキーに因んだ名称と思っている人が多いようですが、これは半分だけ正解。この名前は、ニューオリンズができた当時フランスを治めていた王族ブルボン家に由来するものです(因みにウィスキーのバーボンも同じ語源)。

この通りは夜になると酔客が多くなり、有名なバーやクラブが集中しているアッパー・バーボンストリートは嬌声をあげる観光客もいるので注意してくださいね。

4.プリザベーション・ホール

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ジャズ発祥の地ニューオリンズに来たなら、ぜひここで演奏を聞いてください。歴史を感じられる外観のプリザベーション・ホールで聞くディキシーランドジャズは、古き良き時代のアメリカを彷彿とさせます。

ニューオリンズにはジャズの生演奏が聴けるお店はたくさんありますが、一番人気は何と言ってもこのホール。毎晩のように、店の前には観光客の行列ができます。値段が安いと言う理由もありますが、やはりその素朴な風情と歴史の重みが観光客を引き付けるのでしょう。建物自体はフレンチクォーターの中でも最古の一つと言われ、今の様な演奏形態が始まったのも1960年代からです。

飲食スペースやダンスフロアもなく、純粋に音楽だけのこのホール。昔ながらの素朴なジャズを聴くための観光スポットです。

5.セント・チャールズ・アベニュー

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セント・チャールズ・アベニューをメインに行われるマルディグラ。マルディグラとは、ニューオリンズで毎年開催される米国最大のカーニバル(謝肉祭)のこと。リオやベネチアのそれとも比較される、世界的にも有名なカーニバルです。

本来マルディグラとは、カーニバルの最終日を指す言葉。しかし、現代ではカーニバル自体も宗教的(肉を断つ苦行前のお祭り)な意味合いから観光的な行事へと変化しているように、マルディグラもカーニバル全体を意味するようになりました。その年の復活祭からある期間を遡って行われるため、毎年催行日が変わりますが、大体2月上旬~3月上旬の間に行われます。

この期間は世界中からニューオリンズに観光客が押し寄せ、ホテルはどこも満室になります。街全体がお祭り騒ぎになりますが、観光客の一番のお目当ては、やはり豪華絢爛なフロート(日本での山車の様な物)を仕立てたパレードです。ニューオリンズ中がマルディグラカラーの金・緑・紫に染まるこの期間、ぜひ一度訪れてみたいものです。

6.フレンチマーケット

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いつも大勢のお客で賑わうフレンチクォーター内の、フレンチマーケット。200年以上の歴史を持つ、アメリカ最古のマーケットです。

もともとネイティブアメリカンが農作物を商う市場として、スペイン領時代に始まったのがその起源。その後この地域には、クレオール(仏領ルイジアナ時代の移民を先祖に持つ人々のこと)など、フランス系住民が多く住んでいたため、19世紀半ば頃からフレンチマーケットと呼ばれるようになりました。

以来、ニューオリンズ市民の台所として機能し続けてきましたが、今では観光客にとっても人気の場所。生鮮食品から各種お土産まで150以上の店舗が並んでおり、見て回るだけでも楽しいところ。ニューオリンズの食文化や生活風景を垣間見ることのできる、貴重な観光スポットです。

7.セントルイス墓地

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墓地が観光名所と言うと驚かれそうですが、ニューオリンズ最古のセントルイス墓地、間違いなく人気の観光スポットなんです。

ご存知のように米国では、死者は土葬されるのが一般的。しかし、ニューオリンズは海抜が低く地下水位も高いことから土葬が難しいので、地上に小さな家を造りそこに棺を収めるようになりました。これが1789年に開園した、世界でも珍しい築山式墓地です。レンガや石でできたお墓は、豪華なものになると玄関が大理石で庇にはマリア様の彫刻が飾られたりと、まるで本物のお家のミニチュア版。

このような墓がズラリと並ぶ様は、他所にはないちょっと珍しい景色。そのためか、この墓地は度々映画にも登場しており、有名なところでは「シンシナティキッド」や「イージーライダー」があります。ブードー教の女王と呼ばれたマリー・ラヴォ―をはじめ、有名人も多く眠るこの墓地、ニューオリンズでしか見られませんよ。

8.ミシシッピ川

出典: SeanPavonePhoto

ミシシッピ川で行われるミシシッピークルーズも、ニューオリンズでは欠かせない観光アトラクション。本物の蒸気船(スチームボート)が運行されており、ニューオリンズ名物のクレオール料理やジャズの生演奏と共に、雄大な景色を楽しむことができます。

スチームボートは、日本語に訳すと蒸気外輪船と言われるように、蒸気の力で船尾にある外輪を回して動く船のこと。あのトムソーヤーの物語の時代に活躍した船です。ミシシッピークルーズには現在3隻の船が使われていますが、その内の一隻ナッチェス号だけが本物のスチームボート。夏場は観光客の人気が高いので、予約することをおすすめします。

ニューオリンズは、アメリカ最大の川ミシシッピの河口近くに発展してきた町。昔は、綿花や穀物類を運ぶ蒸気船が絶え間なく行き交う交易の拠点でもありました。往時をしのぶことのできるこのミシシッピクルーズ、晴れていれば絶対に行く必要のある観光スポットです。

9.セントルイス大聖堂

出典: Meinzahn

ニューオリンズを紹介する画像や映像にしばしば登場するこのセントルイス大聖堂。ニューオリンズのランドマークとも言える人気の観光スポットです。

この場所に初めてカトリック教会が建てられたのは、まだスペインの植民地時代でしたが、その後度重なる火災で焼失し、現在の建物は1794年に完成した3代目のもの。現役のカトリック大司教座聖堂としてはアメリカ最古のものです。

市内にはここよりも大きい大聖堂がいくつもありますが、この大聖堂は宗教的にも社会的にもニューオリンズで最も重要な聖堂。1987年には時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が直々に訪れました。ジャクソン広場のすぐ近くにあることから、この大聖堂をバックに、広場に立つジャクソンの騎馬像を写真におさめるのが定番のコース。ニューオリンズ観光では外せない一枚と言えるでしょう。

10.スーパードーム

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日本では想像しづらいのですが、アメリカにおけるスポーツの一番人気は、野球でもサッカーでもなく、アメリカンフットボール。スーパードームは、アメフトのニューオリンズ・セインツのホームグラウンドとして、1975年に造られたドーム式スタジアムです。

このスーパードーム、単にニューオリンズチームのホームというだけではなく、全米でも有数のスタジアムとして観光客にも人気です。その理由は、全米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」が過去7回もこのスタジアムで行われており、史上最多の開催地だからです。この他にも、毎年元旦に行われるカレッジフットボウルの一大イベント「シュガーボウル」が開催され、世界中のアメフトファンが観光がてら集まってきます。

アメフトファンならずとも、ニューオリンズに来たなら一度は訪れるべき観光スポットスーパードームで、本場の迫力を体験してみませんか。

11.オークアレイ・プランテーション

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ニューオリンズを代表する観光スポットとして忘れてならないのが、プランテーションです。プランテーションとは、18~19世紀にかけて、多くの奴隷を使いサトウキビや綿花などの栽培を行っていた大農園のこと。当時のアメリカ南部には多くのプランテーションがありましたが、ニューオリンズ周辺の代表的なひとつがロマン(Roman)家が所有していた、ここオークアレイです。

オークアレイは度々映画の舞台にもなっており、ニューオリンズを紹介する観光案内にも必ず載っている有名な場所。樹齢300年の見事な樫の木の並木が作るアーチの向こうにホワイトハウスに似た邸宅が写っている写真は、どこかで見たことがあるのではないでしょうか。

『風と共に去りぬ』の世界が思い浮かぶようなこの観光スポット、ツアーに申し込めば、当時の素敵な衣装を身に付けたガイドさんが邸宅内部を案内してくれますよ。

12.オーデュボン公園&動物園

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オーデュボン公園は、フレンチクォーターからは少し離れたアップタウンにある広大な美しい公園。ニューオリンズで鳥類の生態を研究していた学者、ジョン・オーデュボンにちなんで名づけられました。公園の中には動物園もあることから、お子様連れの観光客には大人気のスポットです。

緑が生い茂る公園の中にはいくつもの池や噴水、大きな樹木があり、賑やかなフレンチクォーターを観光した後に訪れると、別世界のように感じられる場所。ニューオリンズの中心からは10kmほど離れているので、ニューオリンズ名物の一つの路面電車で往復するのが良いでしょう。

ニューオリンズを舞台にしたテネシーウィリアムズの傑作戯曲「欲望と言う名の電車」のタイトルは、この路面電車のこと。公園と市の中心を結ぶ途中には、観光客に人気のガーデン・ディストリクトがあるので、車中から大邸宅の一部を眺めてみてくださいね。

◎まとめ

アメリカ南部きっての観光都市、ニューオリンズをご紹介しました。ジャズの生演奏、フランス植民地時代の面影を色濃く残す街並み、トムソーヤーを思い浮かべる蒸気船や名物のカーニバルなど、この街の魅力は語り尽くせないほどたくさんあります。アメリカの都市の中でも、観光スポットの多彩さでは10本の指に入るのではないでしょうか。またニューオリンズには、クレオール料理や新鮮なオイスターなど、観光以外の名物もまだまだ多くあります。今度のアメリカ旅行、この街は絶対に外せませんよ!!

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