バリの世界遺産、文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム

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バリの世界遺産、文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム

インドネシア・バリ島の世界遺産「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」です。世界遺産にしては少し変わった名前ですが、まさにバリ島ならではといえる世界遺産なんです。ここでは「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」についてご紹介しましょう。

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バリの世界遺産、文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム

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バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システムとは

出典: Dudarev Mikhail / shutterstock

世界遺産「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」のそれぞれの単語の意味は、

スバック:水路や柵で集められた水を分配する水利システムのこと。バリ全土で1200あるといわれています。

トリ・ヒタ・カラナ:サンスクリット語の「トリ=3」、「ヒタ=安全・繁栄・喜び」、「カラナ=理由」という意味。バリに伝わる「幸福な生活に必要な三つの要素」パラヒャンガン(人間と神)、パウォンガン(人間同士)、パルマハン(人間と自然)それぞれの調和によって幸せや喜びを感じることができるというバリ・ヒンドゥー教の思想を表しています。

これらを満たす場所として世界遺産に登録されている場所は5箇所あります。
①ウルン・ダヌ・バトゥール寺院 ②バトゥール湖③ペクリサン川流域のスバック景観
④バトゥカル山のスバック景観⑤タマン・アユン寺院

世界遺産にしようと2007年から審議がはじまり、5年後の2012年に登録された比較的新しいインドネシアの世界遺産です。

バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システムへのアクセス

世界遺産「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」の5箇所のなかでも人気のあるバトゥール湖とタマン・アユン寺院の行き方を説明します。

まず、バリまでの行き方ですがANAとガルーダインドネシア航空が成田空港から毎日直行便が運航されているのでこの便を利用するのが一番容易です。または日本各地の空港からシンガポールを経由する乗継便もあります。

バトゥール湖はバリ島の北東部に位置するキンタマーニ高原にあります。 空港からは約3時間ほどでいけます。それなりに距離がある場所なので、タクシーよりもドライバー付のレンタカーで行くのがオススメですよ。

タマン・アユン寺院はムングウィという地区にあり、空港からは約2時間ほどです。こちらもドライバー付のレンタカーで行かれることをオススメします。

オススメポイント①:絶景バトゥール湖を見ながら温泉を楽しむ

出典: Phraisohn Siripool / shutterstock

日本同様に火山の多い国であるインドネシア。ここバリ島も例外ではなく火山と、それに付きものの温泉もあるんです。世界遺産に含まれるバトゥール湖を眺めながら温泉に入ることもできるんですよ。温泉のタイプは水温が異なる温水プールと寝湯があります。

世界遺産の美しい湖を眺めながら入れるということもあり、沢山の観光客が訪れる名所になっています。なお諸外国と同様、温泉は要水着着用ですのでご注意くださいね。

オススメポイント②:バリ島で一番美しいといわれるタマン・アユン寺院

出典: Cezary Wojtkowski / shutterstock

たくさんの寺院を持つバリ島。定番は海に面しているタナ・ロット寺院ですが、世界遺産に登録されてから注目度急上昇のタマン・アユン寺院も素晴らしいんですよ。

タマン・アユン寺院は厳格なヒンズー教徒の寺院。そのため観光客が中に入ることはできませんが、塀が低いため中をみることができます。タマン・アユンとは「美しい庭園」という意味。その名の通り建物の周りには芝生が綺麗に整備され、水で囲まれた綺麗な景観を成しています。

クタなどの市街地からウブド地区に行く途中にあるので、ぜひ世界遺産タマン・アユン寺院まで足を伸ばしてみてくださいね。

注意事項

バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システムの注意事項についてですがオススメスポットに紹介させて頂いた2つの場所について記載致します。

①バトゥール湖の温泉に入浴する際、女性の水着はビキニなどではなく肌の露出を控えたものにしましょう。バリ島自体はヒンズー教の島ですがインドネシアはイスラム教徒が全体の9割以上を占めており、多くのイスラム教徒も観光に訪れています。イスラム教では人前での女性の肌の露出は禁止されているので、エチケットとして気を配るのが無難でしょう。

②バリ島は夏季は特に高温で、日差しがとても強いです。タマン・アユン寺院には陽を遮る場所が無いので、日焼け止めや日傘等の対策を忘れないようにしましょう。

まとめ

「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」について紹介しました。インドネシアの中でも独特で、豊かな自然と文化を持つバリ島らしい世界遺産といえますね。自然との調和は現代に生きる私達にとって重要な課題です。バリ島の世界遺産を訪ねて、その素晴らしい環境を楽しみつつ自然と人間との関係について思いを巡らせてみるのもいいかもしれません。ぜひ訪れてみてほしい世界遺産です。

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