フロリダのワニの楽園!世界遺産「エヴァグレーズ国立公園」

フロリダのワニの楽園!世界遺産「エヴァグレーズ国立公園」

アメリカ・フロリダ半島の先端部にある「エヴァグレーズ国立公園」は、大都市・マイアミから車で約一時間。気軽に行ける国立公園なので、年間を通して多くの旅行者が訪れています。この大湿地帯は多くの鳥類や爬虫類、さらにマナティーのような絶滅の危機に瀕している種のための保護区となっていて、1979年に世界自然遺産として登録されました。今回はそんな「エヴァグレーズ国立公園」について紹介します。

目次

フロリダのワニの楽園!世界遺産「エヴァグレーズ国立公園」

エヴァグレーズ国立公園とは?

出典: Reinhard Link

エヴァグレーズ国立公園は茨城県と同じくらいの面積かつ広大な湿地帯です。フラミンゴをはじめ400種類以上の鳥類や、絶滅危惧種のフロリダ・パンサー、水棲哺乳類のマナティやバンドウ・イルカ、そしてクロコダイルとアリゲーターの2種類のワニなど、たくさんの生き物が生息しています。特に良く見かけるのは2種類のワニ。100万匹以上がここに生息しているのです。

クロコダイルとアリゲーターの違いで一番簡単な見分け方は、真上から頭部の形を見るとクロコダイルはシャープなV字になっていて狂暴な性格、アリゲーターは丸いUの字で比較的おとなしめな性格になっていますよ。また、この広い湿地帯は浅く一面が草で覆われているため、エア・ボートという巨大な扇風機を後部につけて進む船が効率的な乗り物として使用されています。

数々の整備されたトレイルなどもあるので、ぜひ滞在して訪れてみましょう。そして、この国立公園は1年中オープンしていますが、5月から11月の雨季はほとんど毎日にわか雨が降り、蚊やその他の虫などが大量発生するので、出来れば12月から4月の乾季に訪れるのがおすすめです。

エヴァグレーズ国立公園へのアクセス

日本から玄関口になるマイアミまでは直行便はないため、アメリカ主要空港で1回乗り換えをして最短16時間。マイアミからはレンタカー、もしくは観光ツアーに申し込むしかありません。人気のディズニーワールドがあるオーランド市からは空路1時間、陸路でも3時間半の距離になります。

エヴァグレーズ国立公園おすすめポイント3

南地区

公園入口から8km先の南地区を訪れる旅行者が必ず足を運ぶ「アンヒンガ・トレイル」。往復1.2kmの短いトレイルですが、湿地帯にボードウォークが整備されていて、アリゲーターがもう嫌になるほどたくさん生息しています。ボードウォークの上も歩いたりするため気を付けましょう。

また、公園入口から約35km地点には北米で一番大きなマホガニーの木の密生地「マホガニー・ハンモック」への往復1kmのトレイルがあります。木の上にいるフロリダ・フクロウに出会えることもありますよ。

南地区の突き当りにある「フラミンゴ地区」は、フロリダ湾に面していてクロコダイルが多く生息。ここからボートツアーも出ているのでドルフィンウォッチングや、運が良ければマナティに出会えることもできます。エヴァグレーズで一番人気のエア・ボートツアーは各社、公園外から出ていて、時期によっては混雑することも。事前予約するほうが無難です。

シャーク・バレー地区

出典: Everglades NPS

車が入れるのはビジターセンターまで。そこからは自転車をレンタルするか、トラムツアーに参加するかの選択となります。徒歩は少し距離が長いため、自転車を借りるのがベスト。英語がわかる方はトラムツアーもおすすめです。ガイドさんの説明でより一層、エヴァグレーズを知ることができますよ。

ここでは一周24kmのトレイルが完備され、たくさんの種類の野鳥や野生のアリゲーターを観察することができます。そして、トレイルの突き当りには高さ20mの展望タワーがあり、エヴァグレーズの湿地帯を360度のパノラマで見ることが可能です。

ガルフ・コースト地区

「ガルフ・コースト地区」は主にボートでの見学となります。この周辺には「Ten Thousands Islands」という1万ものマングローブで形成された島々があり、大湿原のマングローブ林の中をボートで回ることが可能です。数々の野鳥が観察できますが、残念なことに、ここではあまりワニを見ることができません。

しかしボートツアーの良いところは、たくさんのバンドウ・イルカが見れるところまで連れて行ってくれること。イルカがジャンプしてるのを見ると、なぜか心が穏やかになってしまうでしょう。また、カヤックを借りて自分で漕いで回ることもできて、もっと自由に大自然を楽しむことができます。

注意事項

注意の看板があちこちに設置されてますが、決してワニには5m以内に近づかないようにしてください。記録によるとワニはその気になれば、100mを9秒で走れるそうです!ワニは走ると急には曲がれないので、もしも追いかけられた時にはジグザグに走りましょう。また、この地域には1年中蚊がいるので、虫よけスプレーは必須アイテムです。

◎まとめ

世界で最も広大な湿原のエヴァグレーズ国立公園は、鳥や動物の宝庫です。日本では経験できないエア・ボートに乗って大湿原を爽快に疾走してると、改めて地球の広さと自然の偉大さを肌で実感できます。日本で野生のワニを見ることは貴重ですが、ここでは普通に目の前を歩いていますよ。違和感あると思いますが、世界遺産「エヴァグレーズ国立公園」は野生の王国でもあるんです。

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