ニュージーランド - パーマストンノースについて

パーマストンノースはニュージーランドの北島にある都市です。首都であるウェリントンから北に約200キロ離れた場所にあり、学生の街としてにぎわいを見せています。街にはマッセー大学やインターナショナルパシフィックカレッジがあり、ニュージーランドで7番目の人口を持つがその大半を学生が占めています。

パーマストンノースという地名は19世紀のイギリスの首相、パーマストン子爵にちなんでつけられましたが、南島にも同じ地名の場所があったため「パーマストンノース」と名づけられました。冬から春にかけて雨が多く曇りがちですが、夏は晴れの日が多く温暖で過ごしやすい気候となっています。

山や海などの雄大な自然や羊のいる広大な牧場が街の近くにあるなど、ニュージーランドらしい環境が人気となっており、環太平洋地域から多くの学生が留学に来ています。留学生が多いことからスチューデントシティーとも言われ、治安がよくのんびりしているのが特徴です。市街地は市庁舎やインフォメーションセンターなどのある広場を中心とした碁盤の目になっており、アクセスがわかりやすいのも魅力です。

学生の街として有名で観光地としてのイメージがあまりないパーマストンノースですが、豊かな自然と博物館や街中に点在するオブジェなど見所はたくさんあります。また市の中心部に宿泊施設が集まっていますので、いろいろな観光地へのアクセスもとても便利です。ここではパーマストンノースの見どころをいくつかご紹介いたします。

・ザ・スクエア
パーマストンノースの街の中心にある四角い公園が「ザ・スクエア」です。ランドマークである時計塔や池、噴水、芝生広場などがあり、市民の憩いの場となっています。ザ・スクエアの周りに市庁舎やインフォメーションセンター、図書館もあり、ここを中心に碁盤の目のように街が形成されています。ショッピングモールやカフェ、レストランやデパートもあり、ここに来れば何でもそろう、まさにパーマストンノースの中心部です。

・テ・マナワ
テ・マナワは、科学館・博物館・美術館などが集まった複合施設です。マナワツ地方の科学、歴史、芸術を網羅した展示品が人気です。博物館では、歴史や古物の展示品の他に先住民であるマオリ族の歴史や文化、芸術について学ぶことができます。また科学館ではVR体験をすることもでき楽しみながら科学を学ぶことができるように工夫されています。展示の入れ替えや各種イベントも頻繁に開催されており、特別展以外は無料で楽しむことができるのも嬉しいポイントです。

・ニュージーランド・ラグビー博物館
テ・マナワに併設されているニュージーランド・ラグビー博物館は、ラグビーファンでなくても必見の施設です。国技ともいえるニュージーランドのラグビーの歴史や、オールブラックスをはじめ歴代のラグビー選手達の素顔に迫ることができます。また、元祖オールブラックスのエンブレムである「シルバーファーン」や最古のユニフォームやボール、スター選手のサイン入りボールなどの実物も展示されています。体験コーナーでは実際にキックやタックル、リープ、スプリントなどを実際にチャレンジすることも可能です。

・ビクトリアエスプラネードガーデンズ
広大な園内には、世界バラ会連合から賞を受賞したローズガーデンや亜熱帯植物園、飼鳥園、ブッシュウォークなどがり、緑豊かで市民の憩いの場として親しまれています。また、子ども用のミニ鉄道やプール、教育センター、バーベキュー場などもあり休日は家族連れでにぎわっています。列車以外の施設は無料なのも人気の理由の一つです。

・マナワツ渓谷
パーマストンノースから車で20分ほどのところにあるマナワツ渓谷ではウォーキングで景色を楽しむことができます。いくつかのルートがありますが、おすすめは全長4キロほどのタワループウォークです。スタート地点とゴール地点が同じなのでピックアップの車を手配する必要もなく、2時間ほどでコースを歩くことができますので気軽に楽しむことができます。

パーマストンノースは自然あふれるニュージーランドのゆったりとした田舎町です。アクティブに楽しむというよりはのんびりと自然を楽しみ、贅沢な時間を過ごすのにぴったりの場所だと言えるでしょう。治安も良くあまり危険はありませんが、やはり海外ですので常に周囲に注意を払い、スリやひったくりといった犯罪には気をつけるようにしましょう。