ドイツ - ザールブリュッケン（ザールブルッケン）について

ザールブリュッケン（ザールブルッケン）はドイツ連邦共和国の街の名前で、ドイツ南西部とフランスとの国境沿いにあります。ザールブリュッケン（ザールブルッケン）の歴史は古く、豊富な地下資源があることがわかってからは、炭坑や製鉄所が立ち並び発展しました。これらの資源獲得のため、昔からフランスとの領有権が争われてきた街でもあります。第二次世界大戦でフランスの管理下に置かれた時期もありましたが、1957年に住民投票の結果、ドイツへの復帰が決まり、東西統一を経て現在に至ります。しかし、近年はその両方の産業が衰退しつつありましたが、古い建築物が数多く残っていることもあり、観光都市として栄えました。ヨーロッパの中央部に位置し、暮らしやすいところです。ザールブリュッケン（ザールブルッケン）の人口は約18万人で、ドイツ連邦共和国の中では平均的な地方都市となります。観光地として世界中で有名になりましたが、ランドマーク的な存在なのは地名にもなっているザールブリュッケン市庁舎です。1900年に当時の著名な建築家によって、ルネサンス様式で建てられました。街並みはフランス影響が濃いですが、ザールブリュッケンはドイツらしい建物です。市庁舎正面には、ザールブリュッケン産業を現している鉱山労働者やビール醸造者達の銅像が立ち並んでおり、当時の歴史がうかがえます。ザールブリュッケン市庁舎の向かい側にある教会も由緒ある建物で、併せて観光スポットとなっています。ザールブリュッケン（ザールブルッケン）の街並みの特徴は、19世紀後半から20世紀にかけて建てられた建築物が中心です。エリアとしては、ザールブリュッケンに流れるザール川の東西の地域に分かれます。ザール川右岸の観光地としては、ザンクト・ヨハンナー・マルクト広場が有名です。バロック様式の建物に囲まれ、中央部に噴水がある広場は市民の憩いの場としても広く愛されています。この噴水は、第二次世界大戦中に空襲から逃れるため、コンクリートで覆われていた時期もあり、市民にとってかけがえのない存在です。ザンクト・ヨハンナー・マルクト広場周辺には、多くのレストランやカフェが立ち並んでいます。その中でおすすめなのが、フランスのヨハナ地方の郷土料理であるキッシュというパンです。値段もリーズナブルで、ヨーロッパの庶民的な味を楽しむ事が出来ます。ザール川右岸では、ザールラント州立劇場もおすすめです。この劇場は、1938年のドイツ帝国時代に建設され、当時の最先端の建築技術が使われました。ザールラント州立劇場は、正面がパリの方向に向けられ、当時のドイツ指導者のフランスへの威嚇や対抗心が込められているとも言われています。ザール川左岸観光スポットには、ルートヴィヒ教会があります。ザール川左岸はフランス国境に近いこともあり、建築物にもその影響が大きいです。ルートヴィヒ教会はプロテスタント教会として1775年に建てられました。当時、この地方に影響力のあった貴族が建設し、名前にもなっています。第二次世界大戦の空襲で一度は焼失しましたが、戦後再建されました。ルートヴィヒ教会周辺には広場もあり、その中にある天気柱が有名です。気象情報や過去の人口の移り変わりも説明文もあります。肝心のザールブリュッケン（ザールブルッケン）へのアクセスですが、車ならアウトバーンという高速道路を使うのが便利です。ドイツでは珍しい、市内中心に高速道路が走っているのが特徴で、非常に愛用されています。車以外を利用するならば、トラムという路面電車がおすすめです。こちらもザールブリュッケン（ザールブルッケン）中心部を走っており、市内だけでなく国境を超えたフランスまで走行しています。路面電車のため、ただ乗っているだけでも観光バスのようにザールブリュッケン（ザールブルッケン）の街並みが堪能出来ます。停留所の数も多く、歩いて移動するより効率的に観光でき、観光客からも好評です。ザールブリュッケン（ザールブルッケン）は空港もあり、日本からの直行便もあるので、利用すると良いでしょう。片道14～15時間のフライトで、成田空港や中部国際空港、関西空港から直行便があります。往復の飛行機料金は季節にもよりますが、20～30万円位が相場です。もう少しリーズナブルに行きたいならば、中国の飛行機を乗り継いでベルリンを経由して行く方法もありますので、予算に応じて検討して下さい。