ドイツ - ライプツィヒについて

ライプツィヒは、ドイツのザクセン州というところにある街です。ドイツの中では比較的大きな都市で、ザクセン州の州都であるドレスデンよりも人口が多い街になっています。ヴァーグナーやバッハ、メンデルスゾーンなど、著名な音楽家を世に排出した歴史あるライプツィヒは、一体どのようなところなのでしょうか。ライプツィヒのランドマークや気候などについて、簡単にご紹介しますので、ぜひご旅行のプランを立てるときの参考にしてみてください。

ライプツィヒと言えば音楽の街です。まずは音楽の歴史について知りたい、という方は「バッハ博物館」を訪れてみてはいかがでしょうか。華やかでありながら重厚感があるゴシック様式のバッハ博物館は、バッハが使っていたオルガンや演奏台、楽譜などが展示されており、歴史的に貴重な資料や展示物を実際に見ることができます。またスタジオでは、有名なバッハの作品をゆっくりと鑑賞することもできます。ちなみに博物館になっている建物はバッハの家ではなく、ボーゼという仲の良かった友人の家です。ここにバッハが遊びに来ていたと思うと感慨もひとしおで、バッハ好きの方にはたまらない観光スポットになっています。

ライプツィヒゆかりの音楽家と言えばメンデルスゾーンも外せません。そこでおすすめしたいのが「メンデルスゾーン・ハウス」です。ここはメンデルスゾーンにまつわる資料や展示物が公開されている博物館で、1845年から1847年に実際にメンデルスゾーンが暮らしていました。当時は日曜日になると、ワーグナーやシューマン夫妻などを招待して音楽会を開催していたと言われています。今でも日曜日は演奏会が行われていますので、もしもメンデルスゾーン・ハウスを訪れるのでしたら、断然日曜日がおすすめです。今では、メンデルスゾーンが暮らしていた邸宅はここだけしか残っていませんので、歴史的にも貴重な建築物となっています。メンデルスゾーンがお好きな方はぜひ訪れてみてください。

ライプツィヒにはみどころのある教会もいくつかあり、そのうちの一つが「トーマス教会」です。ステンドグラスで作られているバッハの肖像画や、バッハのお墓などがあることからも分かるように、この教会はバッハに深く関係している教会です。1212年から始まり、その後何度か建て直され、音楽家のヨハン・セバスチャン・バッハが27年間もの長きにわたって音楽監督を務めました。また、マルティン・ルターが説教を行った場所としても有名です。今でもバッハ・オルガンやロマン派様式のパイプオルガンを使ったコンサートが行われていますので、旅行されるのでしたらその時期に合わせて行くのも良いでしょう。

ライプツィヒは歴史的に有名な街ですが、せっかくライプツィヒを訪れるのでしたら今の姿を知っておきたいところです。そこでおすすめしたいのが「マルクト広場」です。マルクト広場は、青物市場が開かれている場所で、観光客の方々はもちろんのこと、地元の方たちも野菜や果物を買うために訪れる活気ある広場になっています。また、美味しいレストランもありますので食事を楽しむのも良いでしょう。店先に並んだ彩り豊かな果物や野菜を見ているだけでも気分がウキウキしてきます。しかし、ここはただの広場ではありません。辺りにはあのナポレオンが使ったと言われる宿泊施設や、16世紀に建築された旧市庁舎や旧計量所など、歴史的建造物も色々とあります。ライプツィヒの旧市街地の中心にあり、アクセスしやすいので時間がある方は一日かけてじっくりと観光してみてください。

ライプツィヒの気候についてですが、年間を通しての気温は最低気温が-2度くらいで最高気温が25度くらいの間で推移しています。日本に比べると冬は寒い印象がありますが、そのぶん夏は涼しくて過ごしやすいです。寒いのが苦手という方でしたら、12月から2月の寒い時期を避けて夏に旅行されるのがおすすめです。旅行のベストシーズンを見てみるとやはり5月から9月が人気のシーズンになっています。

世界中からクラッシック音楽ファンが訪れる「ライプツィヒ」は、バッハなどの有名な音楽家にゆかりのある博物館や教会を実際に見ることができる素晴らしい街です。そして、ゲーテやニーチェなどを輩出した芸術の街でもあります。クラッシック音楽や芸術を堪能したいという方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。