チリ - コンセプシオンについて

コンセプシオンはチリ共和国の中部にあるビオビオ州の都市です。南緯36度、西経73度の場所に都市があり、ビオビオ州の中でも北部に位置しています。市内の面積はおよそ222平方キロメートルで、市の人口は2006年の時点でおよそ29万人でした。チリの首都であるサンティアゴからは南西の方角にあり、二つの都市の間は300キロメートル以上離れています。ビオビオ川の近くに都市が建設されていて、この場所に都市が築かれたのは1550年のことでした。ビオビオ川の北側の場所に一番最初の市街地が造られて、この区域は現在のベンコ地区に相当する場所です。コンセプシオンは商業や工業など各種の産業が発展している都市で、チリ国内でも首都のサンティアゴについで、有数の規模を持つ都市です。コンセプシオンの気候は四季の変化があり、南半球のある都市のために、夏季よりも冬季のほうが気温が高くなります。一番気温が高くなるのが毎年12月から2月にかけての時期で、この時期の平均最高気温は20度を超えることが多いです。日中の平均気温も15度前後まで上がり、平均最低気温も10度前後です。一年のうちで一番気温が下がるのが6月から8月の時期で、日中の平均気温は10度を下回ることが多いです。平均最高気温も13度前後で、平均最低気温は5度近くまで下がります。降水量の比較的多い地域で、一年間の総降水量は1100ミリ程度です。冬と夏の降水量は大きく異なっていて、毎年5月から8月の時期に多くの降水量があります。この時期の降水量は一月150ミリを超えることが多く、多い月には200ミリを超えます。冬の降水量は20ミリ前後となっており、乾燥した日が続くのも特徴です。コンセプシオンには都市を代表するようなランドマークがいくつかありますが、その中でも特に有名な建物が、市内にキャンパスがあるコンセプシオン大学の「医学の門」です。コンセプシオン大学はチリ国内でも特に有名な大学の一つで、その歴史は非常に古く、1919年の5月に設立されました。1842年に設立されたチリ大学と1848年創立された大学につぎ、国内で三番目の長い伝統を持っています。私立の大学としては国内で最も長い歴史があり、現在でも国内の重要な大学であるチリ伝統大学の一つに選ばれています。大学のメインキャンパスはコンセプシオン市内にありますが、校舎の一部が設置されているのがチヤンやロス・アンヘレスなどの地域です。コンセプシオン大学は都市の教育や科学研究の中心の場となっていて、都市の文化の向上に大きな役割を果たしています。大学のキャンパスも歴史的な価値を持っていて、2010年には国の重要文化財に選ばれています。コンセプシオンだけでなく、チリ全体の都市の景観を向上させた優れた建築物という理由で、有名な賞も受賞しました。市内にはその他にアンデス・タワーというランドマークもあり、かつてはコンセプシオン大聖堂という建物が市のランドマークでした。市内には旅行客にも人気がある観光スポットが各地にありますが、その中でも観光客におすすめの地域が、コンセプシオン大学がある大学地区です。この地域は大学のある地域全体が一つの学園都市として発展していて、市内でも非常に特徴がある地域です。地区内には美術館や公園などの施設もあり、観光客にも見所が多い地域となっています。この地域内の各所に置かれている彫刻なども、観光客には人気のあるスポットです。その中でも、大学の創設者に対する敬意を表した彫刻は特に有名なものです。大学のキャンパスにある建物の内部にある、有名な彫刻家により制作された壁画なども、観光客には人気があるアート作品になります。市内には大人だけでなく、子供も一緒に楽しむことができるような観光スポットもあり、家族連れの観光客におすすめできる場所が、アセヴェド広場です。この広場内には恐竜公園という施設が設置されていて、公園内には恐竜の形をしたオブジェが飾られており、広場の観光名所になっています。ディプロドカスなどの有名な恐竜の像が、生きていた当時と同じような大きさで再現されていて、本物の恐竜を見ているような迫力があります。独立広場なども市内では有名な観光スポットで、エクアドル公園なども観光客にはおすすめの市内の名所です。市の周辺にある自然の観光スポットとしてはロ・メンデス・ラグーンがあり、水辺の美しい景色を眺めることができます。