アメリカ - ウースターについて

ウースターは、ボストンに次ぐマサチューセッツ州第2の都市です。商業都市としても栄えているウースターですが、大学がキャンパスを多く構えていることから、学生の街としても有名な場所です。そのため、街には多くの博物館があり、そのなかには一風変わった博物館も存在します。街中はたくさんの公園があり、総面積は計り知れません。学業にも憩いの場としても暮らしやすいのが、ウースターの特徴です。また7つの丘に囲まれているウースターは、その風貌がローマ市内によく似ているといわれています。ウースターは1673年に入植がはじまり、1684年には村として格上げされました。さらに待ちとして昇格されたあと、1848年に市となりました。そしてウースターで忘れてはいけないのは、アメリカ独立です。ウースターは、1776年8月にアメリカ独立宣言が読み上げられた場所で、マサチューセッツ州内では最初の場所となります。学生の街とだけあって、美術館や博物館が多く点在するウースターは、さまざまな文化に触れることができる都市です。・ ウースター美術館ウースター美術館は1896年に、もととなる美術館が設立されました。当時はスティーブンソールズベリー3世と彼の友人で立ち上げましたが、1898年、正式にウースター美術館として開館。当時のコレクションは石膏模型や日本の版画をおもに展示していました。そのなかでも日本の展示は5,000点にも上ります。次第に世界的にも有名なエルグレコやモネ、ゴーギャンなどといった印象派の絵画を多く展示するようになり、20世紀を代表する作品が現在も展示しています。以前は独立した博物館があったヒギンズ防具博物館は閉館されたのち、2023年までこのウースター美術館で常設展示。実際に使われた武器や鎧が展示してあります。・ ユニオン駅ダウンタウンのワシントン広場にあるユニオン駅は、1911年に建設されました。駅舎は趣のあるルネサンス様式で時代を感じます。現在の駅舎は2000年に修復が完了しましたが、内部も当時の様子を再現しています。内部には大理石の柱が立っており、天井もオリジナルの楕円形でステンドグラスが埋め込まれています。さらにレストランも1920年代を想定したギャングをテーマに作られており、ユニオン駅に来たらタイムスリップした気分になるでしょう。2つめのプラットフォーム建設予定があり、2020年～2022年に工事が行われます。現在は単線のユニオン駅も、これにより運航本数が増える予定です。・エルム・パーク数ある公園のなかでもエルム・パークは国の史跡にも指定されている公園として知られています。1854年に市の所有として購入されたのち、公園として整備されました。園内には憩いの場として相応しいバーンサイド噴水が設置されています。この噴水は「カメと少年の愛の像」と呼ばれており、カメに乗った少年のように見えるので、この像にも注目してください。・グリーン・ヒル・パークこの公園はもともとグリーン家の私有地でした。2,200,000㎡もの広大な土地をグリーン家が市に寄付したことにより、現在のような立派な公園に整備されています。このグリーン・ヒル・パークは、ウースターの中では最大規模の広さを誇ります。また園内には、ベトナム戦争で殉職した人を偲んで、ベトナム退役軍人記念碑が建てられています。・クインシガモンド湖ウースター東部に位置するクインシガモンド湖は、憩いの場としてもおすすめです。この湖には8つもの島がありそのほとんどは民間所有となっています。17世紀までは湖の対岸に行く術はなく、湖畔を回らなければ渡ることはできませんでした。その後、入植者がやってきて橋の建設が開始されますが、いくつも崩壊しました。現在湖に浮かぶ橋は1973年に完成し、新しい橋としてケネスF.バーンズメモリアルブリッジが2015年に開通しています。クインシガモンド湖はサイクリングコースにも最適な場所です。湖の眺望を楽しみながらサイクリングを楽しんでいる人が多くいます。またクインシガモンド湖は、ボートの競技会場としても有名な湖です。ウースターに宿泊するならダウンタウンが便利な場所です。このエリアは有名大学もあり学生で賑わっていますが、なんといっても交通アクセスがいいのが特徴です。周辺にはショッピングモールもあるので、ショッピングにもおすすめ。また観光スポットにも比較的近いため、多くの宿泊施設が備わっています。