アメリカ - ウォータータウン(ニューヨーク州)について

ウォータータウン(ニューヨーク州)はアメリカ合衆国ニューヨーク州の北部にある都市です。市の総面積は24.0 km、ジェファーソン群のブラックリバーにある多くの滝が名前の語源と言われています。ジェファーソン群の中心でオンタリオ湖の東岸に位置しています。ニューヨーク州と言ってもニューヨークから北西へ500km強と離れた場所にある人口2～3万人の小さな町です。

1800年にニューハンプシャーから開拓者がやってきたのが入植の始まりです。産業の中心となる場所を一から作り出そうとし選んだのがこの土地でした。開拓者たちはブラックリバーを軸として、まだ荒れ地だった土地を次々と開拓していきます。豊富な水力を供給できるウォータータウンは、19世紀前半には製造業の中心地として発展します。そして20世紀前半には多くの産業が栄え、アメリカ国内にあるどの都市よりも富裕層が多い都市と言われるまでになりました。しかし、その後は産業の変革に伴い、経済が低迷し人口が減少して現在の落ち着いた中小都市といった雰囲気になります。

街を流れるブラックリバーは全長125マイル（201 km）です。水の色を暗くさせる天然のタンニン酸が含まれており、その見た目が名前の由来になったと言われています。数多くのダムが作られていて、ウォータータウンの下部にも9つのダムがあります。製造業の中心地として発展した頃には、ブラックリバーの急勾配を活かした水力発電を利用し、工場へ電力供給をしていました。

ブラックリバーには豊富なマス、サーモン、バス、パイクなどの魚が生息しており釣りに適しています。また、ウォータータウンから始まるブラックリバーキャニオンは、夏の間中安定したホワイトウォーターストリームが発生している数少ないスポットで、ラフティングとカヤックで人気となっています。

気候としては湿潤大陸性気候で、一年を通じて日本の札幌市の気温とよく似た動きをします。最も暑い8月の平均最高気温は26度、最も寒い1月の平均最低気温はマイナス12度です。冬は雪が降りますが、平均月間降雪量が20～30mmと多くはなく、札幌より少ないです。

ニューヨーク観光の一環として訪れるには距離があるのでおすすめしませんが、カナダ首都オタワや五大湖観光の一環として訪れることをおすすめします。

市内西部にはウォータータウン国際空港があり、アメリカ国内でも有数の歴史を持つ商店街を保有しています。そんなウォータータウンの名所をいくつか紹介します。
・ウォータータウン国際空港
デクスターの中心部から 2.2 km とアクセスの良い場所にある空港です。
・トンプソン公園
ニューヨーク市のセントラル・パークを設計したランドスケープアーキテクトである、フレデリック・ロー・オルムステッドがデザインした公園です。子供の遊び場やテニスコート、動物園まで兼ね備えている歴史ある公園です。彼がデザインした公園のある都市としては最小の都市です。
・ニューヨーク州立動物園
トンプソン公園の敷地内にある動物園です。キリンやゾウなど動物園の王道とも言える動物はみれませんが、園内ではニューヨーク州に生息しているクマやイーグル、オオカミやマウンテンライオン、フクロウ、ボブキャットなどを鑑賞できます。
・ロズウェル・P・フラワー記念図書館
ニューヨーク州では有名な図書館です。外観は歴史を感じさせる白いの建築物でウォータータウンの中でも目立つ存在です。図書館ですが絵画や記念碑など展示物も豊富にあり観光客が訪れる場所でもあります。
・ジェファーソン コミュニティ カレッジ
コスパの高いアメリカのコミュニティ・カレッジのトップ20に紹介されたことのある大学です。留学生も多く勉強に適した環境が評価されています。
・ウェストコット ビーチ州立公園
名前にもある通りビーチが楽しめる公園です。一日8ドル料金がかかりますが、ライフガードがいるので子供連れでも安心できます。キャンプ場が整備されていて家族や仲間とアウトドアできるのも嬉しいところです。
・サケッツ ハーバー バトルフィールド州立公園
広々とした敷地を有する公園です。駐車場の近くに博物館があり現地の歴史を知ることができます。コンサートなどのイベントが開催されることもある周囲の人達の憩いの場です。

ウォータータウンはおおきな公園がいくつかあり美しい自然が残っています。訪れた際にはピクニックなどのアウトドアを楽しみ美しい自然の中でゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。