アメリカ - バインヤードヘブンについて

バインヤードヘブンは、アメリカの北東部マサチューセッツ州にあるケープコッド南海岸からおよそ8キロ沖にあるマーサズ・バインヤード島の玄関口にある町です。バインヤード島は、聴覚障害の社会の一つとして知られ、マーサズ・バインヤード・サインランゲージという独特な手話が発達しています。バインヤードヘブンでは1870年代まで捕鯨で栄えており、古くから船乗りたちに好まれてきたデザインであるワックスコットンが特徴的な、ハットブランドとしても知られています。バインヤードヘブンのあるバインヤード島の主な産業は観光とブドウ栽培で、夏でも32℃を超えることがほとんどないため、夏の避暑地としてハリウッド俳優やクリントン夫妻やデイビッド・レターマンなどの多くの著名人が訪れます。1974年にスティーブン・スピルバーグがジョーズを撮影した地としても有名です。バインヤードヘブンを含めた島の人口は15000人ほどですが、夏の観光シーズンピーク時、特に独立記念日あたりには10万人にもなります。島に行くには、ウッズホールから出ているフェリーで行き来します。またフォルますやハイアニスなどからもフェリー便がある他、観光シーズンには、ニューヨークやワシントンからマーサズ・バインヤード空港までの定期便も出ます。

バインヤードヘブンには、島の唯一の民営劇場であるバインヤード劇場があります。夏の間は地域の出し物やアメリカ中の俳優が登場する小職業劇の企画で賑わいます。
また、中心部から少し離れた海岸近くにあるフライングホーズは、レトロなアメリカンの雰囲気を持つ遊園地です。園内には広い芝生の遊歩道やゲームセンターなどがあり、家族で楽しめます。まるでアンティークのような美しい回転木馬の乗り物は全米で最古です。動かすことはできませんが、乗ったり写真を撮るなどして楽しめます。

町の中心部のすぐそばに小さいながらも公園が併設された、太平洋を一望できるオーウェンパークビーチがあります。ほぼ一年中を通してウッズホールとニューベッドホードからのフェリーを見ることが出来るためボートウォッチングを楽しんだり、海と港に入港するフェリーやボートの織り成す美しい景色を見ることが可能です。芝生のある公園ではハイキングやピクニックを楽しめます。

中心部から伸びるエドガータウン・バインヤードヘブンロードの途中に、マーサズ・バインヤード・ファミリー・キャンプグランドがあります。木々に囲まれたキャンプ場で、ログハウスなどの施設やキャンピングカーでの宿泊が可能です。施設にはきれいなシャワーやトイレなども設備が充実しており、車いす対応の出入り口も備えられています。
マーサズ・バインヤード・ファミリー・キャンプグランドの先にあるIslandAlpacaCompanyでは、アルパカの見学をしたり触れ合うことが出来ます。季節によってはアルパカの赤ちゃんを見ることもできるようです。園内にはギフトショップもあり、可愛いアルパカのぬいぐるみやお土産を買うこともできます。

タシュムー湖と太平洋が交わるレイクタシュムータウンビーチは、小さいながらも穏やかな波が魅力でスイマーやサーファーに人気です。比較的暖かで浅い海のためファミリーでのシュノーケリングも楽しめます。シーズン中であればライフガードもいるので安心です。
夕方には、海に浮かぶヨットと夕日の美しいコラボレーションを見ることができます。

ラグーン湖と太平洋に挟まれたバインヤードヘブンからオークブラフスへと続くビーチロードは、その景色を見ることも楽しめる他、道沿いに新鮮な市場やオーシャンビューのある海鮮料理の豊富なGardeEastやカキなどのアメリカ料理の楽しめるBeachRoadなどのレストランもあります。
ビーチロードの少し手前にあるマーサズ・バインヤード博物館は、1階と地下にはブドウ園の歴史や地元の歴史を学べる展示品などがあり、2階にはアートコレクションを見ることが可能です。敷地内の庭園ではラグーン湖や港の美しい景色を望めます。
バインヤードヘブンの代表的なレストランは、港町のような内装と牡蠣料理が人気のザ・ブラックドックターバンや、マンションハウスというホテルの中にあるレストランでカジュアルなアメリカ料理がメインのZephrusがあります。
その他、カタマ農園やオークブラウスで開催されるイルミネーション祭りなども観光の一つとして人気です。