アメリカ - バルパライソについて

バルパライソは、アメリカ合衆国の中西部インディアナ州に属する都市です。同州の北西部に位置するポーター郡にあるバルパライゾは、同郡の郡庁所在地でもあります。街は州道2号線と郡道400号線が交わる、踏切のすぐ北です。
街の歴史は、1832年にアメリカ政府が現地ポタワトミ族より土地を購入したことから始まります。ポーター郡の郡庁所在地であるポーターズビルとして、1836年に設立されました。1858年にはシカゴ鉄道が開通してビッツバーグやフォートウェイン、シカゴへの連絡が可能となり地域一帯の交通ハブとしての役割を果たすようになります。都市間鉄道がさらにその範囲を広げ、1910年までにはインディアナ州のゲイリーにまでアクセスしました。現在はアメリカ国内はもとより、貨物輸送の用途でカナダの国立鉄道も接続しており交通・流通の要として現在も機能している都市です。
市域の多くを丘陵地帯が占め、市の至るところに湖が存在しています。バルパライソだけでなくインディアナ州全体も同様の地形であり、太古の時代よりあった氷河によってこの地の特徴が形成されました。大陸の内側にあるバルパライソは、暖かく雨の多い夏期と冷え込む冬期が特徴の湿潤大陸性気候です。州の南部は日本と同様に温暖湿潤気候であり、同市に比べて雨量が多いです。時折干ばつが起きるものの、年間の降水量の大きな変化はありません。警戒しなければならないのが竜巻で、インディアナ州は国内において8番目に竜巻の発生しやすい地域です。人口は約3万人ほどであり、世帯数は1万2千ほどとなっています。
バルパライソのランドマークとして、公共図書館が挙げられます。地元のコミュニティシアターギルドが運営するシカゴストリートシアター、ミュージカルが上演されるオベラハウスなども有している街です。バルパライソダウンタウン商業地区やワシントンストリート・ヒストリックディストリクトでは、歴史的な建築物が多く置かれています。イタリアの建築家による建物や、芸術家によるモニュメントなど多彩です。インディアナデューンズ国定湖岸から約40kmほど、市街地からは約90kmほど離れたエリアにガビス樹木園があります。広さは300エーカーを超える広大な庭園であり、森林や湿地帯に加えて草原も有しており、市民や観光客のハイキングコースとしても機能している園です。年間を通して開園しており、さまざまなイベントが行われています。果樹園内と車庫ビジターセンター内では動物の連れ込みを禁止しているため、ペットを連れて旅行している方は注意しましょう。
文化的な施設としてバルパライソ大学が所有しているブラウアー美術館をはじめ、消防の歴史が学べる消防博物館や旧刑務所博物館としても知られるポーター郡博物館なども街のランドマークです。ポーター郡博物館は1916年に設立された施設であり、バルパライソ周辺地域の歴史を学べる最古の機関です。国内でも高い評価を受ける博物館であり、年間を通して一般公開されており入館料は無料となっています。歴史的な遺物が展示されているだけでなく、体験型のディスプレイやモニュメントがあるため大人も子供も楽しむことができるスポットです。大学キャンバス内にあるブラウアー美術館には、19〜20世紀のアメリカ芸術をはじめ世界の宗教芸術、さらに中西部の芸術コレクションが収められています。同キャンパスの芸術センター内にあり、現在の名称となったのは1996年のことです。常設展示の他に特別展やイベントも頻繁に開催されており、サルバドール・ダリなど世界的な芸術家の展示会も行われます。
教育機関は非常に多く、文化的な中心地であるダウンタウン付近に建てられたバルパライソ大学に加えて公立高校2つ、3つの公立中学校と8つの小学校を抱えています。2校の私立アカデミーの他、多数のキリスト教校を擁しているのです。
バルパライソにおけるおすすめの宿泊エリアは、州道2号線沿いとセントラルパーク付近です。大きな幹線道路沿いに街が発達しており、宿も豊富であるため目的に合ったホテルを選ぶことができます。セントラルパーク付近には市街地が形成されており、宿の他に映画館やショッピングモールなど商業施設の多いエリアです。旅行やビジネス目的の宿泊の拠点として選ぶのであれば、交通手段や目的地への移動を念頭に置いた上で予算に合った宿泊施設を選択すると良いでしょう。