アメリカ - ツインフォールについて

ツインフォールはアメリカ合衆国のアイダホ州ツインフォール郡にある、人口約44,000人を擁する郡内最大の都市です。マジック・バレー地域においても最大の都市であり、ネバダ州を含めて商業の中心地です。ツインフォールの気候は、ケッペンの気候区分における亜乾燥気候区分されます。平均最高気温は1月が1.6度と最も低く、7月の29.4度が最も高くなります。また平均最低気温では12月から3月まで氷点下となり、1月は氷点下7.1まで下がるのです。32度以上を超える日は年間18.8日ありますが、38度を超えることはまずありません。冬は降雪があり、大雪となることもあるので旅行の際には注意が必要です。降水量に関しては夏と秋は非常に乾燥し、6月から10月まで平均月間降水量は25mm以下となります。ツインフォールのラウンドマークと言えば、地名の由来ともなっているスネーク川の滝ツインフォールズでしょう。市街の東に位置し、高さ38mの滝が二つあるのが見もので、豪快に大量の川の水が流れ落ちてきます。特に雪解けの水で水量が多くなる春が迫力満点で、降水量が少なくなくなる夏でも、十分楽しむことができます。また、スネーク川峡谷にかかるペリン橋もラウンドマークの一つと言って良いでしょう。高さ148メートルの橋は、上路式の美しいアーチ橋構造となっています。日本では吊り橋構造の橋が多いので、目新しさを感じることでしょう。ベースジャンプが楽しめることでも知られています。ツインフォールの観光スポットは、上記のツインフォールやペリン橋も含めて、スネーク川に関連したものが多いです。このスネーク川はコロンビア川の支流で全長は1,670kmあります。かつてルイスとクラークが探検したことから、昔はルイス川と呼ばれていたそうです。スネーク川にある滝では、ショーション滝も有名で、迫力という点ではツインフォールズを凌ぎます。落差は65mもあり、あの名滝ナイアガラを上回るのです。バーベキュー用のグリルが備え付けてある施設や、子どもたちも楽しむことができる遊戯施設などがあり、滝を眺めるだけでなく1日のんびりと過ごすことができるようになっています。カフェやレストランなどもあり、周囲が不毛な岩しかないような場所でも、食事のことで心配することはないでしょう。ツインフォールから北西へ約55kmほど先にあるヘイガーマン化石層国定モニュメントもおすすめの観光スポットです。この施設では、絶滅してしまったサーベルタイガーの骨格が展示されており、また馬の仲間の進化過程や地域特有の植物についてじっくりと学ぶことができます。さらに19世紀初頭に活躍した毛皮商人たちの歴史についても学ぶことができます。またこの地域の歴史を知る上で、日本人として外せないのが戦争時代の収容所です。ミニドカという何もないへんぴなところに、最大で約1万人を収容することができる住居用建物と学校、病院や消防署など全44区画3万3000エーカーもあったと言われています。ガラガラ蛇やサソリが生息し、夏は37度を超える暑さでありながら、冬は水が凍るほどの寒さになる砂塵が舞う過酷なエリアです。入口のところに古い木製の物見櫓がポツンと建てられており、それは外向きではなく内側を向いていて日本人捕虜をたちを監視していたことが分かります。古い建物がいくつか残されていますが、地元の人でもこの場所を知らないという人も少なくないようです。さて、ツインフォールの大自然を満喫したあとは、市街を楽しむのがおすすめです。趣向の異なる様々なショップやレストラン、また施設がたくさんあります。その中でもヘレットセンター・フォージアーツ・アンド・サイエンスはおすすめです。美術館兼科学博物館となっており、この施設では1回の旅行では足をなかなか踏み入れることができない地域までしっかり紹介されており、旅の満足感が得ることができます。そして、アメリカ先住民族の遺物や地元のアート作品は非常に興味深く、さらにプラネタリウムや天文台など、魅力が盛りだくさんです。ツインフォール旅行で助かるのは、5～6,000円前後の格安で安心して宿泊できるホテルやモーテルがたくさんあることです。高くても10,000円前後で、しかも内容は日本のホテルとは比べものにならないほど広々としており、優雅な気分を味わうことができます。費用を抑えながら旅行を楽しむことができるでしょう。