アメリカ - サンルイスオビスポについて

サンルイスオビスポは、アメリカ合衆国カリフォルニア州南部に位置します。ロサンゼルスとサンフランシスコの中間にある都市です。ダン・ビューターは、「アメリカで最も幸福な都市」であると『繁栄』のなかで述べています。サンルイスオビスポの気候は、日本と比較すると一年を通じて比較的温暖です。その代わり最高気温と最低気温の差が大きく、寒暖差が激しいことから調節ができるカーディガンやジャケットといった服装が必要となります。冬季に雨の大半が降り、記録可能な降水量がある日は年間５０日程度あります。夏季であっても２７~８℃前後までしか気温が上昇しません。日本では冬にあたる１月や２月であっても、２７℃程度もの気温を記録することもあります。氷点下を記録する日数は平均で４日ほどです。嵐のような激しい気象状態は滅多に観測されませんが、２００９年１０月に珍しい嵐が起こり、サンルイスオビスポ市内に２００ｍｍという大量の雨を降らせました。サンルイスオビスポの都市単位でみた有名なランドマークで代表的なものは、奇抜な建築で人目をひくマドンナ・インです。この建造物は１９５８年にアレックス・マドンナによって建築されました。そのほかにも映画館であるアール・デコ様式のフレモント劇場、サンルイスオビスポ国際映画祭の会場でもあるパーム劇場、サンルイスオビスポ郡歴史博物館と、文化的な施設が多いです。サンルイスオビスポ郡歴史博物館は、元サンルイスオビスポ・カーネギー図書館でもあり、ロマネスク様式の歴史的な建築物を見られます。観光でおすすめの地域は、パソロブレスからサンタイネスまでの広大な地域を活かしたワイン生産地エドナ・バレーです。ここにはワインの醸造所があり、ワインの試飲が可能です。醸造所はサンルイスオビスポ市の南部に位置し、車ならアクセスがあっという間ですが、アルコールが入った運転は禁止事項ですのでくれぐれも注意してください。夏の毎週金曜日の夕方になると、コンサート・イン・ザ・プラザという無料で開催される屋外コンサートが、ミッションプラザで行われます。市内ではそのほかにも多くのイベントが開催されます。例えば自転車のロードレースであるツアー・オブ・カリフォルニア、５月５日に開かれるメキシコのお祭りであるシンコ・デ・マヨの祭、毎年６月に開催されるモーツァルト祭、長い歴史を誇るクリスマス・パレードなどがその例です。またサンルイスオビスポ市内で開催されるファーマーズ・マーケットは、ヒゲラ通り、オソス通りとニポモ通りの間で行われ、活況を見せています。開催期間は毎週木曜日午後６時から９時までの間で、この期間中はストリートは歩行者天国となり、自動車が出入りできない代わりに屋台がさまざまな種類の品物を販売し、食事を楽しみながらアーティストのパフォーマンスを見物することができます。毎月第一木曜日には、ファーマーズ・マーケットのあとでバイク・ハプニング（バイク・ナイト）が行われ、毎回決まったテーマに沿ったコスチュームを着た人々が自転車に乗ってメイン・ストリートを周回します。このイベントは交通ルールを守ることが求められています。市の中心部に位置するミッション・サンルイスオビスポ・デ・トロサには大型のショッピングセンターが近年オープンし、さまざまなブティックなどのショップでショッピングを楽しめます。コートストリートセンターとダウンタウンセンターも全国チェーンの店舗がテナントとして入っており、ショッピングの中心的スポットです。また市の南西部にも大型のショッピングセンターが複数あり、買い物が好きなツーリストには見逃せないスポットとなっています。クリストファー・コーエン芸能センターに立ち寄ってアーティストのパフォーマンスを見るのも良いでしょう。このセンターは、カリフォルニア州立ポリテクニック大学のキャンパス内に建造され、複数の会場から成っています。最大の会場はハーモン・ホールといい、１３００人が収容できるキャパシティを誇ります。このセンターをめがけて芸能人が集まってくるため、サンルイスオビスポのような小さな都市では珍しいほどの大規模施設となっています。そのほかの有名なイベントとして、サンルイスオビスポ国際映画祭、フェスティバル・モザイック、プレイン・エア・フェスティバルなどもあります。サンルイスオビスポは、文化的なイベントに興味がある方に特に向いている都市といえるでしょう。