アメリカ - ロチェスター (ミネソタ州)について

ロチェスター (ミネソタ州)はアメリカのミネソタ州に位置する都市であり、オルムステッド郡の郡庁所在地です。現在、ロチェスターはミネソタ州内では高い経済成長を遂げており、医療関連・ハイテク関連の企業が相次いで進出したことが、ロチェスター (ミネソタ州)の経済成長を後押ししています。この地域一帯はネイティブ・アメリカンのスー族やオジブワ族の遊牧民の領域でしたが、1851年にスー族がトラバース・デ・スー条約とメンドータ条約に従う形で土地をミネソタ州に譲りました。1854年に入植したジョージ・ヘッドによって都市開発がなされて、街の名前、ジョージ・ヘッドの故郷であるニューヨーク州のロチェスターに由来しています。現在のロチェスター (ミネソタ州)はハイテク機器や医療関連産業が盛んですが、初期の頃は農業と駅馬車の停車地として発展しました。現在も生産されているジャガイモ・たまねぎ・トマトは当時アメリカ国内随一の産地として名を馳せ、南米大陸にも輸出されていたほどです。トマトケチャップの大手生産工場の本社が今もロチェスター (ミネソタ州)にあり、創業時からこの土地で稼働をしています。ロチェスター (ミネソタ州)は北アメリカ中部のオルムステッド郡にあり、内陸性気候です。年間を通して降水量が少なく、年平均気温が21度と低いのが特徴です。水資源が少ない砂漠地帯になり、水源確保のために人造湖がオルムステッド郡内に4つあります。そのうちの1つがロチェスター (ミネソタ州)の北東部にあって、オルム川から街へと生活用水が流れ込んでいます。ロチェスター (ミネソタ州)の主なランドマークは、ロチェスター国際空港」「メイヨー・クリニック」「ダウンタウン」「ロチェスター旧市街地」の4か所です。「ロチェスター国際空港」は市の南西部約11kmの位置にあり、1959年に開港しました。滑走路が12本もあるアメリカ屈指の規模を誇る国際空港で1日計150便もの大型旅客機が離発着しています。アメリカ国内の航空機だけでなく、日本・イギリス・中国・カナダなどからの直通便も到着するのでミネソタ州の玄関口として機能しています。豪華ホテルや商業施設が旅客ターミナルにあり、観光客だけでなく現地の人々も多く訪れる空港です。「メイヨー・クリニック」は1863年に設立されたアメリカ最古の総合病院です。外科医のメイヨー兄弟によって設立され、伝染病の治療やワクチンの開発などに尽力したことで知られています。現在は病院だけでなくメイヨー医学校もあり、アメリカ国内や海外からも医師を志す若者が集っていて高い医療提供をしています。「メイヨー・クリニック」には資料館もあり、ここは一般市民や観光客が自由に出入りをして医学関連資料に目を通すことが可能です。「ダウンタウン」は市の中心地にある繁華街でニューヨーク市にあるダウンタウンを模して造られました。証券会社や企業本社が立ち並び一大都市という姿を見せてくれます。外資系ホテルも20件あるためロチェスター (ミネソタ州)を訪れる観光客は必ず1度は立ち寄ることになるでしょう。オルムステッド郡内各地に向かうバスターミナルもあり、この場所を起点にミネソタ州観光をすることも可能です。「ロチェスター旧市街地」は市の南部にある歴史地区で1996年に世界文化遺産に指定されました。1860年代の南北戦争前に造られた街並みが今も残っており、その一角には原住民のスー族の遊牧施設も残されている歴史的価値の高い地域です。ミネソタ州を代表する観光スポットで「ダウンタウン」周辺の近代都市とは違った都市開発がされる以前のロチェスター (ミネソタ州)を垣間見られるでしょう。旧市街地の中心部にある広場では毎年10月になるとサンタフェというお祭りが開催されます。ロチェスターの街開きを祝したお祭りで1860年代のカウボーイ姿に扮した人々が集って盛大な式典もおこなわれます。ロチェスター (ミネソタ州)で宿泊するのにおすすめの地域は、「ダウンタウン」です。ロチェスターは観光都市でもあり旅行者向けの宿泊施設は市内に点在していますが、その中でも「ダウンタウン」は交通の便が優れているのがポイントです。国際空港から街の中心部までバスで約15分の位置にあり、さらに「ダウンタウン」にはバスターミナルもあることからミネソタ州全域に足を伸ばすのに格好の拠点になっています。