アメリカ - ロアノークについて

ロアノークは、アメリカのバージニア州に属している街です。ロアノークの気候は、夏は比較的温暖なものの、湿度が非常に高いのが特徴です。さらに雨量も多いので、夏は過ごしにくいと言えるでしょう。また、冬の時期になると非常に寒く、気温はマイナスにまで下がってしまいます。年間を通じて晴れの日があまりなく、曇りの日が多いのも特徴的です。もともとロアノークは、1800年代の後半くらいから蒸気機関車の製造が盛んに行われてきました。また、ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道の合流地点になったことから、経済的に発展してきたという歴史もあります。蒸気機関車の使用は1960年に終わったものの、ロアノーク市内にはいくつかの蒸気機関車に関する施設があります。その中でも、中心部にあるバージニア交通博物館はノアロークのランドマーク的な観光スポットと言えるでしょう。バージニア交通博物館には、かつてロアノークで走行していたノーフォーク・アンド・ウエスタン611やノーフォーク・アンド・ウエスタンA－1218などの蒸気機関車が屋外に展示されています。重厚感のある機関車は間近で見ると迫力満点です。これらの蒸気機関車を目当てに、国内はもちろん海外からも多くの観光客が訪れています。さらに、バージニア交通博物館には、ロアノーク製造の鉄道車両をはじめ飛行機や自動車、バスなどの乗り物も同じく展示されています。とりわけクラシックカーは30台以上も整然と配置されていて、圧巻の光景を堪能することが可能です。可愛らしいデザインからスポーツカータイプのものまでいろいろな車種があるので、車が大好きだという方にうってつけの名所といえるでしょう。また、ジオラマの電車を走らせて遊べるコーナーもあるので、子連れの家族も大いに楽しめるのも魅力です。もう一つのロアノークを象徴する観光スポットというと、「ミリ・マウンテン・スター」が挙げられることでしょう。こちらには、世界最大の規模の直立した星型のイルミネーションが設置されています。星形のユニークなオブジェが街のランドマークになっているので、ロアノークは「スター・シティー」とも呼ばれています。そもそも「ミリ・マウンテン・スター」は、1949年にクリスマスシーズンの地元を盛り上げる目的でミリー・マウンテンの上に設置されました。当初は、イルミネーションを常時点灯させるべきか、クリスマスシーズンだけにするかで議論が重ねられていました。しかし、星型に美しく輝くイルミネーションが、想像以上に地元民の高評価を集めたことから常時点灯されるようになり、現在でもきれいなイルミネーションを楽しむことができています。「ミリー・マウンテン・スター」はイルミネーションも見どころですが、近くには展望台も設置されています。したがって、盆地になっているロアノークの街並みや渓谷などを一望できることも魅力です。晴れた日の展望台からの見晴らしはとても素晴らしく、ロアノークが山々に囲まれていることがよくわかることでしょう。特に夕暮れ時は、夕日がゆっくりと沈むとともにオレンジ色に染まる街並みを堪能することができます。実際に展望台から眺めてみると、感動することは間違いありません。ロアノークでおすすめの観光エリアといえば、ダウンタウン周辺が挙げられます。こちらには、1983年にロアノークの地域活性化のために建設された「センター・イン・ザ・スクエア」があります。一棟の大きな建物に、地域に関する歴史的な書物や手工芸品などが展示されているのが特徴的です。また、バージニア西部歴史博物館やバージニア西部科学博物館などもあり、バージニア西部歴史博物館にはバージニアをはじめ地元のロアノークに関する歴史資料・写真などが展示されています。歴史好きな方にはウエストバージニア歴史博物館、科学好きな方はウエストバージニア科学博物館を訪れてみると良いでしょう。「センター・イン・ザ・スクエア」には、その他にもプラネタリウムや生き物が展示されているコーナーなど楽しめる施設が多く入っており、小さい子供の間では、特に水族館が人気を博しています。水族館ではアマゾン川に生息している珍しい魚、美しい色合いが魅力的な熱帯魚などを間近で観賞することが可能です。歴史や科学を学んだり、遊んだりできる観光スポットなので、興味がある方は訪れてみると良いでしょう。