アメリカ - リノについて

リノはアメリカ合衆国シエラネバダ山脈の標高1300メートルの場所に位置していて、砂漠気候なのが特徴です。夏季は気温が30度を超えるのが日常的で、日差しが強く、非常に乾燥しやすいです。したがって、外出する際は帽子や日傘などの紫外線対策が必須といえるでしょう。また一日の気温の落差が激しく、真夏でも朝晩は10度を下回ることが多いのも特徴で、冬季は気温がマイナスにまで下がることが多いため非常に寒いです。さらに、リノは山脈の雨陰に位置しているため、一年を通して降水量が少ないです。
リノの有名なランドマークというと、リノ・タホ国際空港から車でおよそ15分の場所にある「ナショナル・オートモービル・ミュージアム」が挙げられます。こちらは、アメ車を中心としたクラシックカーのコレクションが大量に展示されている観光名所です。展示されている車はすべて、街の大富豪として有名なウィリアム・ビル・ハラーズ氏が収集したものです。ハラーズ氏は自身で始めたカジノが大当たりして、一代にして莫大な富みを築き上げました。もともと車好きだったこともあり、一時は1000台以上ものコレクションがありました。しかし、その多くはすでに売却されてしまい、ミュージアム内には残された200台ほどが展示されています。
展示されているクラシックカーは保存状態が良く、どれも外観が美しいのが特徴的です。そのため、車好きな人はついつい見入ってしまうことは間違いありません。さらに、車の展示スペースでは、当時の時代の街並みを再現するなどの意匠が施されています。写真撮影も可能なので、クラシックカーと一緒に記念撮影をする観光客が多いです。自動車にあまり興味がない人でも楽しめるので、リノでおすすめの観光スポットとなっています。
リノのランドマークをもう一つ挙げると、中心部から車で30分ほど行った場所にある「バージニアシティ」があります。こちらは西部劇の舞台がそのまま残されているかのような荒廃した街です。もともと「バージニアシティ」は、1850年代後半に金や銀がたくさん採掘された場所としてアメリカ国内では有名な地域です。銀や金が発見されたことでシルバーラッシュが起こり、一時はおよそ5万人以上もの住民がこの地で生活していました。しかし、金や銀などの資源が採掘されてどんどん枯渇してしまい、次第に住民がいなくなってしまいました。そして、ついに街はゴーストタウン化していってしまったのです。現在、かつての賑わいは見られなくなりましたが、当時の街並みはそのままの形で残されています。近年、古き良きアメリカを楽しめると多くの観光客が押し寄せる場所となりました。
「バージニアシティ」には、テンガロンハットやブーツなど西部劇でよく見かけるアイテムを販売しているお店が軒を連ねています。その他にも、廃墟を改装したレストランやホテル、当時の採掘跡などもあり、街並みを散策しながら楽しむことが可能です。さらに、かつて鉱石を運ぶのに使われていた鉄道は、現在は観光客を乗せて走るために運行しています。西部劇の世界に思う存分に浸ることができるので、西部劇ファンの方にうってつけの名所です。
アメリカのリノの観光でおすすめの地域といえば、バージニア・ストリートの周辺が挙げられます。バージニア・ストリートというのは、リノの街を南北に貫いている目抜き通りのことです。ストリートの両側にはカジノホテルがいくつも建ち並び、カジノを思う存分に堪能できるのが魅力でしょう。世界中からの観光客で大いに賑わっている場所です。
また、バージニア・ストリートには、リノのシンボルでもある「リノ・アーチ」というネオンサインがあることで知られています。サインには「TheBiggestLittleCityintheWorld」という街の愛称が記されていて、有名なフォトスポットとなっているのです。この愛称は、カジノが立ち並ぶよりもはるか前の1929年に名づけられました。
夜になると1600個もの電球が一斉に灯り、煌びやかな雰囲気に辺り一帯が包まれます。その様子をカメラにおさめようと写真撮影のためネオンサインの前に立つ観光客を多く見かけます。バージニア・ストリート周辺は、現地のグルメを堪能できる飲食店も数多くあるのが特徴的です。家族や友人とともに楽しい時間を過ごせるので、リノ観光では絶対に訪れておきたいスポットです。