アメリカ - プエブロについて

プエブロ市はアメリカ合衆国コロラド州プエブロ郡にある都市で、郡の中で最大の街です。この都市はアーカンザス川とファウンテン・クリークが合流する地点に位置しており、亜乾燥気候で雨が少ないという特徴があります。この地域の年間降雨量は約14インチ(356mm)しかなく、東京(1528.8mm)と比べると2～3割程度です。プエブロ市はロッキー山脈の東側に位置する「バナナ・ベルト」と呼ばれる地域なので、コロラド州の他の都市と比べると冬は暖かくて雪が少ないです。湿度が低いので昼と夜の気温の差が大きく、夏の日中は最高気温が35度に達することがありますが、夜になると最低気温が15度に下がる日もあります。この地域は空気が乾燥しているので、夏でも日本のように蒸し暑く感じる事はありません。夏は暑くて冬は寒くなるので、春または秋に訪問すると快適に過ごせます。
プエブロ市内には南北方向に鉄道の線路が伸びていて、市内中心部には広大な貨物列車のヤード(BNSFrailyard)があります。市内観光をしたりホテルに戻る際は、貨物列車のヤードをランドマークにすると便利です。ヤードをまたぐように橋が架けられていて、橋の欄干からダイナミックな貨物ヤードを眺めることができます。鉄道に興味がある方であれば、橋の欄干から見られる広大なBNSFrailyardの眺めもおすすめの観光スポットです。
プエブロは市内中心部に大きな川が流れていますが、この川を運河として使用することで工業が発達した街です。アーカンザス川の運河に沿った場所は公園としてされており、市内中心部にアーカンザス川歴史遊歩道があります。運河沿いに設けられたアーカンザス川歴史遊歩道は、観光名所で都市を代表するランドマークのひとつです。遊歩道沿いには水遊び場や滝などが設けられていて、家族連れでも楽しむことができるようになっています。周辺にはおしゃれなカフェやショップなどがあるので、休憩したり買い物をすることもできます。ゴンドラや手漕ぎボートに乗って川下りを楽しむことも可能で、自然派の方におすすめの観光スポットです。
プエブロ市中心部には「ブエル・チルドレンズ・ミュージアム」という博物館があり、ここもオススメの観光スポットのひとつです。表向きは子供向けの博物館ですが、館内は大人でも楽しめる展示物がたくさんあります。歴史・科学・芸術をテーマにした展示が行われていて、館内の壁や床のセンサーに触れると音や光で学べるように工夫されています。
プエブロ市中心部のアーカンザス川歴史遊歩道のすぐ北側に、エル・プエブロ博物館があり、エル・プエブロ博物館ではコロラド州やプエブロの歴史・文化を学ぶことが可能です。先住民族(チカーノ)についてや、コロラド州政府軍によるラドロー虐殺事件に関する展示などがあります。この博物館では単に展示物を見るだけでなく、体験をすることができるという特徴があります。開拓時代のアメリカの衣装に着替えたり、再現された原住民のテントに実際に入ってみることも可能です。館内では先住民族の住居(アドベ)に使用されていた粘土をこねてみたり、トルティーヤの制作をするイベントが開催されることもあります。
プエブロ市の西側には、プエブロ湖州立公園という大きな自然公園があり、4,600エーカーのプエブロ湖は市街地の中を流れるアーカンザス川を堰き止めて造られた人工の湖で、フィッシング・カヤック・セーリング・モーターボートなどを楽しむことができるのでおすすめです。湖の周辺エリアはピクニックやサイクリングなどが楽しめるように公園が整備されているので、自然を満喫したい方におすすめの観光スポットです。公園からは雄大なロッキー山脈や近隣の山を眺めることもでき、全身で広大なアメリカ大陸の自然に触れることができます。
プエブロ市街地の東側には空港がありますが、空港のすぐ近くにプエブロ・ワイズブロッド博物館があります。プエブロ・ワイズブロッド博物館には多くのビンテージ航空機が展示されていますが、これらの飛行機はかつて市長だったワイズブロッド氏により個人のコレクションとして収集されたものです。博物館では第二次世界大戦当時に日本軍と戦った軍用機が多く展示されているほか、大戦時のパイロットの制服も見ることもできます。館内には飛行機のシミュレーターがあり、実際に飛行機の操縦を体験することも可能です。