アメリカ - パームスプリングスについて

パームスプリングスは、カルフォルニア州リバーサイドにあるソノラ砂漠を利用したリゾート地です。荒涼とした砂漠に整然と区画整理された街が広がり、造成された住宅地やゴルフ場が多く整備され、週末や連休になると多くの人々がフェアウエイに繰り出したり、市内にある高級ブティックを訪れます。ロサンゼルスから東へおよそ180kmのところにあるパームスプリングスの面積は約246km2、東京都大田区4つ分ほどの広さです。人口約4万4500人ほどが生活しており、ゴルフやショップや観光、ギャンブルなどが主要産業です。現在でも荒野の造成が進められており、魅力的な土地として注目されています。パープスプリングスは、砂漠気候の特徴を強く感じられます。6～9月後半まで続く夏季は最高平均気温が37度を超える日も珍しくなく、うだるような暑さが続くのです。10～5月になると最高平均気温が13～25度前後まで下がるため過ごしやすくなります。年間平均降雨量131mmしかなく、1年を通じて雨が少ないため乾燥しており、ベストシーズンは11～5月です。パームスプリングスのランドマークが、市の東部にあるウォーク・オブ・スターズでしょう。東西に延びるビルウェスト・タークイッツ・キャニオン・ウェイと南北に延びるサウス・パーム・キャニオン・ドライブが交差する地点にあり、地域に貢献した人物の名と星の模様が歩道に刻み込まれており、その中には大統領経験者や名誉勲章授与者、文学者やビジネスマン、部族指導者などがあります。市の北西にあるシップロックも市のランドマークと言える存在です。111号線（ノース・パーム・キャニオン・ドライブ）を北へ向かって走ると、地面から突き出した大きな一枚岩があります。古いスペイン船に似た岩であることからシップロックと呼ばれており、市の人気観光地です。世界最大クラスの回転式ロープウェイであるエリアル・トラムウェからの景観も人気です。市の東部から南西へ続く、荒々しい地表をした岩肌のあるトラムウェイ・ロードを縫うように移動すると駐車場とロープウェイ乗り場があります。標高2595mのマウント駅へ向かって移動、最大80人も乗れる巨大なゴンドラがゆっくりと回転しながら移動します。パームスプリングスに来たら是非乗ってみたい乗り物といえるでしょう。ゴンドラが頂上に達した先に広がるのが、サンジェシント山州立国立自然保護区です。広さ5665haある公園にはトレイルコースが整備されており、ガイドに案内されながら自然散策を楽しめます。見どころは標高2595mからの360度の眺望であり、パームスプリングス市内も一望できますし、荒野の中に広がる森林の景色も楽しめます。トレイルの距離は片道8.8kmあり、標高が高いため急激な運動をすると高山病に襲われることもあるため頂上付近で1～2時間体を慣らしておくと良いでしょう。また岩肌を歩くので丈夫な靴や日焼け止めを準備し、こまめに水分補給できるようにしておきます。先住民カウイヤ族の神聖な地であるインデアン・キャニオンズも訪れることができます。市街地から南へ約1.9kmの周辺に3つのエリアがあり、それぞれの場所に巨大なヤシの木がそびえているため、先住民族が神聖視しました。全長24kmあるパームキャニオンは散策するのに1日かかりますが、アンドレアスキャニオンとマレーキャニオンは全長が短いため1日で周れます。想像を超えるほどの巨大なヤシの木がそびえるほか、先住民族が使用した様々な器具が残されています。歴史史跡も紹介しましょう。市の北部デザート・リジョーナル・メディカル・センターにあるエル・ミラドールタワーは、街の開発が本格化する1928年から存在する由緒ある建造物です。かつて165室ある高級ホテルとして使われたことがあり、敷地内にはオリンピックサイズのプール、テニスコートなどが整備されていました。現在では市の中核病院の外傷センターとして機能しています。市の東部に広がる住宅街にエルビス・ハネムーン・ハイダウェイがあります。あのエルビス・プレスリーと妻プリシラが、ハネムーンに訪れた場所です。住宅を見学するツアーがあり、現地を訪れることが可能です。知識豊富なツアーガイドによる説明に加えて、エルビス夫妻が過ごした寝室などの屋内も見学できます。角張った独特のスタイルをした建築物は、個性的でアメリカンな雰囲気をしています。