アメリカ - ノースベンドについて

ノースベンドはアメリカ合衆国の西部部・オレゴン州にある都市です。ノースベント郡の郡庁所在地として機能しており、都市面積は41.3平方km・人口が約1万5,000人でオレゴン州内で3番目の規模を有しています。ノースベンドがあるオレゴン州は太平洋に面してる地域なので、太平洋性気候に属しています。ノースベンドの場合、市街地がある西部は年間の平均気温が約23℃と非常に過ごしやすいのが特徴です。しかし、東部は乾燥性気候に属する内陸部に区分されるため、年の平均気温が約28℃と高温になり、乾燥した空気で降水量が非常に少ない場所です。アメリカ合衆国の場合州および郡面積が広大なため、ノーズベンドのように1つの地域で複数の気候区分に分かれています。温暖な気候であるノースベンドでは冬は最低気温が約10℃程度までしか下がらないこともあり、西部の太平洋に面した海岸沿いでは1990年代に大規模なリゾート開発もなされました。
ノースベンドの主要産業は温暖な気候特色を生かした農業で、オレンジ・チェリー・ココナッツの生産がおこなわれています。その中でもオレンジに至っては世界第1位の生産量を誇っているほどです。2000年以降は観光業の収益も増加しており、アメリカ合衆国内だけでなく、世界各国からの観光客が西部一帯のリゾート地に集まっています。ノースベンドは気候に恵まれた地域であるため、アメリカ合衆国を代表するリゾート観光地として栄えている街です。ノースベンドの主なランドマークは、「ノースベンド国際空港」「インディアン・カジノ」「オレゴンワイナリー」「クレーターレイク国立公園」「ノースベンド駅」の5か所です。
「ノースベンド国際空港」はアメリカ合衆国の西の玄関口として、1974年に建設されました。クーズ湾を埋め立てて造られた人工島一帯を空港としており、24時間開港しているのが特徴です。ヨーロッパ諸国および、日本・中国・韓国といったアジアからの直行便が1日180往復離発着している規模が大きい空港です。全長6.5kmの滑走路が4本備わっているため、旅客機だけでなく貨物機も利用できるのでオレゴン州の経済活動を支えている要所という側面もあります。
「インディアン・カジノ」は1984年に開業した複合施設で、約820ヘクタールの広大な土地に計21軒のカジノとリゾートホテルが建ち並んでいます。ノースベンドがあるオレゴオ州は先住民族のインディアンが数多く暮らしていた場所です。全区画はそれらインディアンの部族名にちなんだ名前が付けられています。ノースベンドを代表する観光スポットであり、世界各国から数多くの観光客が訪れています。各カジノはアミューズメント施設のようなこだわりのある建物になっていて、宿泊しながらカジノに興じることが可能です。
「オレゴンワイナリー」は市の南東部の丘陵地にある観光農場で、ワイン作りやブドウの収穫を体験することができます。フランスのアルゴーニュ地方に似ている気候と壌土をゆうするノースベントでは、1960年代からワイン作りが盛んにおこなわれています。併設されている資料館でワイン作りの歴史やノースベンドの成り立ちに関する資料も展示されており、自由に見学することが可能でワインの試飲もでき、大人が楽しめる観光スポットのひとつです。
「クレーターレイク国立公園」は今から約2万年前に、隕石の衝突によって造られたクレーターで形成されている湖です。約56kmの外周を持つ大きな湖で、水深が約10mにもなります。ノースベンドのシンボルにもなっており、観光客だけでなく現地市民も数多く訪れるアウトドアスポットです。周囲は豊かな森が広がっているので、トレッキングを楽しむこともできます。
「ノースベンド駅」は1941年に建設された駅で、ジェファーソン鉄道の始発・終着駅です。全長約120kmの長距離鉄道で、ノースベンドと州最大の都市・ポートランドを結んでいます。1日計84本の列車が乗り入れており、特急の本数が多いことから観光客の利用も多いところです。ノースベンドの観光でおすすめの地域が「ロジャー通り」です。市の中心部にある大通りで、大型商業施設・観光客向けの外資系ホテルなどがあります。トロリーバスも運行されているので、「ロジャー通り」を観光拠点にすると効率的に観光名所に向かうことも可能です。飲食店も多く、利便性に長けた地域になっています。