アメリカ - ノーフォーク(バージニア州)について

ノーフォーク(バージニア州)はアメリカの南東部に位置する都市でバージニア州法の規定により、どの郡にも属していない独立市となっています。
チェサピーク湾の出入り口という立地と、ハンプトン・ローズという天然の良港に恵まれているため古くから貿易が盛んに行われました。
また、80キロに及ぶ海岸線が戦略上の重要な拠点とされ軍事都市としても発展しました。古くから海軍の基地が置かれていたため、独立戦争や南北戦争の舞台となりました。
ノーフォークの気候は、1年を通して温暖ですが、夏は蒸し暑くなる海洋性の気候です。8月の平均気温は25度、1月の平均気温は6度で、夏から秋にかけてはハリケーンが海上を通過することが多いですが、上陸することはほとんどありません。
ノーフォークのランドマークはなんといっても、世界最大の海軍基地でしょう。アメリカ艦隊総軍、アメリカ海兵隊総軍と北大西洋条約機構の変革連合軍の司令部を置く海軍基地をまわるバスツアーやクルーズも催行され人気を集めています。近くで見る沢山の大きな軍艦は圧巻の迫力ですよ。
軍港の街として古い歴史を持つノーフォークの、観光スポットをいくつかご紹介します。
・国立海洋センターノーティカス
ダウンタウンのエリザベス河畔にある国立海洋センターノーティカスは、海軍、軍艦や気象に関する、手で触れて学ぶことのできる様々な展示物があります。また、館内の劇場で海軍の軍事パレードや、戦艦設計に関する映像が上映されています。
海軍を疑似体験できるシミュレーションゲームや、チェサピーク湾に海生生物を飼育する水族館も楽しめます。
・戦艦ウィスコンシン
ノーカーティスの隣には、太平洋戦争、朝鮮戦争、湾岸戦争を歴戦した戦艦ウィスコンシンが係留し、記念艦として保存されています。オープンデッキと艦内の一部は自由に見学できますが、キャプテン室やエンジン室など幅広く戦艦を見学したい場合はガイド付きツアーに参加しましょう。
全長約270mの戦艦ウィスコンシンの巨大な主砲は、一見の価値がありますよ。
・ダグラス・マッカーサー記念館
ダグラス・マッカーサー記念館は、ダウンタウンのマッカーサースクエアに立地している9世紀の市庁舎をそのまま使用しています。館内の中央にある広間には、マッカーサー夫妻の墓が並んでおり、博物館には軍関連品や、マッカーサーのトレードマークであるコーンパイプなどの私物や日本から持ち帰った工芸品などが展示されています。
・クライスラー美術館
クライスラー美術館は、1971年に実業家のウィリアム・P・クライスラー・ジュニアからコレクション1万点が寄付され誕生しました。
ルネッサンス期の ティントレットやヴェロネーゼ、バロック期のベルニーニ、モネやロダン、ホッパーやウォーホールを含む、ヨーロッパやアメリカの絵画から彫刻まで幅広いコレクションを有し、アメリカ有数の美術館になっています。
・ノーフォーク植物園
ツツジ、ツバキ、バラ、およびシャクナゲのコレクションで有名なノーフォーク植物園は、日本庭園を含む30のテーマに沿った庭園があります。
様々な植物だけではなく、95種の野鳥や30種の蝶が集まってきます。徒歩でゆっくり散策する他に、ボートやトラムで季節の花々が楽しめます。
・モンロー砦
ジェームズ川の河口、ハンプトン・ローズを渡った対岸に、近代要塞のモンロー砦があります。第二次世界大戦までは軍港を守るための砦でしたが、戦後は軍の実務施設になっています。車でハンプトン・ローズ・ブリッジトンネルを渡ってアクセスします。

ノーフォークは軍港やクルーズなどで栄え、州の中では2番目に人口が多い都市となっています。海軍基地は夜もライトアップされ見張りや警察官もいるため、基地周辺や観光地の治安は良い方です。しかし、観光地から離れた場所や郊外は治安の悪い地域もあるので、雰囲気が変わってきたと感じたら昼間でも足を踏み入れないようにしましょう。
ホテルは空港から車で約10分ほどに位置するダウンタウンが便利です。観光スポットややショッピングにアクセスしやすく、レストランも多数あります。また、ウォーターサイドに建つホテルには、海や港が一望できる部屋も用意されています。
時間があればタウンポイントパークに寄りましょう。市民の憩いの場となっているこの公園からは、綺麗な海をゆっくり眺められます。メモリアルデーや独立記念日などは沢山の出店が並ぶお祭りが開催され、本場のアメリカの雰囲気が楽しめますよ。